プレイレポート
「LOST ARK」はバトルだけじゃない! 領地としてもらったリゾートアイランドを生活スキルで充実させよう
「LOST ARK」のCBTレポート。大量のコンテンツが開放されるレベル50まではチュートリアル? 壮大な物語と爽快なバトルが楽しめるRPGだ
ゲームオンが日本でのサービスを予定している新作MMORPG「LOST ARK」のクローズドβテストが7月9日〜7月20日に実施された。一部に制限はかけられているものの,レベル50までプレイ可能という太っ腹な今回のCBT。ではレベル50までやってみようじゃないかと意気込み参加してみたので,その模様をお届けしよう。
迫力あるバトルや高難度バトルコンテンツ「カオスダンジョン」「ガーディアンレイド」のおかげで,“LOST ARKと言えばバトル!”といった印象が強いのだが,実はMMORPGらしく生活系コンテンツやハウジング系のコンテンツといった,非戦闘系の要素も充実している。そこで本稿では,それらのコンテンツにフォーカスして,バトルとは異なるLOST ARKの魅力を紹介したい。
※ゲームプレイはオープンサービス開始前のテストサーバーで行っている
島1つを丸ごと自由にハウジングできる遠征隊領地。領地を発展させてアイテムを製作・獲得しよう
本作の生活系コンテンツの中軸となるのが,遠征隊領地(以下,領地)だ。「ベルン」という国までのメインクエストを進行し,クエスト「書記官テオの招待状」をクリアすると,シリアン陛下から領地を賜ることになる。
領地を訪れると,領地運営を補佐する執事アデルラインが出迎えてくれる。彼女の助言を受けつつ,領地を発展させていく。
領地にある施設は「研究所」「製作工房」「派遣依頼所」「邸宅」の4つ。このほかに,製作物を設置する広場や,契約した貿易商人が訪れる店舗などが用意されている。
研究所は,設備調達や船の建造,領民の労働環境改善,製作物のレシピ開放といった,領地を発展させるための研究を行う施設だ。研究の中には,研究所そのものをレベルアップさせるものもあり,最大で3つの研究を同時に進めることができる。
派遣依頼所は,船に船員を乗せて任務をこなすコンテンツだ。所要時間は8時間から丸1日とかなり長いが,ここでしか得られないアイテムを手に入れられる。任務によって適した船や船員が異なり,それぞれをうまくセッティングすることで任務の成功率を上げることが可能だ。
製造工房は,その名の通りアイテムを作成する施設だ。製作できるのは「バトル」「料理」「設置物」「生活道具」「特殊」の5種類となる。
バトルはポーションといった,戦いで活用できる回復アイテムなどで,料理はバフ効果のある消耗品となる。生活道具は,生活スキルで使用する道具の製作で,これらは街のNPCなどでもある程度替えが効く。
一方,替えが効かない作成物が設置物と特殊だ。設置物は領地内に配置できる建築物や小物などを製作できる。後述するが,設置物のなかには,配置することで領地にバフ効果をもたらすものもある。
特殊はアビリティストーンや宝物地図などを製作できる。宝物地図を使うと特別なダンジョンに挑戦できるので,冒険好きのプレイヤーには興味ある製作物ではないだろうか。
邸宅は領主の住む館なのだが,実際にプレイヤーが住んだり,中に入って家具を配置したりすることはできない。邸宅は,島内に配置した設置物や,キャラクターの衣装が持つ効果を選んでセットすることで,研究や派遣,製作進行時にバフ効果をもたらす施設なのだ。邸宅のレベルが上がると設置できる点数が増え,最大で設置物とアバターの効果を3つずつセットできる。
また,領地研究を進めることで,邸宅から領地開放も行えるようになる。ビーチや農場など魅力的な土地を開放して,どんどん領地を発展させていこう。
思いがけず賜った広大な領地だが,発展させる上で大事なポイントは「領地レベル」「施設のレベル」「活動力」「ゴールド」「素材」の5つだ。
「領地レベル」は,研究所で研究を成功させたり,製作所でアイテムの製作を行うと得られる領地経験値で上げられる。領地レベルが上がると研究できる項目が増えていく。
「施設のレベル」は,研究所など領地内にある個々の施設のレベルを示している。研究所や製作工房のようにレベルを上げることで同時に進行できる研究や製作物が増えたり,派遣依頼所で同時に進められる任務が増えたりと,コンテンツを進める効率がアップする。先を見据えるなら最優先でレベルアップを図りたいところだ。
「活動力」は,研究,派遣,製作と,領地内で何かを実行する際に必ず消費する領地のスタミナのようなもので,時間経過で回復する。レベルが上がると上限値も上がるようだが,それほど大きくはアップしないようだ。
研究,派遣,製作を実行すると活動力と共に消費する「ゴールド」だが,主にクエスト報酬ぐらいしか入手手段がない。しかも得られるクエストが少なく,またあまり多くのゴールドが得られないのが困ったところだ。ゴールドが得られるクエストを見つけたら,積極的にこなして稼いでおこう。
そして,やや繰り返しにはなるが,なんと言っても研究や製作に欠かせないのが「素材」だ。これがないことには,製作はもちろん,領地を発展させる研究もままならない。しかも,これらは領地内では調達できず,また,かなりの数が必要になる。そういった素材を手に入れるために欠かせないのが,生活スキルだ。
6つの生活スキルで世界中から素材を集めよう
生活スキルは「植物採集」「伐採」「採掘」「狩猟」「釣り」「考古学」の6種類がある。これらのスキルを使い,フィールドに点在するポイントで素材を集められるのだ。
生活スキルはゲーム開始直後は使うことができず,メインクエストを進めていくことで開放される。その後,各生活スキルに必要な道具を装備することで使用可能になる。生活スキルを使えば使うだけレベルが上がり,さまざまな固有スキルを覚えていくので,積極的に使っていこう。
ゲームを進めていればいずれ開放される生活スキルだが,少し特殊な仕様になっている。生活スキルは“アカウント共通”だが,使用するにはキャラクターが個別に生活スキルを開放しなくてはならないという点だ。
たとえば,メインキャラクターで生活スキルを開放し,道具も揃えて,生活スキルレベルを上げていたとする。この環境で新キャラクターを作成した場合,ゲーム開始直後,新キャラクターでは生活スキルが使えない。ただし,新キャラクターが生活スキルを開放すると,メインキャラクターが上げた生活スキルレベルと装備した道具をそのまま活用できるのだ。生活スキルさえ開放できれば,いきなり高レベルの生活スキルと道具を活用できるので,欲しい素材が採れるフィールドに採集用のキャラクターを作成して配置しておくのもアリだろう。
それでは改めて個々の生活スキルについて紹介していこう。
●植物採集
主にポーションや料理の素材になる花やキノコなどを摘むスキル。バトルがメインで回復アイテムなどが多く欲しいなら,レベルを上げておいても損はない。
●伐採
木を切り倒すことで,木材を手に入れられるスキル。木にもさまざまな種類があるが,大抵の場合,どんな木からも「丸太」が入手できる。丸太は領地の強化や開放のほかに,船の建造や修理,領地を彩る設置物の製作など多様な使い道のある素材だ。
●採掘
鉱物などが得られるスキル。1か所の鉱石から,2回採掘を行うことができる。鉱物の1つである「酸化鉄」は,領地の施設強化,開開放などでかなりの数が必要となるので,鉱石を見つけたら積極的に集めておきたい。
●狩猟
フィールド上を走り回っている小動物を狩り,料理の素材となる肉などを得るためのスキル。ちょっとしたアクション要素のある生活スキルで,動物を仕留めたあと,解体するという2つの段階を踏む必要がある。
●釣り
その名の通り,魚を釣るスキル。レベルが低いうちは釣り竿で魚を釣るだけだが,レベルが上がると仕掛け罠や投網といったスキルが使えるようになる。釣った魚は,料理の素材として活用できる。ほかの採集ポイントに比べると釣りができるポイントは少ないが,同じ場所で何度も釣ることが可能だ。
●考古学
地中に埋まった遺物を発掘するという,ほかのMMORPGと比べても一風変わったスキルだ。変わっているのは内容だけでなく,ほかの生活スキルと違って生活道具がNPCから購入できないため,ガイドスキルを受けないと考古学の生活スキルを使用できないという点に注意したい。遺物は,未確認誕生石や考古学遺跡地図などの製作材料となる。
どの地点で遺物が発掘できるかは,画面右上のミニマップに表示されない。遺物が発掘できる(マップ画面に“遺物の痕跡”アイコンが付いた)マップに着いたら,まずEキーで「音波探知」を行う。すると,キャラクターの頭上に青い探知信号が現れる。この探知信号は,遺物が近いと濃い青になってテンポが早まり,遺物から遠ざかると薄い青になってテンポが遅くなる。
音波探知によって遺物の場所が予測できたら,「遺物探索」で周囲を探る。遺物探索の範囲内に遺物があれば,丸い円の反応とともに「遺物の痕跡」を発見できる。この痕跡に近づいてGキーやマウスクリックで発掘すれば,素材を入手できる。
基本的に生活スキルはフィールドマップで実行できるが,実は採集だけできる特殊なエリアが存在する。それが「白金大地(プラチナフィールド)」だ。入場条件は,白金大地のガイドクエストのクリアと戦闘レベル50以上の2つで,1回の入場につき入場券が1枚必要となる。
白金大地は,入場制限時間が15分と短いインスタンスエリアで,対象となるすべての採集物がフィールド内にあり,生活スキルにとっては正に楽園ともいえるフィールドだ。とはいえ,フィールド内には採集を阻むモンスターも登場し,これがまたそれなりの強さを持っている。これらを退治できる強さがないと,ろくに採集もできないので,しっかりと実力を付けてから行きたい。
白金大地で採集を行っていると,時折「プラチナ採集物」を発見することがある。これは,通常の採集物とは異なるユニーク素材で,エリア内にいるNPCに渡すと採集速度がアップしたり,道具の耐久度が減少する確率が下がったりするバフ効果が付与される。
現時点では生活スキルのエンドコンテンツと言ってもいい白金大地。今回入場できたのはロナウン領地だけだが,自然が多く,河にはイカダなども流れていて,大自然を利用したアスレチックのような雰囲気がある。滞在できる時間は短いが,フィールドそのものを楽しみながら,ガッツリと採集して戻りたいところだ。
生活スキルで得た数々の素材を使って研究を行い,領地を発展させる。それによりさまざまな製作物を作れるようになり,製作することで領地に経験値が入り,領地レベルが上がると次の研究の条件を満たせる。その研究を行うためにまた素材を集めて……と領地の発展と製作,そして生活スキルによる素材収集は,本作の生活系コンテンツの両輪だ。
あまり生活系コンテンツに興味のないプレイヤーにとっても,回復アイテムや料理といったバトルに関係のある要素を重点的に発展させることで,回復にかかるコストを抑えたり,攻略に役立てたりとメリットは大きい。
島1つをポンとプレゼントしてくれるなど,ほかのMMORPGではそうそうお目に掛かれないスケールの大きさにワクワクが止まらない「遠征隊領地」。領地の発展には結構な時間がかかるので,バトルの合間に島を訪れ,コツコツと指示を出し,思いのままに発展させる島丸ごとのハウジングを楽しんでもらいたい。
「LOST ARK」公式サイト
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