プレイレポート
「LOST ARK」の新クラス「ランスマスター」を先行プレイ。2つのスタンスを使い分けて軽快に槍を操る扱いやすいキャラクターだ
今回4Gamerでは,実装に先立ってランスマスターをプレイする機会を得たのでプレイフィールを紹介しよう。なお,今回のテストプレイは実装前のテストサーバーで行ったため,スキルの名称や効果など正式実装のものとは異なる場合がある。
“乱舞”と“一心”の2つのスタンスを切り替えるアタッカー
「ランスマスター」は,ファイター系の4つめとなる派生クラスとなる。クラスチェンジ条件などはとくになく,ゲーム冒頭のチュートリアルクエストをクリアすればすぐに転職できる。
ランスマスターのクラスアイデンティティは,“乱舞”と“一心”という2つのスタンスの切り替えだ。乱舞は攻撃範囲の広いスキルを持ち,一心は直線的ながら乱舞よりもリーチのある強力な攻撃スキルを持っている。このスタンスの切り替えにはクールタイムは存在せず,自由なタイミングで切り替えられる。
任意に切り替えられるスタンスだが,画面下にあるデュアルゲージが溜まった状態で切り替えると自身にバフがかかる。また,ゲージは時間経過および攻撃のヒットにより最大3段階まで上昇し,段階が上がるごとに切り替えた時のバフが変化したり,効果がアップしたりするので,タイミングを見計らって行いたい。ただし,スタンスを切り替えてバフを得たあと,すぐにまたスタンスを切り替えるとバフが消えてしまうので注意が必要だ。
なお,スタンスを切り替えても使用したスキルのクールタイムは継続するので,「スタンスを変えてスキルのクールタイムをリセット!」なんて都合良くはいかない。
さらにランスマスターは,スタンスの切り替えに関わるシナジー効果をトライポッドやクラス刻印に持っている。
トライポッドには,いくつかのスキルにデュアルゲージを消費して攻撃力をアップする「最終判断」や,攻撃がヒットするとデュアルゲージの回復量がアップする「火力調節」などが用意されている。ゲージの回復量をアップしてスタンス切り替えによるバフを狙うか,ダメージアップを狙うかなど様々なスキルビルドができそうだ。
クラス刻印には,デュアルゲージ3段階のときのスタンス切り替え時のバフを強化する「絶頂」と,一心スタンスが使用できなくなるが乱舞スキルのダメージが30〜50%アップする「自制」の2つが用意されている。
乱舞スタイルは雑魚戦・乱戦向き,一心はボス戦向き
それではそれぞれのスタイルについて紹介していこう。
乱舞スタイルは,槍をなぎ払うように使って前方の広範囲を攻撃したり,振り回して周囲を巻き込むように攻撃したりと,範囲攻撃に長けている。スキル数も14個と一心スキルより多く,通常はこちらがメインとして想定されているようだ。
通常の攻撃範囲も他のファイター系クラスよりも拳1つ〜2つ分ぐらい広く,非常に戦いやすい。フィールドやダンジョン内での雑魚狩りや,カオスダンジョンでかなり力を発揮しそうだ。ただ,スーパーアーマー属性を持たないスキルが多く,スキルの出がかりに敵の攻撃で潰されやすいので注意したい。
一心スタイルは,通常攻撃を含め攻撃に隙は少ないが,正面直線状の攻撃スキルが多く一点集中型の攻撃スタイルとなる。そのため,カオスダンジョンのような雑魚が大量に湧くような場所での戦いには向かず,ダンジョンのボスやガーディアンレイドなどで力を発揮しそうだ。スキル数は6個と乱舞スキルの半分ほどしかないので,乱舞スタイルとの切り替えを前提としたスキルビルドを考える必要がある。
覚醒スキルは「燕家奥義・銀河流星弾」と,なんとも必殺技らしい名前のスキルだ。地面指定型の範囲スキルだが,発動から攻撃発生までのタイミングが長く,動き回る敵にヒットさせるのは非常に難しい。敵が気絶やスタンなどで動きを止めたときに使うのがよさそうだ。
フィールド,カオスダンジョン,ガーディアンレイドといくつかのシチュエーションでランスマスターを使ってみたが,非常に扱いやすいというのが第一印象だ。他のファイター系クラスよりも移動速度が若干速く感じられるということもあるが,なにより攻撃範囲の広さがプレイのしやすさに直結していると思われる。
とくに乱舞スタイルはフィールドで敵を誘導してまとめて一掃するのに便利で,カオスダンジョンではどのスキルを使っても攻撃が当たるのでは? と思えるほどだ。
一方の一心スタイルは,先述のとおり乱戦には向かずボスなどの強敵と戦うのに向いている。しかし,スキル数が少ないのでクールタイムの管理はもちろん,スタイル切り替えを考慮したうえで使っていくことになるだろう。といっても,乱舞スタイルのスキルがボスに効かないというわけではないので,ボス戦向きの乱舞スキル(およびトライポッドの設定)と組み合わせたスキルビルドを考えてみる面白さがある。
今回のテストプレイはソロだったので,パーティを組んでのボス戦やカオスダンジョンなどでどれぐらい貢献できるか,またPvPでの実力はどうなのかといった点はまだ未知数だ。しかし,使い勝手で言うなら,繰り返しになるがランスマスターは非常に扱いやすいクラスと言える。
正直なところ,既存のファイター系クラスと比べて射程距離が長い広範囲攻撃スキルが多数用意されるだけで,これほど使いやすくなるとは思わなかった。この扱いやすさなら,これからLOST ARKを始めようという初心者でも十分楽しめるはずだ。
もちろん,すでにLOSTARKをプレイしている人,とくに攻撃力は高いがちょっと扱いづらい……といった理由でファイター系クラスを止めてしまった人は,ぜひランスマスターを試してみてもらいたい。
なお,このアップデートに合わせて,使用するとキャラクターのレベルが一気に50まで上昇し,装備レベル325の装備一式が入手できる「トリシオンパス」が11月25日〜12月23日の期間で配布される予定だ。
これは期間中にログインしたすべてのアカウントに配布されるもので,クエスト「エアダリンのプレゼント」を完了しているキャラクター1体以上を所持していれば,新しく作成したキャラクターで同期間内に使用できる。条件を満たしており,すぐにランスマスターを活躍させたいという人は,実装後にさっそく使ってみよう。
「LOST ARK」公式サイト
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