連載
勇者は走るよどこまでも。スマホ向けランニングアクション「勇者には休みがない!」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第712回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」で紹介する「勇者には休みがない!」(iOS / Android)は,定番の横スクロール型ランニングゲームに,RPGの要素がミックスされたアクションゲーム。育成要素が加わっただけかと思いきや,絶妙なゲームバランスや,果てしないやり込み要素などで,やめどきの見つからない作品に仕上がっている。
iOS版「勇者には休みがない!」ダウンロードページ
Android版「勇者には休みがない!」ダウンロードページ
本作のメインとなるのは「ストーリーモード」。プレイヤーが操作する主人公は,レッドドラゴンによって盗まれた王国の宝(アーティファクト)を取り戻し,行方不明となってしまったお姫様を探し出すべく,冒険の旅に出ることとなる。
ゲームでは自動で主人公が走っていくので,プレイヤーは画面下にあるアイコンのタップで「HP回復ポーション」「MP回復ポーション」「魔法の発動」という3つのアクションを使い分けてステージを進んでいこう。最後に待ち受けるレッドドラゴンを撃破すればクリアだ。
主人公はモンスターに接触すると自動で攻撃してくれるが,戦いのたびに主人公のHPが減ってしまう。もちろんHPがゼロになればゲームオーバーだ。魔法を使うとモンスターのHPを一気に減らせて戦いを有利に進められるが,魔法もMPを消費する(時間経過で少しずつ回復)ので,戦ってばかりだとクリアは難しい。
モンスターを倒したり,道中にあるツボをタップ(もしくは主人公が接触)したりするとゴールドを入手できる。ゴールドはゲームオーバー画面から行ける商店でキャラクター能力や装備の強化に使用可能だ。こうしてゲームオーバーと強化を繰り返し,最後に待ち受けるレッドドラゴンを目指すのだ。
ゲーム中,ときおり「妖精」が出現することがある。これをタップするとさまざまなアイテムを落としてくれるので,逃さないようにしたい。なかでも「ジェム」「カギ」は非常に重要なアイテムで,ジェムは主人公の能力強化に,カギは道中の宝箱を開くために使える。ジェムとカギはモンスターやツボから入手できることもあるが,非常に確率が低いので,ぜひ妖精から入手したいところだ。
ゲームオーバーを繰り返しているうち,いつの間にか強くなっている主人公に気づくはず。リトライ時に出現するモンスターは主人公の強さに合わせて変わり,弱い敵とダラダラ戦う必要がないのはありがたい。非常にテンポよくプレイできるのは非常に好印象だ。
さて,レッドドラゴンのもとにたどり着いたら,あとは一騎打ち。持てる力すべてを使っていこう。無事にレッドドラゴンを撃破すれば見事エンディング……なのだが,実は盗まれたアーティファクトは10個あり,そのすべてを集めなければ真のエンディングは見られない。そう,このゲームは周回プレイ前提なのだ。
なお,周回プレイ時には所持しているアーティファクトを装備可能だ。アーティファクトは「MPの回復速度を上げる」「確率でHP回復」「一定時間無敵になる」など,便利なものばかりなので,攻略が容易になるはず。なお,アーティファクトはレッドドラゴンを倒すだけでなく,特定状況下で特定の行動を行わなければ入手できないものもあるので,いろいろと試してみよう。
本作には,死なずにどれだけ進めるかを追求する「エンドレスモード」もあり,こちらにもアーティファクトが10種類用意されている。つまり,アーティファクトはストーリーモードとエンドレスモード合わせて20種類存在するということ。コンプリートしようとすればかなりの時間がかかるだろう。
ライトな作品が多い昨今,これほどまでに作り込まれたゲームはなかなか見かけない。ゲーマーでも納得の仕上がりになっているので,ぜひ一度体験してみてほしい。
著者紹介:トリスター/目代将規
ゲームやアニメの書籍企画,編集,シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや,一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。
「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」記事一覧
- 関連タイトル:
勇者には休みがない!
- 関連タイトル:
勇者には休みがない!
- この記事のURL: