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「ロマンシング佐賀3」現地体験レポート。ついに開幕した佐賀県×サガシリーズのコラボ第3弾は“SaGa愛”に溢れた幸福な空間だった
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このプロジェクトは,2014年3月に東京・六本木で行われた「ロマンシング佐賀LOUNGE」に端を発し,翌年3月には佐賀県へと舞台を移して第2弾「ロマンシング佐賀2」を開催。ダジャレの域をはるかに越えた企画が好評を博した。
今回は3年目ということで,年々高まる周囲の期待に対し,それを上回るコンテンツが用意されている。佐賀県の嬉野市(日本三大美肌の湯として知られる「嬉野温泉」が有名)や佐賀市,有田町を舞台に,「ファンとの共創」をテーマにしたイベントやコラボグッズ,コラボメニューの販売が12月下旬まで行われる。
今回4Gamerでは,一泊二日のスケジュールで「ロマンシング佐賀3」の模様を取材してきた。いたるところで“SaGa愛”が感じられた佐賀県の本気度をお伝えしたい。
「ロマンシング佐賀3」公式サイト
佐賀県立美術館「ロマンシング佐賀展」
佐賀市にある佐賀県立美術館では,7月30日から9月4日まで「ロマンシング佐賀展」が開催される。最新作「SaGa SCARLET GRACE」を含むシリーズ作品の原画イラスト約70点が集結した過去最大規模の原画展で,なんと入場無料。さらに写真撮影も可能というから,正直驚いた。高さ4メートルの巨大バルーン(佐賀県は熱気球競技が盛んなことでも有名)や貴重な開発資料の展示も行われており,サガファンなら見逃せない催しとなっている。
初日となる7月30日には,「ロマンシング佐賀展」と「キングダム展 in 佐賀」のオープニングセレモニーが行われた。
冒頭の挨拶にて,佐賀県知事の山口祥義氏は開口一番,「佐賀県が止まらなくなってきました」と発言。今回で第3弾となるサガシリーズとのコラボについて,「佐賀の定番行事として違和感がなく,自然にお付き合いしていただけるようになりました。どんどん熟している感じがあり,本当に嬉しく思います」と語った。
また,「SaGa SCARLET GRACE」に登場するファイアブリンガーを描いたイラストに「光焔万丈」と名付けた理由について,「原さんやファンの皆様,佐賀県さんとのご縁が光焔万丈(勢いよく,長く燃え上がるの意味)でありますように」と述べると,小林氏は参加者や関係者への感謝を伝えて締めくくった。
佐賀市と嬉野市のスポット
ここからは,佐賀市と嬉野市のさまざまなスポットを巡っていこう。「ロマンシング佐賀3」の実施期間は12月下旬までとなっているが,佐賀市での実施は9月4日まで。ご注意いただきたい。
また,今回は紹介できないが,有田町では11月に「有田まちなかフェスティバル」に合わせてイベントの開催やオリジナルグッズの販売が予定されている。
佐賀城本丸歴史館
前述の「ロマンシング佐賀展」が開催されている佐賀県立美術館から,本丸通りを挟んで隣接している佐賀城本丸歴史館は,その名のとおり,佐賀城本丸御殿の一部を佐賀城跡に忠実に再現した施設だ。木造復元物としては日本最大規模を誇る。
日本の近代化を先導した「幕末・維新期の佐賀」をテーマに,佐賀藩の偉人や魅力を分かりやすく学べるようになっている。館内は畳敷きの長い廊下や320畳の大広間が広がり,心地よい和の空間を感じられる。
03coffee
こちらも佐賀県立美術館から徒歩圏内にあるカフェ「03coffee」は,大通りからちょっと奥に入った立地にあり,隠れ家的な雰囲気が漂う。期間中は佐賀県産の甘夏を使用した限定コラボドリンク「聖王のサンシャインラテ」(税込650円)を提供している。果実の甘みとコーヒーの苦味が絶妙なバランスで混ざり合い,徐々に変わっていくテイストが楽しい。
紅茶専門店 紅葉〜くれは〜
明治前期の貴重な町屋建築で営業している「紅茶専門店 紅葉〜くれは〜」。こちらでは「『ロマンシング佐賀』ブレンドティー(全3種)」(各税込864円)を販売している。「ロマンシング サ・ガ3」のキャラクター(モニカ,ミカエル,レオニード)をイメージして,特別にブレンドされたものだ。
嬉野館
冒頭で触れたとおり,「ロマンシング佐賀3」のメインエリアは,日本三大美肌の湯「嬉野温泉」で知られる嬉野市。佐賀市から車で1時間強の観光地では,「佐賀風呂」(!)と題したコラボ企画が目白押しとなっている。
今回訪れた「嬉野館」では,サガシリーズのキャラクターや世界観とコラボしたオリジナル宿泊プランを提供している。ドットキャラがデザインされた特製の浴衣やロゴ入り風呂桶の貸出,コラボ料理やグッズの提供が盛り込まれており,良質なお湯と共にサガの世界にも浸れるというわけだ。
なお,「入船荘」でもオリジナル宿泊プランを提供している。
224 shop+saryo
肥前吉田焼の磁器ブランド「224porcelain(ニーニーヨンポーセリン)」が,嬉野市の商店街本通り沿いにオープンしているショップ&カフェ「224 shop+saryo」。1階のカフェではコラボメニューの「佐賀県産野菜を使ったカムシーンカレー」(税込980円),「ゆきだるまのフローズンカクテル」(税込650円)を提供している。
2階のショップでは,多数のコラボグッズを販売中だ。なかでも,醤油を注ぐとアビスゲートが開いてしまう禁断の一品(?)「ポーセリン<アビスゲート醤油皿>」が目を引く(ぶっちゃけ,取材陣もこぞって買いました)。そのほかのコラボ磁器もここでしか買えないものばかりなので,嬉野に訪れる人はチェックしておこう。
湯宿広場
歩き疲れたら,足湯と足蒸しを体験してはいかが。嬉野市の公共施設も「佐賀風呂」仕様になっている。
中島美香園
直営の茶園を持ち,創業100余年という嬉野茶の老舗「中島美香園」では,コラボメニューの「品評会茶 お茶淹れ体験」(税込600円)を提供している。全国大会で上位入賞を果たした嬉野茶を喫茶スペースで堪能できる。
シーボルトの湯
ゴシック風建築が目印の嬉野温泉公衆浴場「シーボルトの湯」は,スタンプラリーのポイントとなっている。
以上,佐賀市と嬉野市のスポットを紹介してきたが,とにかく見どころが多く,朝から日暮れまで満喫できるボリュームであることは筆者が保証する(イベントに食事に買い物に……一泊二日では時間が足りないくらい)。さっそくスポットを訪れていたファンの姿も多く見られ,いたるところから“SaGa愛”が伝わってきた(大事なことなので2回目)。たったいま「ロマ佐賀3」に興味を持ったのならば,後悔しない決断をすることを願うばかりだ。なぜなら期間限定なのだから。
「ロマンシング佐賀3」公式サイト
- 関連タイトル:
サガ スカーレット グレイス
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