プレイレポート
「MOBIUS FINAL FANTASY」ファーストインプレッション。“うまくやれた”感を味わいやすい「たたかう」が起点となる戦闘システムは絶妙のバランス
MOBIUS FINAL FANTASYは,ファイナルファンタジーVII / ファイナルファンタジーXIIIプロデューサーの北瀬佳範氏を中心とする開発チームが制作したタイトルだ。シナリオはFFVII / FFXの野島一成氏が担当し,FFシリーズでおなじみの「ジョブシステム」を採用したという本作は,どのような仕上がりになっているのか。本稿でそのファーストインプレッションをお伝えしよう。
「MOBIUS FINAL FANTASY」公式サイト
「MOBIUS FINAL FANTASY」ダウンロードページ
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記憶のない異邦人“ブランク”が目指す
「光の戦士」とは一体?
またパラミティアには,記憶を失った数多くの異邦人が流れ着いており,彼らは「ブランク」と呼ばれている。光の戦士はこのブランクの誰かであるとされており,主人公の「ウォル」(※ゲーム開始時に変更可)もその一人だ。姿も形もない「ヴォイス」という謎多き存在(?)の声に導かれながら,ウォルは具体的な目的も不確かなまま旅を始めることになる。
“うまくやれた”感を味わいやすい
「たたかう」が起点となるバトルシステム
本作におけるバトルの基本は「たたかう」だ。戦闘中,敵を「たたかう」で攻撃すると“エレメント”が溜まる仕組みで,このエレメントは,フレイムソードやブリザドといった「アビリティ」の発動に必要なリソースとなっている。
フレイムソードなら「火」,ブリザドなら「氷」といった具合に,アビリティはそれぞれ属性があり,敵の弱点を突くように使うことで有効に活用できる(大ダメージを与えられる)。
ただし「たたかう」で得られるエレメントの属性はランダムで,アビリティを発動するには当然同じ属性のエレメントが必要だ。火属性のアビリティを使いたいのに,水属性のエレメントばかり獲得しているという状況も起こり得る。
戦闘はターン制。画面に表示された数字が1ターンの行動回数だ |
主な属性は「火」「水」「風」「土」の4種類。属性の強弱は,火には水,水には火,風には土,土には風が有効という,3すくみではなく相互に作用する関係になっている。「ハート」という,体力回復などに使う例外的な属性も存在するが,こちらはほかのエレメントに比べて獲得しづらい |
さらに,エレメントリングで吸収した属性のエレメントは一定時間,「たたかう」で入手しづらくなるという効果もある。こちらは聞く限りだと,デメリットに思えるかもしれないが,例えば火属性の敵との戦闘を想定してみてほしい。
火属性の敵には,水属性のアビリティが有効だ。敵と同じ火属性のアビリティに活躍の機会はない。したがって,この戦闘において火属性のエレメントは不要。「たたかう」で火属性のエレメントを獲得したらガッカリするだろう。
しかし,エレメントリングで火属性のエレメントを吸収すると,火属性への耐性を得られるうえ,火属性のエレメントが獲得しづらくなる。結果的には被ダメージが減り,水属性のエレメントが獲得しやすくなるという状況を作り出せるわけだ。要はメリットしかないのである。
といっても,エレメントリングは決して万能というわけではない。エレメントリングの吸収は,「たたかう」やアビリティの発動と同様に行動回数を消費するため,攻撃の手数を減らすことにつながる。あくまでも状況に応じた使い分けが重要で,だからこそ“うまくやった”ときはかなり爽快だ。
序盤であったにも関わらず,ボスとの戦闘はかなり歯ごたえがあった。油断すると,マジでやられる(やられた) |
このほか,ゲージが溜まると必殺技を発動できたが,威力も実用性もイマイチというのが正直なところ。ある程度ゲームが進むと真価を発揮するのかもしれない |
チュートリアル完了時点で使えるジョブは3種類
ジョブによって扱える属性が決まっている
注意したいのが,ジョブによって扱える属性が決まっている点だ。例えば,たまねぎ剣士は火,水,土の属性を扱えるため,この3属性のアビリティカードをデッキにセット可能。火,水,風の属性を持つ敵に対して優位に立ち回れる。しかしその反面,土と光,闇の属性を持つ敵に対する有効な手立てはない。
雑魚との戦闘はいわゆる「たたかう」オンリーのゴリ押しでも問題ない印象だが,ボスクラスの敵が相手になると,戦いが厳しくなること必至だ。
ゲーム自体は文句なしに面白い!
バッテリーや熱が若干気になるかも
むしろ筆者が気になったのは,ゲームの内容とは別のところだ。iPhone 6 Plusを使って本作をプレイしているのだが,バッテリーの消耗が激しいのと,手に汗をかくほど本体が熱を持つという点である。個人的にはiPhone本体が心配になるわけではなく,単にゲームへの没入感が削がれるので,少なくとも熱に関しては,なんとかならないものだろうかと思っている。
エコー役:丹下 桜さんのボイスがとくに寝かせてくれなそう |
スクエニ製の妖精だけれど,エコーには気を許してもいいよね |
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