プレイレポート
「Prey」開発元によるスマホ向け新作ホラーアドベンチャー「Lost Within」のインプレッションを掲載。お手ごろ価格でチビれる
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呪われた療養院で繰り広げられるホラーアドベンチャー
ゲームの舞台となるのは,数十年前に閉鎖された“ウェザビー療養院”。プレイヤーは1人の保安官になって,まもなく解体されるこの療養院に,無人であることを確認するために立ち入ることになる。しかし院内には危険な“住民”達が徘徊しており,住民によって保安官は閉じ込められてしまう。療養院から脱出すべく行動を起こすことになる保安官だが,それをはばむかのように,さまざまな「呪い」が顕現する……。
脱出の過程で,療養院のオーナー「イーサン・ウェザビー」や,医師の「イライジャ・プリムローズ」,そして人体実験の被験者による証言などが断片的に記された“メモ”を入手できる。また,院内の要所で過去のできことが再現される“フラッシュバック”イベントが発生することもある。これらから得られる情報をもとに推理すると,事件の真相が少しずつ見えてくるという,ホラーアドベンチャーとしては王道的な展開がプレイヤーを待っている。
メモ | |
フラッシュバック |
タブレット / スマートフォンを傾けて,
薄暗い曲がり角の先を覗き込むと……
操作関連で面白いのが,デバイスを傾けると視点が動く仕組みになっており,これを利用し,薄暗い曲がり角の先の様子を覗き込めたりする点だ。お約束だが「見なきゃよかった」とあとになって後悔すること請け合い。やってみると分かるが,これがけっこう怖いのだ。
療養院内を徘徊する住民達は恐ろしく凶暴で,真正面からはとても太刀打ちできない。彼らに遭遇してしまったら,対抗手段を持たないうちは逃げるのが吉だ。
ちなみにゲームが進むと判明するが,彼らはとある理由で極端に視力が弱いうえ,ドアを開いたり閉じたりできない。ロッカーなどに隠れることでやり過ごせるが,隠れていることがバレていると,バンバンとロッカーを叩いてくるので心臓に悪い。
院内にはボロ布や釘,スプレー缶などが落ちており,それらを組み合わせることで,体力を回復する絆創膏や簡易的な爆弾を作成できる。無理に戦わなくても,ポータブルラジオの音で住民をおびき寄せてその隙に別ルートで先に進むなど,意外とやりようはいくらでもある。
ゲームの難度に関しては,突発的に遭遇する住民への対処がやや難しいため,少し高いほうだといえる。本編は章ごとに区切られており,ゲームオーバーになると,その章の最初からやり直しだ。しかし,一つ一つの章のボリュームはそう大きくはない。
消耗品のアイテムをうまく使うことが攻略のカギだが,拾えるポイントは目立つように表示されるので,見落としはないだろう。いつどこで遭遇するか分からない住民の脅威に怯えながらじわじわと先へと進んでいく感覚は,ホラーゲームとして非常に楽しい。とくにフラッシュバックを通じて見せられる,療養院の関係者達が狂気を露わにしていく姿はたまらない。かなりグロい描写もあるため食事をしながらのプレイはおすすめしないが,その狂気に引き込まれ,ついぶっ続けでプレイしまうはずだ。
ゲーム全体のボリュームを考慮するとお手ごろ価格といえるので,ホラー好きの人はぜひ購入を検討してみよう。
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