プレイレポート
3DS版「モンスターストライク」,序盤のインプレッションを紹介。横長画面でよりスピーディな展開に
今回4Gamerでは,発売に先駆けてテスト版を遊ぶことができたので,そのインプレッションを紹介したいと思う。なお,製品版とは内容が異なる部分があるかもしれないので,その点はご了承願いたい。
アニメとは似て非なるストーリー
“ひっぱりハンティングRPG”と謳われた本作は,簡単操作で遊べるだけでなく,やり込み要素が非常に豊富で,難度の高いステージではプレイヤースキルが要求されるなど,人気タイトルに必要と言われている要素が揃っている作品だ。
そして,モンストを語るうえで外せないのが協力プレイだろう。近くの人だけでなく離れた人とも手軽に共闘することができ,“参加する側であればスタミナを消費しない”という,当時ではかなり思い切ったシステムで協力プレイを浸透させた。これを機に,スマホゲームには協力プレイが取り入れられることが増えた印象で,モンストは協力プレイのパイオニアと言える存在なのかもしれない。
「モンスターストライク」ダウンロードページ
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さて,そんなモンストの3DS版は,簡単操作,やり込み,協力プレイなど,軸となる部分はしっかりと継承されている印象だ。それでいて,スマホ版にはなかったストーリーやオリジナルモンスターが入っており,スマホ版とはまた違った魅力がある。
基本的な流れとしては,“話”ごとに分けられたストーリーを進めていくというもの。道中の敵と戦ってモンスターを育成しつつ,話の最後に待ち受けるボスを倒すことで次に進める。
モンストのストーリーと言えば,10月10日にYouTubeで配信が開始されたアニメ版「モンスターストライク」を想像する人が多いと思う。3DS版のストーリーも大筋は同じで,主人公「焔 レン」を中心に,彼がかつて住んでいた街「神ノ原」で,さまざまなキャラクターを巻き込みながら,失われた記憶や謎の現象の謎を追うという内容だ。
焔 レン |
水澤 葵 |
若葉皆実 |
影月 明 |
ただ,今回プレイできたのは第3話までで,(12月10日現在)アニメに出てきていないキャラクターが出てきていたり,隣のクラスにいるはずの「若葉皆実」が同じクラスにいたりと,若干異なる部分があるようだ。
第1話では,転校してきた主人公が「水澤 葵」や「オラゴン」と出会ったり,スマホを破損したことで結果的にモンストに関わることになったりする。また,街中で人がモンスターに襲われるという,神ノ原で起こっている事件にも巻き込まれていく。
第2話は,生徒会長の「二階堂 純」を中心とした物語。神ノ原で人が襲われているのは,モンスターが人に乗り移っていることや,乗り移られた人は感情が助長され,常識を逸脱した行動を起こしてしまうことが判明する。
第3話では,若葉皆実の父が経営する喫茶店の常連「野田 茜」が,喫茶店を守るために,これまた常識を逸脱した行動を起こしてしまう。かなりファンキーな手法なので,ぜひその目で確かめてもらいたい。
横長画面で展開されるスピーディなバトル
続いてはバトル部分を紹介していこう。本作の戦闘システムは,味方モンスターを弾き飛ばし,敵に当てることでダメージを与えるというスマホ版と同じ形式だ。もちろん,友情コンボやストライクショットが用意されているほか,壁と敵,敵と敵の間に挟まる“カンカン”と呼ばれるテクニックも行える。
画面に直接触れて操作する3DSとモンストの相性が良く,簡単操作で高い爽快感を得られるという,本作の幹となる部分をしっかりと感じられた。
3DS版では,上画面にフィールドが,下画面に味方のモンスターの詳細などが表示されており,基本的な操作は全部下画面で行う。
具体的には,下画面で好きな場所から引っぱるようにスワイプし,タッチペン(または指)を離すことで,その方向にモンスターを飛ばせる。また,各モンスターは長押しすることで,ステータスやアビリティなどのより細かい情報を確認することも可能だ。
モンスターの操作は下画面以外にも,スライドパッドで矢印の方向を操作し,Aボタンで放つという操作も行える。こちらの方法では,縦や横にまっすぐ放ちやすく感じたので,状況によって使い分けるのがいいかもしれない。
スクリーンショットを見ると分かると思うが,スマホ版と比べると画面が横長になっているせいか若干狭く感じる。ただ窮屈というわけではなく,ボスの上下に雑魚が配置されていると,ボスと雑魚の間でカンカンしやすかったり,壁が近いおかげでモンスターが反射しやすくなったりしており,スマホ版よりもスピーディなバトルが展開される印象だ。
このほか,ボスを倒した際にドロップする卵やコインは,下画面をスワイプしたり,スライドパッドをぐりぐりしたりすることで回収できる。どちらの方法でもほとんど取りこぼすことはなかったが,個人的にはスライドパッドでぐりぐりした方がラクに感じた。
外伝が楽しめるサブクエスト
本作には,本編となるメインストーリーとは別に,ゲームクリアに直接影響しない「サブクエスト」が用意されている。これは,条件を満たした状態で特定の人物に話しかけることで挑むことができ,クリアするとガチャメダルなどの報酬が得られる。
今回のテストプレイでは,本編クリア後に挑戦できる3つのサブクエストを楽しむことができた。
一つ目は,学校の怪奇現象を題材とした「神中の七不思議」。こちらは,何者かが夜な夜な学校の食堂に侵入し,冷蔵庫の食べ物を食い散らかしており,その犯人を突き止めるというクエストだ。待ち受けているボスは火属性で,ステージギミックは重力バリアのみとなっている。
二つ目は,迷子になっている子供を助ける「お父さんを探して!」。こちらは,ゲーム内の大型ショッピングモール「グレイスモール」で迷子になっている「ヒロト」のお父さんを探すというクエストだ。待ち受けているボスは光属性で,ステージギミックはとくにない。あまり強力な敵ではないので,闇属性で一気に片を付けられそうだ。
三つ目の「謎のクエストチケットへの挑戦」は,忍者系モンスターが待ち受けるクエストに挑戦するという内容だ。待ち受けているボスは水属性で,ステージギミックは重力バリアとワープとなっている。かなり強力な敵が登場するので,木属性でアンチアビリティを持つモンスターで固める必要があると感じた。
なお,「謎のクエストチケットへの挑戦」に待ち構えている「スイボク」に加え,「オリガミ」「タグリ」といった忍者系モンスターは,すでに公開されている「ヴォルデ」「ロッゾ」「ビアンガ」に続き,3DS版で初登場となる。
オリガミ |
|
スイボク |
|
タグリ |
ヴォルデ |
ロッゾ |
ビアンガ |
随所にちりばめられたニヤリとするセリフ
本作は,やり込み要素がウリになっているモンストの3DS版ということもあり,ゲームクリア後にも相当な時間をかけて遊べるようだ。また,アニメとは少し違った形でストーリーが描かれており,アニメを見ている人もそうでない人も楽しめる内容だ。
また,最初は画面の作りの違いに戸惑うかもしれないが,スピーディに展開されるバトルだけでなく,スマホ版と似た作りのステージでも攻略方法が異なるなど,もともとスマホ版をプレイしていた人でも新鮮な気持ちで楽しめる作りとなっている。また,ストライクショットの演出や友情コンボのエフェクトが派手になっており,スマホ版よりもリッチに感じられる点も見逃せない。
個人的には,冒頭部分で黒ずくめの2人組が「人生は全て運次第……。」というガチャを連想する発言をしていたり,ランク上げをめんどくさがっている中学生に対して,主人公がランクをあげることの重要性を諭したりと,スマホ版で実際に直面している人がいるであろうトピックを,積極的に取り上げているのが印象的だった。
スマートフォン界隈では,トップグループに君臨しているモンストの3DS版ということで,自然と期待が高まる本作。発売日は12月17日でクリスマスシーズンということもあり,もしかすると,手に入りにくい状況が生まれてしまうかもしれない。本作が気になっている人は,近くのゲーム/家電量販店やコンビニ,オンラインショップなどで,早めに予約するなどしておくといいかもしれない。
さまざまなメディア展開など,その勢いはまだまだ衰えるところを知らず,コンシューマ進出により,さらなる勢いを得そうな“モンストブランド”。コンシューマ界隈でもその力を存分に発揮できるのか,その動向に注目したい。
「モンスターストライク」公式サイト
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