すべての“姫神”は最高ランクまで育成可能！　AimingのポジションちぇんじバトルRPG「ひめがみ絵巻」のインプレッションを掲載

　Aimingが2015年6月23日に配信を開始したスマートフォン向け“ポジションちぇんじバトルRPG”「ひめがみ絵巻」（iOS / Android）。本作は，「九十九姫」「Le Ciel Bleu」「燐光のレムリア」といったタイトルでお馴染みのデベロッパ，台湾FUN YOURS Technologyが開発したタイトルだ。
　FUN YOURS作品といえば，可愛らしいデザインのキャラクター達や，入りやすく奥が深いゲームシステムが特徴と言えるが，そういった要素は本作にもたっぷりと盛り込まれている。本稿では，ひめがみ絵巻の概要と魅力を紹介していくので，PC/ブラウザゲームを通じて同社のファンになったという人も，ぜひ参考にしてほしい。

「ひめがみ絵巻」公式サイト

「ひめがみ絵巻」ダウンロードページ

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100種類以上の“姫神”はいずれも最高ランクまで育成可能

気に入ったキャラクターをとことん強化しよう

　ひめがみ絵巻の舞台は，世界各国の神々をモチーフにした100種類以上の「姫神」が登場する「森羅万象の世界」。プレイヤーは，とある理由によって乱れた“世界の秩序”を正すために，さまざまな姫神達を駆使して敵とのバトルに挑むことになる。

　ゲームをスタートしてまずやるべきことは，最初の仲間になる姫神選びだ。高天原の天照大神（CV：小倉 唯），蓬莱の太上老君（CV：石原夏織），天竺のシヴァ（CV：日高里菜）という，属性（剣/盾/弓）の異なる姫神から選べるのだが，姫神はさまざまな手段で入手できるので，あまり悩まずイラストや担当声優の好みで決めてしまうのが吉だ。

　なお姫神には，それぞれレベルとは別にランク（☆の数）が設定されており，「RankUP」というメニューを通じてランクを上昇させることができる。ランクは一般的なスマホ向けゲームでいうところのレアリティに相当する概念で，☆の数が多い姫神ほどレベル上限が高く設定されている（つまり強くできる）わけだが，本作で面白いのは，どの姫神でも最高ランクまでRankUP可能という点。ランクの低い姫神を気に入ってしまっても，召喚（ガチャ）で高ランクの姫神が出てこなくても，じっくりと育てれば頼もしい仲間に育ってくれるのだ。そういう意味においても，姫神は「イラストや担当声優の好み」で選んでしまって構わないのである。

世界各国の神々をモチーフにした姫神達。“姫神”だけに女性キャラクターが多めだが，一応男性キャラクターも用意されている。FUN YOURS作品らしいタッチで描かれたイラストと，イメージに合ったボイスに注目だ

姫神の基本的なスペックは「レベル」と「ランク」に左右される。レベルはバトルなどで得た経験値を消費することで上昇させ，ランクはランクアップ素材＋霊貨を消費して上昇させる。どの姫神でも最高ランクまでRankUP可能という仕様が嬉しいところ

姫神は，シナリオの進行やバトルでのドロップ，召喚（ガチャ）によって入手できる。序盤〜中盤は比較的サクサクと進められるので，高ランク姫神を入手できなくても嘆くことはない

シンプルながら奥の深い“ポジションちぇんじバトル”

　ひめがみ絵巻には，「森羅万象の世界」を舞台に繰り広げられる「シナリオ」モードと，日替わりイベントなどが楽しめる「イベント」モードが用意されている。前者はストーリー展開を楽しみながらバトルを楽しめるモードで，後者はランクアップ素材や各種アイテムを入手するために挑むことになる。本作はスタミナ制が採用されたゲームなので，まずはシナリオモードを進めつつ，ゲームの世界観やシステムを理解していくといいだろう。

　本作のバトルは1〜5程度のWAVEで構成されており，各WAVEには1〜4体ほどの敵が出現する。プレイヤーは，2×2マスの自陣（前衛/後衛）に配置した姫神の位置を入れ替えながら次々とWAVEを攻略していき，最終WAVEにいる敵を倒せばそのバトルをクリアしたことになる。このあたりについては，序盤のチュートリアルでも詳しく説明されるが，基本はオートで進行するので，ゲームに不慣れな人でもストレスなく楽しめるはず。ゲームに慣れてきたら，来たるべき激戦に備えて，姫神の属性やポジション（前衛/後衛）を考慮した，戦略的なバトルに挑戦してみよう。

　まず，敵味方には，それぞれ剣/盾/弓という属性が設定されており，剣は盾に強く，盾は弓に強く，弓は剣に強いという相性がある。たとえば敵の前衛が剣ならば，味方の前衛に弓がくるようにポジションちぇんじをすると，敵を効率よく撃破できるのだ。バトルの開始前や，バトルを一時停止したときにスワイプ操作でポジションちぇんじができるので，敵との相性や前衛の残りHPなどを見つつ，あれこれ操作してみるといい。
　バトルを効率よく進めるためには，前衛/後衛にどの姫神を配置するかという点にもこだわりたい。姫神にはそれぞれ，前衛/後衛に配置した際のメインスキル（スキルゲージMaxで発動可能）とパッシブスキル（自動的にスキル効果が発動）が設定されているので，これらを吟味したうえで，基本のフォーメーションを組み立てるというわけだ。
　前衛/後衛で攻撃範囲や特殊効果が変化するメインスキルや，後衛に配置するとHPが持続的に回復するパッシブスキルなどを意識しつつポジションちぇんじを繰り出し，シナリオモードの“壁”をサクッと突破できたりすると，プレイの満足感もひとしおである。オート進行の手軽さと，パーティ編成/ポジションちぇんじの奥深さが融合したバトルの魅力を満喫するためにも，ぜひ“壁”にぶち当たるまでシナリオを進めてみてほしい。

バトルは，3体の姫神＋フレンドの姫神1体に加えて，戦闘不能になった姫神の代わりに出撃してくれるサポートキャラ2体で編成する

「剣は盾に強く，盾は弓に強く，弓は剣に強い」というのが相性の基本。苦戦し始めたらこれを意識したポジションちぇんじをしてみよう

前衛/後衛によって効果が変化するメインスキルとパッシブスキルが，バトルの戦術の幅をグッと広げている

最終WAVEに登場することのあるボス敵は，一定ターン数が経過すると凶暴化する。可能な限り速攻で決めたいところだ

敵を攻撃したときに飛び出る属性マークをタップすると，スキルゲージが溜まっていく。これがMaxになったときに姫神をタップすれば，配置に応じたメインスキルを発動できる

「工房」や「探索」「ギルド」など，

遊びの幅を広げる要素も盛りだくさん

　ひめがみ絵巻にはこのほかにも，「工房」や「探索」「ギルド」といったコンテンツが用意されている。工房は，プレイヤーランクが上がるたびに獲得できる「工房ポイント」を割り振り，スタミナ上限や友達数上限，姫神攻撃力，ドロップ率などを高めていけるという要素。上位の効果をアンロックするには下位の効果を一定レベルまで高めなければならないなど，ある程度の制限はあるのだが，プレイスタイルに応じて，比較的自由に効果を調整できるのがうれしい。ちなみに，小判（有料ポイント）を消費すればリセットも可能だ。
　そして探索は，姫神を一定時間“探索”に出すことで，経験値やアイテムを獲得できるというコンテンツ。探索時間は1時間から16時間まで段階的に用意されているので，外出や就寝にあわせて，放置系ゲームのような感覚で利用できるのだ。少額の霊貨（ゲーム内通貨）や小判（有料ポイント）が必要になるが，ぜひ日常的に活用したいコンテンツである。
　最後に紹介するギルドは，オンラインゲームではお馴染みのゲーム内コミュニティ機能で，プレイヤーランク10で設立できるようになる（加入はプレイヤーランク問わず）。ギルドには，工房と同じような機能を持つ「ギルド工房」があり，メンバー各自が投資を行うことで機能を拡張していけるほか，「ギルド宝樹」から霊貨やアイテムなどを毎日獲得できるというメリットもある。
　ギルド掲示板によるコミュニケーションを楽しめるだけでなく，具体的な恩恵も得られるようになっているので，ひめがみ絵巻を気に入った人ならギルドに加入しない手はない。今後のアップデートで，ギルド同士の競争や交流に関する新要素が追加される可能性もゼロではないと思われるので，できれば早めに参加しておき，姫神の育成環境を整えておきたいところだ。

ガチャは，霊貨（ゲーム内通貨），小判（有料ポイント），絆（フレンドポイント）で回せる。無料プレイの範囲でも随所で小判を得られるので，ある程度溜まったらぜひ挑戦してみよう

自分のプレイスタイルに合わせて機能を拡張していける工房。ドロップ率や友達上限数なども高められるのが面白い

ゲームの進行状況によって「任務」「ボーナス」の条件を達成すれば，各種通貨やアイテムなどを入手できる。スタミナ制のゲームではあるが，無料プレイの範囲でも比較的遊びやすい印象だ

　FUN YOURS Technologyが開発し，Aimingが運営するひめがみ絵巻は，キャラクターの魅力とバトルの面白を兼ね備えたタイトルと言える。この手のスマホ向けゲームでは，高レアリティのキャラクターを入手できなければ面白さが半減しがちだが，どの姫神も最高ランクまで成長可能な本作では，お気に入りのキャラでとことん突き進めるところも好印象である。遊びの幅も思いのほか広いので，FUN YOURS作品のファンだけでなく，ちょっとハマれそうなスマホ向けRPGを探しているという人にもオススメしたいタイトルだ。

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