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[E3 2015]新たなフロンティアは大海原。「Civilization: Beyond Earth」の拡張パック「Rising Tide」についてプロデューサーに聞いた
ブースでの展示は,Rising Tideの内容を紹介するムービーを上映するというシアター形式になっており,上映時間は短いものの,開発中の拡張パックを導入したゲーム画面が確認できた。残念ながら試遊台は用意されていなかったが,かなり大きなビルボードも設置されており,会場を行き交う人々が足を止めては眺める様子が見られた。
拡張パックの概要については,発表時点の記事に詳しいが,デベロッパであるFiraxis Gamesで本作のリードデザイナーを務めるWill Miller氏に話を聞いたので,改めてRising Tideについて紹介してみたい。
Beyond Earthに新しいアイデアを取り込む海の世界
海底にはこれまでなかったような希少資源があり,本編に登場したクラーケンだけでなく,不思議な海のエイリアンがいるという。また,水陸両用のユニットによって海から陸への移動がよりスムースになることで,戦略もまた変わってくるはずだ。
中東諸国の末裔である彼らをスポンサーとすることで,プレイヤーは「大いなる過ち」で滅びようとしている地球から,惑星探査に出発した勢力の第2波となる。遅れて旅立った彼らは人工冬眠を行わず,宇宙船の中で世代交代を繰り返しながら,新たな惑星に到着する。そのため,誰もそれまで地面の上で暮らしたことがなく,それを理由とする,いくつかの特徴を持つことになるという。
ちなみに,派閥の指導者の名前は「Arshia Kishk」で,既存の8人の指導者に比べて,やや進歩的であり,またやや過激でもあるそうだ。
また,アフィニティにも変更が加えられている。Beyond Earthのプレイヤーならよくご存じのように,アフィニティはゲームにとって非常に重要な要素であり,ボーナスやアビリティ,特殊ユニットやアップグレードなど,ゲームの戦略全体に影響を与える。
Rising Tideにおける変更点は,複数のアフィニティを同時に成長させることで,「ハイブリッド・アフィニティ・ユニット」がアンロックできるというものだ。Beyond Earthでも,複数のアフィニティを伸ばすことでアンロックされるユニットが存在したが,その拡張版という感じだろう。
このハイブリッド・アフィニティ・ユニットの存在により,Beyond Earthに比べて登場するユニット数は大きく増えるという。また,本編では複雑すぎるといわれたアフィニティ固有の勝利条件も,より分かりやすいものになったそうだ。
このほかにも,外交的特質やアーティファクトシステム,生態系など,さまざまな要素が追加されたRising Tideは,ゲームバランスから見直した,規模の大きな拡張パックになるとのこと。さらに詳しい話は続報を待ちたいが,海を舞台にしたエイリアンとの戦いや,海底に作れるという新たな「遺産」など,Beyond Earthプレイヤーなら,2015年秋のリリースを期待してよさそうだ。
Miller氏は最後に,「Beyond Earthは,どこかの国や地域を扱ったものではなく,普遍的な人類全体をテーマにしたもの。日本のゲーマーにも,ぜひプレイしてほしい」としてアピールしていた。
「Sid Meier’s Civilization: Beyond Earth Rising Tide」公式サイト
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