S.P.E.C.I.A.L.を中心に「Fallout 4」のキャラクター成長システムを解説する最新トレイラーが公開

　Bethesda Softworksは，「Fallout 4」（PC / PlayStation 4 / Xbox One）のキャラクター成長システムを同スタジオのエグゼクティブ・ディレクター，Todd Howard（トッド・ハワード）氏が解説する最新トレイラーを公開した。


　「Fallout」シリーズにおけるプレイヤーキャラクターの基本ステータスは，「Strength」（強さ），「Perception」（知覚），「Endurance」（耐久力），「Charisma」（カリスマ），「Intelligence」（知性），「Agility」（敏捷性），「Luck」（幸運度）の7つ。その頭文字をとって「S.P.E.C.I.A.L.」で表される。そしてFallout 4においてプレイヤーは，キャラクターメイクの段階で28のポイントを好きな配分でステータスに割り振ることで，ほかのプレイヤーとは異なるキャラクターの特徴（のベースとなる能力）を決めることになるのだ。

Pip-Boyに表示されたS.P.E.C.I.A.L.

　Falloutシリーズでは，「The Elder Scrolls」シリーズのようなスキルシステムではなく，レベルシステムが採用されている。Fallout 4は「Fallout 3」（PC / PlayStation 3 / Xbox 360）よりも早くレベルアップするうえ，レベルキャップもなくなっているとのことだが，レベルの上昇に従って，ステータスごとに用意されたパークがアンロックされるというのはこれまでと同じ。たとえばAgilityの第1ランクのパークはピストルでの攻撃に20％のダメージが追加される「Gunslinger」だが，Agilityに10ポイントが振られた第10ランクの状態なら，V.A.T.S.で指定された2番目の敵が，武器に関係なく25％のダメージを受ける「Gun Fu」という非常に強力なパークが身につくというわけである。

S.P.E.C.I.A.L.（7つのステータス）と，それぞれに用意されたパーク

　Fallout 4ではこれらパークが“ツリー式”に細分化して成長していくようなシステムが加えられており，キャラクターのレベルが上がるにしたがい，どのランクのパークであってもある程度成長していくというのがユニークな部分。ベースとなるのは7つのステータスにそれぞれ用意された10種類ずつのパーク（つまり総計70種類）だが，こうしたレベルアップに従って進化していく“ミニパーク”までを含めると，その数は270種以上におよぶという。Fallout 3にあったスキルの中にはミニパークに統合されるものもあるので，前作を相当にやり込んだというプレイヤーでも，少し慣れが必要になるかもしれない。

　さらにFallout 4のマップにはさまざまなシリーズのコミックスが散らばっており，これらを集めることで専用パークを獲得できるというのも面白い。たとえば，ターザン風のキャラクターを主人公にしたシリーズ「Grognak the Barbarian」の10巻を集めることで，格闘攻撃時にクリティカルヒットが発生する「Barbarian」というパークが習得できるとのこと。こうしたコミックスはFallout 4の世界に100冊以上も用意されているとのことで，アポカリプス後の世界での“住み込み”を予定しているファンであれば，やり込み要素として大いに期待できるだろう。

「Fallout 4」公式サイト