プレイレポート
「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3」をプレイムービーで紹介。陸海空を駆けるライドでモンスターを愛でよう
本作では,モンスターを手なずける「モンスターマスター」という能力を持つ主人公の少年が,失った自分の記憶を取り戻すために旅をする姿が描かれる。
モンスターを仲間にして育てるというDQMシリーズおなじみのシステムに加えて,主人公が頭部に装着している装置「リアクター」と,モンスターに乗って移動する「ライドシステム」という2つの新要素が本作の特徴だ。
モンスターを仲間にするには,戦闘中に「スカウト」を実行すればいい。パーティメンバーそれぞれが指定したモンスターに繰り出す「スカウトアタック」によって,仲間にできる確率が変化する。
スカウトアタックの成功率はパーティメンバーの攻撃力に依存するので,お目当てのモンスターがいるときは,攻撃力が高く,複数回攻撃ができるメンバーを中心にパーティを組むのが基本。「テンション」を溜めたり,特技の「バイキルト」を使ったりしてパーティの攻撃力を高める,あるいは「ルカニ」などで相手の守備力を下げるといった戦い方も有効だ。
もちろん成功率はあくまで確率なので,ゲージが100%に達していなくてもチャンスはある。筆者の体感だと,表示が30%を超えれば「それほど苦労しなくても仲間にできる」という印象だった。
そうやって仲間にできるモンスターはジョーカーシリーズ最大の500種類以上。仲間としてモンスター預かり所でキープできる数は最大500体となっている。図鑑にコレクションする楽しみもあるので,フィールドで知らないモンスターを見かけたら片っ端からスカウトしてみるのがいいだろう。
仲間にしたモンスター同士を「配合」で掛け合わせれば,より高ランクの新しいモンスターを生みだせる。本作では配合結果を最大5体の候補から選択可能になっているうえ,親のスキルを子に引き継げるので,より自分の狙いに近い配合ができるはずだ。
たとえば,回復スキルを継承させて,親子代々でパーティの回復役を担当させるなどすれば,配合のたびにパーティ構成を変える必要は少なくなるだろう。
「ライドシステム」は,前述した通り,仲間にしたモンスターの背中に乗れるアクション。フィールドだけでなく街中でもライド状態で移動でき,移動速度やジャンプ飛距離が大幅に向上するので,プレイ中はほぼずっとライドしているような感じだ。
ライドには,モンスターの種類によって,地上走行のみの「陸上ライド」,水中に潜れる「水中ライド」,多段ジャンプと滑空による飛行ができる「空中ライド」の3タイプがある。同じタイプのモンスターでも移動速度やジャンプの飛距離などが異なり,移動可能なエリアも変わってくるので,モンスターを仲間にしたらとりあえずライドしてみて,移動性能を把握しておくといいだろう。
ライド中は「ライドアタック」という,フィールド上にいる敵モンスターを気絶させるアクションができる。そのまま逃げれば戦闘を回避できるし,気絶させた敵に触れて戦闘に突入すれば必ず先制攻撃が可能だ。慣れるまではタイミングが難しいが,使いこなせるようになると冒険が楽になる。
ライドしたままでのバトル(戦闘ライド)も可能だ。戦闘中に主人公がライドするモンスターはステータスが高まるうえ,テンションを最大まで溜めると放てる強力な攻撃「ライドインパクト」が使える。ライドしたモンスターが撃破されると主人公が振り落とされて,次のターンの命令ができないなどのデメリットもあるので注意しよう。
リアクターはストーリーの冒頭で手に入るもので,ゴーグルを通して敵モンスターのステータスや,宝箱の中身判定,隠された宝箱や通路の発見,フィールドや街中にある物体の解説など,さまざまな情報が得られる。フィールド上で怪しい場所を見つけたときや,狙っているスキルがあるときなどは,こまめに使っていこう。
今回本作をプレイして強く感じたのは,ライドシステムやリアクターといった新要素を,プレイヤーに押しつけないつくりになっていることだ。
ライドシステムは移動手段として役立つだけでなく,先制攻撃を意図的に出せたり,不必要なモンスターとの戦闘も回避できる。リアクターもモンスター集めやエリア探索の効率を高める機能を持ち,モンスターの豆知識も得られるという,マルチに役立つものだが,それらの機能を使わないとゲームが進まないという感じではなく,自分から適度に使いたくなるよう配慮されているという印象なのだ。
ライドは移動手段だけの利用でも一向に問題ないし,リアクターもところどころで使用を促されるものの,実際のところ,ほとんどの場面では使わずにゲームを進められる。ゲームの目玉となっているシステムにありがちな“少々無理して使わされている”という感じがしないのはプレイしていて心地よかった。
モンスター配合も性別の概念がなくなり,4体配合時などにかかる手間が減った。システムで縛るよりも,プレイヤーの自由に配合させようという狙いなのだろう。
とはいえ,ゲームが簡単になっているわけではない。育成の自由度が高まっているからなのか,ストーリーモードでのボス戦は「相性のいいモンスター」や「相性のいい特技」を持っていないパーティだとかなり苦戦する。そこも,レベルを上げて力押しよりは,スカウトと配合で新しいモンスターを作った方が良さそう,という絶妙なゲームバランスになっているのだ。
手軽にサクサク遊べる部分と,新要素を活用してじっくりと悩む部分がうまく絡み合っていて,そこに“ライドでキャラを愛でる”という楽しみも加わった良作なので,興味を持った人はぜひプレイしてみてほしい。
「ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー3」公式サイト
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