イベント
「進撃の巨人」完成発表会をレポート。オンライン協力プレイが実装される無料アップデートの内容や,体験版のプレイレポートもお届けしよう
諫山 創氏による原作コミックやアニメなどで絶大な人気を誇る「進撃の巨人」を,コーエーテクモゲームスの開発チームω-forceがゲーム化した本作。ステージでは初公開のオープニングムービーが上映されたのち,同社の代表取締役会長 襟川陽一氏と,ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアプレジデントの盛田 厚氏が順に登壇し,本作への期待の言葉を述べた。
「社長の鯉沼(※コーエーテクモゲームス取締役社長 鯉沼久史氏)が全身全霊を込めて作りあげたゲームです。原作のファンはもちろん,新しいタイプのゲームを遊んでみたい方々にぜひお薦めしたい」と襟川氏 |
「多くのジャンルがあるエンターテインメントの市場の中で,漫画はとくに長い歴史を持っています。いまやコミックのIPが基点になって,いろいろなエンターテインメントに広がっている時代に,この作品がゲーム化されることは大変意義深い」と喜びの声を伝えた盛田氏 |
続いて,コーエーテクモゲームス取締役社長で,本作のプロデューサーでもある鯉沼久史氏が登壇し,本作の開発秘話を語った。それは,今から3年前に講談社からゲーム化の承諾を得たときに,原作者の諫山氏から「無双シリーズとは違うゲームに」「アクションゲームとして楽しいものに」という2つの要望があったというもの。
その言葉を受けて本作のアクションのキモになると考えたのが,原作でもファンに大きなインパクトを与えた「立体機動装置」だ。あの感覚をゲームとして表現するのには非常に苦労し,1年以上の試行錯誤を繰り返して,昨年8月にようやく形になったものを翌月の東京ゲームショウ 2015で出展したそうである。そこからブラッシュアップを重ね,この2月の発売日へと至ったとのことだ。
ここでPS4版の実機デモが披露されることになり,本作ディレクターの喜多村智行氏のほか,ゲストとしてとろサーモンの村田秀亮さんと,こりゃめでてーなの大江健次さん,そして超大型巨人のごとく南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さんが登場した。
左からとろサーモン村田さん,こりゃめでてーな大江さん,北村氏。調査兵団のジャケットに身を包み,「心臓を捧げよ!」のポーズで決めた |
超大型巨人ばりに壁の上から顔を出した南海キャンディーズしずちゃん。「お前ら食べるぞ!」とステージのゲストに吼えた |
「キース教官にあこがれてこの髪型にしている」という大江さんと,「8メートル級中型巨人が愛おしい」という村田さんの2人は,コメントどおり原作の大ファンであり,本作を事前にプレイして「想像以上のクオリティ」だと,その第一印象を述べている。
ステージ上の実機デモでは,エレンら訓練兵団の初陣のシーンが展開。複数の巨人が襲撃するなかでアルミンと合流し,仲間が上げた煙弾に対して救援に向かうという流れだ。立体機動装置を使って空中を移動し,ブレードで巨人を斬り倒していく様子は,アニメで見たシーンがそのまま再現され,スピード感と迫力に満ちている。街をリアルタイムで破壊していく巨人達は姿形がそれぞれ違っているのだが,実に100種類以上のモデルが用意されているそうだ。
大江さんと村田さんは交替で華麗に魅せるプレイを披露し,本作の完成度を来場者やニコ生中継の視聴者に伝える大役を果たした。
ステージの最後には,本作の発売後のプロモーション展開が発表された。その中でも目玉となるのが,3月24日に予定される無料の大型アップデートだ。
このアップデートでは,本作にオンライン協力プレイが実装され,同じプラットフォーム間で最大4人の共闘プレイが可能になるという。そのほかにも,倒した巨人の模型をキャンプに飾れる「巨人模型」など,10項目以上の追加要素が導入されるとのことだ。
ここからは,イベント終了後の試遊会でプレイできた体験版の簡単なプレイレポートをお届けしよう。
このイベント向けに用意された体験版は,チュートリアルの「体験モード」,エレンを使用できる「実戦モード」,そしてリヴァイを使用できる高難度の「激戦モード」がプレイできた。
イベントでも触れられた,本作の最大の売りである立体機動装置の操作は,想像以上に簡単かつ,気持ちのいいものに仕上がっていた。地上やジャンプ中などに[□]ボタンを押すことでワイヤーが射出され,プレイヤーが大きく跳躍する「立体機動」が発動する。そのまま空中でテンポよく[□]ボタンを押していけば,地面に足を着くことなく移動でき,さらに左スティックや[×]ボタンによるブーストでの空中制御も可能だ。
その感触はアニメで見た立体機動そのままで,うまく操作すれば空中を自在に飛ぶように移動できるだろう。
またこの立体機動は,巨人を倒すときにも重要となる。近くに巨人がいるとき[R1]ボタンで「戦闘状態」に切り替えると,カメラが巨人を捉え,ワイヤーを巨人に向けて射出できるようになる。右スティックで攻撃したい部位を切り替えてワイヤーを射出,そのまま左スティックをニュートラルにすると,巨人の方向にプレイヤーが向かっていくので,タイミングに合わせて[△]ボタンを押すと,その部位を攻撃するという仕組みだ。
巨人は原作のとおりうなじが弱点なので,そこにうまく攻撃を当てればほとんどの場合倒せるのだが,大型の巨人なら手や足を先に攻撃して,動きを制限してからとどめを刺すという戦い方もできる。また部位を破壊をすると,武器などの改造に使う素材が手に入ることもあるようだ。
広いマップ上で複数の仲間が戦い,彼らとの関わりによって戦況が変わっていくというRTS的な要素も導入されている。メインの任務とは別に,仲間の救援などの「副任務」をこなすことで,戦況はプレイヤーに優位になっていくという。
ここで面白いのは,「無双」シリーズなどのマップとは異なり,ステージにプレイヤーの移動を制限するような壁や扉がなく,原則としてマップ中ならば立体機動を使って自由に移動できること。これによって,本作ならではの戦略が楽しめる。
なお,ゲーム本編ではストーリーの展開によって,操作キャラクターは変わっていくとのこと。ちなみに,今回の試遊会でも使えたリヴァイは,原作同様に戦闘力が高く,狙った巨人の部位を連続して攻撃できるという特徴を持っていた。さらには巨人化したエレンを操作するシーンもあるそうで,それらがどうストーリーに絡んでいくのかも期待したいところである。
なお,2月11日から,本作の店頭体験会が東京都大阪の店舗にて順次実施されている(関連記事)。立体機動装置の感触を一足早く体験したいという人は,ぜひ足を運んでみよう。
「進撃の巨人」公式サイト
キーワード
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス All rights reserved.
- 進撃の巨人 初回封入特典(エレン&リヴァイ「お掃除」コスチューム+「はたきブレード」早期解放シリアル)付 & 予約特典(ゲーム『進撃の巨人』マイクロファイバータオル)付
- ビデオゲーム
- 発売日:2016/02/18
- 価格:¥8,500円(Amazon) / 9180円(Yahoo)