［gamescom］アクションRPG「Victor Vran」に，伝説的なバンドをフィーチャーした拡張パック「Motorhead Through the Ages」が登場

　ディアブロ風のPC向けアクションRPG「Victor Vran」が2週間ほど前にリリースされ，かなりの好評を得ている。その開発を行った，「トロピコ」シリーズなどでも知られるHaemimont Gamesは，拡張パックとなる「Motorhead Through the Ages」のリリースを予告するとともに，そのアートワークを公開した。


　Motorhead Through the Agesは，その名のとおり40年以上活動を続けているイギリスの伝説的なロックバンド「モーターヘッド」の世界観を取り入れたものだ。Victor Vranは，スチームパンクと西部開拓時代を混合したような世界観を持つRPGだが，この驚くような拡張パックでの方向転換には，ファンもワクワクといったところかもしれない。

　gamescom 2015では，ドイツでのパブリッシングを担当しているEuroVideo Mediaのビジネスブースで，デザイナーのアヒム・ハイデラウフ（Achim Heidelauf）氏に取材してきたので，その内容をお伝えしよう。

Haemimont Gamesに広報担当者として在籍するかたわら，ブルガリアのインディーズゲーム開発を促進するためのコンサルティング業も行うアヒム・ハイデラウフ氏

　2016年第1四半期にリリースが予定されているMotorhead Through the Agesは，モータヘッドの歌詞やアルバムのジャケットアートといったものをモチーフにした，「モーターヘッドの世界に主人公が取り込まれる」というストーリーが展開する。
　「Ace of Spades」などをベースに，3つのボスモンスターのいる3つの世界が描かれており，レミー・キルミスター氏の世界観が再現されていくことになりそうだ。

　現時点ではレミー・キルミスター氏自身がゲームに登場するかどうかは明らかにできないとハイデラウフ氏は話すが，3つのボスモンスターは，モータヘッドのスナグルトゥース/ウォーピッグが悪魔化してしまったものという設定で，ファンならジャケットアート風の厳ついキャラクターにアツくなることだろう。今回の拡張パックではスナグルトゥースと戦い，彼らを浄化していくのだという。


　Motorhead Through the Agesは，キルミスター氏とハイデラウフ氏の25年来の友情によって実現したプロジェクトのことだったが，モータヘッドの楽曲に加えて，ゲーム中に絶叫が聞こえるのは流石にプレイし難いというゲーマー向けに，インストルメンタル化したBGMも用意されているとのこと。
　また，これまで門外不出だったサンプル曲が用意されるということなので，喉から手が出るほど聞いてみたいと思うファンも多いだろう。

　ちなみにハイデラウフ氏は，Victor Vranの成功への感謝として，「Motorhead Through the Ages」とは別に，ローカルマルチプレイモードや衣装アイテム，マップなどを追加する無料DLCを，4回にわたってリリースしていく予定だと語っていた。

「Victor Vran」公式サイト