プレイレポート
テンポよく楽しめるパネルアクションと重厚なシナリオが魅力の「ミラーズクロッシング 」プレイレポート
本作は,パネルをなぞってパーティの陣形を決めるという新感覚のアクションが採用されている作品。“西洋ハイファンタジー”を謳う世界観で,王道のストーリーも見どころとなっている。
そんな本作のプレイレポートをお届けしよう。
「ミラーズクロッシング」公式サイト
「ミラーズクロッシング」ダウンロードページ
「ミラーズクロッシング」ダウンロードページ
パネルをなぞって敵を攻撃する
「陣形パネルアクション」
本作における世界は,かつて女神によって想像され,現在は「悪しき霧」という脅威にさらされているという設定だ。メインストーリーは,見習い騎士のアッシュを主人公として展開し,「神魔」との戦いが描かれる。そのほかキャラクターごとに個別ストーリーなども用意されており,重厚なシナリオを楽しめる。
そんな本作最大の特徴となるのが,パネルをなぞって敵を攻撃するアクションシステムだ。バトル中,画面左側にある3×3の計9パネルのうち,つなげるように3つをなぞると,最大3人のキャラクターが陣形を組んで,画面右側から迫りくる敵を攻撃する。
敵の出現位置は上段,中段,下段の3ラインに分かれていて,例えば9パネルのうち1番上の3つを横方向になぞると上段にいる敵を集中攻撃し,右端の3つを縦になぞればキャラクターが上段,中段,下段に分かれて敵を攻撃する,といった具合だ。
プレイヤーがなぞったパネルは緑色に光り,敵が攻撃してくる範囲は赤く光る。赤いパネル上をなぞるとその場所にいたキャラクターがダメージを受けてしまうので,いかに敵の攻撃を避けつつ攻撃に転じるかがポイントだ。敵の位置を把握し,赤いパネルを避け,どのパネルをなぞって攻撃するのかという,まるでパズルのような応酬がピタっとハマる瞬間がとてつもなく心地よい。個人的には敵を倒すことよりも,いかにダメージを受けずにバトルを終わらせられるかという方向で燃え上がってしまった。
もちろん,バトル中の操作はただパネルをなぞるだけはない。画面上部のアイコンまたはキャラクターをタップするとメニューが開き,キャラクター固有の「アクティブスキル」を選択できる。敵にダメージを与えるもの,味方キャラクターを強化するもの,体力を回復するものなど,アクティブスキルの効果はさまざま。出し惜しみはせずに,どんどん発動していくのがオススメだ。
画面上部のアイコンにあるパネルのようなマークは「陣形スキル」で,これは装備している「精霊石」というアイテムによって効果が変化する。マークどおりにパネルをなぞると攻撃力アップなどの効果を得られるので,バトルに入ったらすぐに発動しておこう。効果は一定時間で切れてしまうが,クールタイムを経れば再び使えるようになるので,アイコンはこまめにチェックしたい。
さらに,画面上部の左にある「プリズムゲージ」が溜まると「プリズムバースト」という強力な全体攻撃を繰り出せる。ゲージが3つ溜まった状態でタップすると最後に追加ダメージが入るので,バトル終盤に待ち受けるボス戦までキープするなど,使いどころを見極めるのもいいだろう。
バトルをクリアすると,キャラクターに経験値が入るほか,さまざまなアイテムを入手できる。同じクエストに挑戦できる周回ボタンが用意されており,ここは嬉しいポイントだ。
画面上部の右側には,倍速ボタンとオートボタンが用意されている。オートではパネルを上段から横向きになぞっていき,同列の敵を倒したら中段,下段へと移動していく。オートの場合,回避行動を一切取らないため注意点が必要だが,ダメージを受けても問題なくクリアできるステージでは大いに役立つ。
武具と精霊石を集めて
さまざまなスキル効果でバトルを優位に
バトルを効率よく進めるためにも,準備はしっかりとしておきたい。まずは「パーティ編成」の画面で最大4人のパーティを組み,陣形スキルを発動できる精霊石や武具の装備をきちんと行おう。
強力な武具を得るためにも,まずはメインストーリーを第1部4章のエピソード3まで進めよう。ここで「錬金」という項目が開放され,同じレアリティの武具10個を1つにまとめることで強化する「錬金合成」,特定の素材を集めて武具と交換する「錬金生成」が可能だからだ。
メインストーリーのクリアやアイテムの交換などで入手できる「鍵」を使ったクエスト,あるいは神魔討伐クエストなどをこなして,より強い武具を手に入れることもポイントだ。
オリジナルのハイファンタジー世界
ハイファンタジーの世界を舞台にしたボリュームたっぷりのシナリオも,本作の特筆すべき点だ。まずは序盤のストーリーについて簡単に紹介しよう。
女神の与えた「鏡」によって生み出された美しい世界。かつて精霊と人は平和に共存していたが,やがて人は豊かさの象徴である「鏡」を奪い合い,その憎しみから「悪しき霧」が放たれて世界を蝕むようになる。
地上に現れた賢者が「鏡」を砕くことで霧は晴れたが,精霊は人を見放して姿を消してしまった。それから長い月日が流れ,異形の怪物「神魔」により再び「悪しき霧」が世界を覆い始め……というのがゲーム開始直後の状態だ。
主人公となるアッシュは,王都アヴァランを警護している見習い騎士。ある日,目の前に現れた「神魔」と相対したことで自身に「精霊遣い」と呼ばれる能力が備わっていることを知る。一方,時を同じくして高名な騎士であるアッシュの父・マルクスが敵に襲われた騎士団を見捨て,姿を消してしまった。
アッシュは親友のバレルと共に騎士団を抜けてギルドへ入り,父を探すかたわらで「悪しき霧」を晴らすため世界各地を飛び回ることとなる。やがて「神魔」を従えるような人物も出現し……と,ハイファンタジー好きなら先が気にならないわけがない展開が待っているのだ。
ちなみにシナリオを手掛けているのは,伊藤 龍太郎氏(代表作「真・女神転生」「真・女神転生2」「真・女神転生if…」「真・女神転生デビルサマナー」など),高橋 玖氏(代表作「FINAL FANTASY XI アトルガンの秘宝」「FINAL FANTASY XI アルタナの神兵」など)だ。
世界の情勢としては着実に滅びに向かっており,予断を許さない状態といえる。とはいえアッシュの周囲を取り巻くメンバーはユニークなタイプが多く,そこまで重々しくならないバランスが良い。メインストーリーを進めて仲間になるキャラクター,ガチャで登場するキャラクターそれぞれに個別エピソードが用意されていて,彼らのさまざまな一面も垣間見られる。
読み応えのあるストーリーはRPG好きにとって嬉しい反面,ゲーム内でのテンポ感も気になるところだろう。しかし本作ではクエストを開始すると最初にストーリーパートが入り,その後数回バトルが発生,最後のバトルが終わると再びストーリーパートという流れになっている。
RPGタイプによくあるストーリー>バトル>ストーリーという形式ではなく,ストーリーとバトルが基本まとまっているので,プレイ中に集中力を削がれることがない印象だ。
そんなストーリー展開を盛り上げるのが,リズムゲーム「Deemo」などで人気を集める「Mili」のサウンドだ。ピアノやストリングスなどのシンプルな音色で,透明感のある繊細なメロディはとても耳当たりが良い。ストーリーでもバトルでも強く主張するタイプではないものの,確かな存在感を放ってプレイヤーに寄り添ってくれる。
何かと周回プレイが必須となるアプリのゲームにおいて,何度聞いていても飽きない音楽があるとないではテンションが相当変わるのは筆者だけだろうか。気の早い話だが,サウンドトラックの販売予定があるのか今すぐ教えてほしいと思ったくらい惚れこんでしまった。
シナリオ,バトル,サウンドまで,遊びやすさにこだわった作り込みを感じられた「ミラーズクロッシング」。まずは一度プレイして,この快適なテンポ感を体験してみてほしい。
「ミラーズクロッシング」公式サイト
「ミラーズクロッシング」ダウンロードページ
「ミラーズクロッシング」ダウンロードページ
- 関連タイトル:
ミラーズクロッシング
- 関連タイトル:
ミラーズクロッシング
- この記事のURL:
キーワード
(C)2015 Magnolia Factory Co.,Ltd.
(C)2015 Magnolia Factory Co.,Ltd.