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印刷2015/09/16 18:44

プレイレポート

ムービーで挙動をチェック。「PlayStation Now」の国内βサービスを使ってゲームしてみた

画像集 No.002のサムネイル画像 / ムービーで挙動をチェック。「PlayStation Now」の国内βサービスを使ってゲームしてみた
 2015年9月16日,ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアが,PlayStation 4(以下,PS4)およびPlayStation Vita,PlayStation Vita TV向けのゲームストリーミングサービス「PlayStation Now」(以下,PS Now)の国内向けβサービスを開始した(関連記事)。
 クラウド技術によって,ゲームがインターネットから“降ってくる”PS Nowだが,実際にはどれくらい遊べるのだろう? さっそくPS4版のPS Nowを試してみたので,レポ―トしてみたい。


PS Nowの利用は簡単


 PS4におけるPS Nowは,「PlayStation Store」のメニューから「PlayStation Now」を選択したうえで,「定額制サービス」か「レンタルサービス」のどちらかを選ぶことで利用可能だ。前者は1か月2500円(税込)もしくは3か月5900円(税込)で,後者は最低216円(税込)からとなる。サービスによってプレイできるタイトルが異なるので,事前にPlayStation公式Webサイトで一覧をチェックしておくといいだろう。

サービスプランはタイトルのラインナップとお財布との相談で決めるのが吉
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 今回は,(個人的には定額制を選択するメリットを感じられなかったため)レンタルサービスを選択してみたが,すると,下に示した画面のとおり,ずらずらとタイトルおよび価格の一覧が並んで表示される。

対応タイトルがズラリと並んでいる。懐かしのゲームもあれば,新しめのものもあったりする
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 この一覧で,プレイしたいゲームを選択すると料金プランが表示される。ここでは30日レンタルで名作「バーチャファイター2」をプレイしてみることにしよう。ゲームセンターで湯水のように100円玉を消費した頃と比べると,良い時代になったものだと感慨深い。

レンタルサービスを利用するときの料金はゲームによって異なる。レンタル期間や値段はしっかり確認しておこう
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 サービスの選択後,ストリーミングサービスであることの確認を含めた注意事項が表示される。自宅のインターネット環境が快適にストリーミングプレイできるかの確認のためにも接続テストをしておこう。

はやる気持ちをこらえ,まずは[接続テスト]ボタンを選択しよう
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接続テストは20秒もあれば完了する。お墨付きをもらったら,その時点で上の画面から[次へ]を選び,その先で利用料金の支払いを済ませよう
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 支払いが済むと,あらためて接続テストが行われ,続いて認証手続きがスタートする。トロフィーに対応しているタイトルをレンタルした場合,トロフィーセットのインストールがここで行われる仕様だ。
 それも終わると,いよいよストリーミングでゲームスタートである。

あとは心ゆくまで遊ぶだけ
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実際にプレイしてみた


PS4で廃された[START]と[SELECT]の両ボタンは,DUALSHOCK 4のタッチパッドで代用することになる
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 クラウドサーバーから配信されてくる映像を使ってのゲームプレイということで,入力ラグに戦々恐々としながらいろいろプレイしてみたのだが,これが意外と遊べてしまう。バーチャファイター2では,「崩撃雲身双虎掌」などといった難しい技もパッと出せたりしたので,普通にゲームを遊ぶ分には問題ないだろう。


 ただ,入力情報をサーバーに反映してクライアントに返すという仕様上,ある程度のラグが存在するのも確かで,「KILLZONE 3」のようなFPSだと,わずかな違和感があった。人によってはこのラグを「堪えられないレベル」と判断することになるかもしれない。


 ストリームされる映像のほうはどうか。3Dグラフィックスで描画されるタイトルは,若干ボケているというか,ブロックノイズが見え隠れする。ビットレート仕様の制限なのか,β版がゆえの制限なのかは分からないが……。


 なお,2Dグラフィックスのタイトルだと,それほど気にならなかった。


 個人的にブロックノイズより気になったのは,たまに生じていた通信のラグだ。これはインターネットを使用する環境――今回に関していえば,筆者の自宅回線――や,サーバーの混雑具合にもよると思うのだが,通信にラグが生じると,受信する映像が大きく劣化し,また,ブロックノイズが大規模に発生してしまう。
 接続テストで問題ないというお墨付きをもらったからといって,必ずしも常時パーフェクトな状態でプレイできるとは限らないので,この点は記憶に留めておくのが正解かもしれない。

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KILLZONE 3における例。これはラグが発生していない,正常な状態におけるスクリーンショットだ
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そしてこちらが,ラグが発生し,ブロックノイズが見えている例。画面右上には,ラグの発生を知らせるアイコンが表示されている。このアイコンは,ここまで示してきたムービーでもちらほら出ていたのだが,気づいただろうか

 以上,簡単に,国内β版テスト開始初日のPS Nowプレイレポートをまとめてみた。
 率直に感想を述べるなら,「思ったより快適に遊ぶことができる」といったところ。もちろん,ここまで指摘してきたとおり,画質やレスポンスが多少なりとも犠牲になってはいるわけだが,PS4と互換性のないハードのゲームを,さくっとプレイできる利便性の高さは,かなり大きなメリットと言っていいように思う。
 対応タイトルの拡充が進み,通信環境の最適化も進めば,ハードを牽引するキラーコンテンツにもなり得るのではなかろうか。

PlayStation Now公式Webページ

  • 関連タイトル:

    PlayStation Now

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