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「アナザーエデン」のガチャ問題に対するグリーの見解も示された,同社の2019年第1四半期の決算説明会をレポート
今回の報告によると,2019年6月期1四半期の売上高は182億円で,営業利益は16億円。営業利益が計画を上回って着地したという。
また2019年6月期2四半期の業績予想は,売上高170〜180億円,営業利益10〜15億円となっている。
2019年6月期1四半期の事業概要の説明では,現在モバイルゲーム5タイトルの開発が進行しており,そのうち2タイトルがオリジナルIPまたは共同原作IPで,1タイトルは2019年6月期中に配信開始を予定。また,他社の有力IPを使った3タイトルは2020年6月期以降の配信開始になるとのこと。
9月26日に配信が開始された新規タイトル「ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ」(iOS / Android)は,「3DのアクションRPGを作る」というテーマでゲームエンジンの開発が進められたという。
オリジナルIPは,ゲームの世界観をマルチチャンネルで展開し,ファンとの接点を広げた。「消滅都市2」(iOS / Android)は2019年の放映開始に向けテレビアニメを制作中,「アナザーエデン 時空を越える猫」(iOS / Android)はコラボカフェ展開やガイドブック,グッズなどの販売を行った。
またファン層を拡大するべく,各タイトルにてテレビCMの展開や有力IPとのコラボ,リアルイベントの実施,特別コンテンツの提供を行った。
さらに2019年6月期1四半期は,既存タイトルの海外展開が本格化した。「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか〜メモリア・フレーゼ〜」(iOS / Android)は3月の北米に続き,10月25日より韓国,台湾,香港にて自社配信を開始。また「SINoALICE」(iOS / Android)は2018年内に香港,台湾,マカオでも協業パートナーから配信開始を予定しており,事前登録者数は10万人を突破したという。
こうした海外展開は,各タイトルで順次行っていくとのことである。
マルチプラットフォーム展開では,オリジナルIPタイトルを「LINE QUICK GAME」から配信した。同社では,世界的にHTML5ゲームを配信するプラットフォームが増えていく中,今後どういったゲームを作っていけばいいのかを考えつつ,さまざまな取り組みを行っているという。
ライブエンターテイメントでは,8月にVTuber専用ライブ配信プラットフォーム「REALITY」の配信を開始。10月にはスマートフォンで,誰でもVTuberとして配信可能なサービスもスタートした。
また「VTuberファンド」プロジェクトを,キングレコードやアイディアファクトリーとの協業で開始した。
広告・メディア事業では,コミュニティ活性化施策やコンテンツ拡充により,メディア力を強化した。
質疑応答では,グリー 取締役 上級執行役員の荒木英士氏と大矢俊樹氏が「アナザーエデン」におけるガチャの不具合(関連記事)の現状について説明する場面もあった。
荒木氏は9月末に不具合が発覚した時点で課金を停止し,システムの全面的な改修を行ったうえで,社内に第三者部門を設置するなどシステム的な検証を強化して,10月上旬に課金を再開したと経緯を説明。現在は通常の運営に戻り,ユーザー動向も正常な状態に戻っているとした。
さらに荒木氏は今回の件について,「確率操作と指摘されても否定しづらい処理の存在が1年以上分からず,また本来検知されるはずの修正が検知されなかったのが問題だった」「社内にゲーム開発部門とは別に,ガチャの表示や確率などを検証する部門があり,新しいガチャのリリース時などに検証している。しかし今回の問題は,開発部門が不具合対策と認識しており,検証部門を通らなかった」と説明を加えた。
荒木氏によると,現在グリーでは,こうした件が再発しないよう防止策として,ガチャに関する部分の変更については,例えテキストの修正であっても必ず事業責任者や場合によっては役員がチェックし,独立した部門による検証を行うというプロセスの改善を全社的に行っているという。加えて,開発者の認識レベルを上げるべく,研修や啓蒙活動を行っていくとのことである。
また大矢氏は,この件に関して消費者庁から問い合わせがあり,現在質疑応答を重ねていることを明かし,「明示的に何かあるわけではない」と説明。
さらに「アナザーエデン」のサービス全期間のガチャ提供割合の調査をしたさいに,ゲーム内の表示どおりの提供割合となっているという統計が出たとし,景品表示法上の違反をしているわけではないというグリーの認識を示した。
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アナザーエデン 時空を超える猫
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ワイルドアームズ ミリオンメモリーズ
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