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PS Vita/スマホ向け「ロマンシング サガ 2」が発表された,ロマサガコラボウィスキーの試飲会&配信決定発表会をレポート
PS Vita/Android/iOS向け「ロマサガ2」が今冬配信決定
「こちら」の記事でお伝えしたように,発表会ではPS Vita/iOS/Android向け「ロマンシング サガ 2」が今冬に配信予定であることが明らかとなった。本作は,「スーパーファミコン版のロマンシング サガ 2が,いまの最先端のハードで出ていたらどういう形になるだろうか」というコンセプトで,キャラクターのドット絵など,オリジナル作のイメージは保ちつつ,背景やバトルのグラフィックス,ユーザーインタフェースなどを一新した作品になるという。なお,2010年配信のモバイル版で追加された「忍者」「陰陽師」といった,新職業や新ダンジョンも登場するとのことだ。
また,2016年春にオーケストラアルバム「サガオケ!The Orchestral SaGa - Legend of Music -」が発売予定であることも発表された。伊藤賢治氏監修のもと,歴代作曲家の協力によるサガシリーズ・メドレー,そして「メインテーマ」やバトル曲のオーケストラアレンジが収録される。
シリーズ25周年にちなみ,キャラクターのイメージに合った味わいのウィスキーが登場
イベントでは,ロマンシング サガシリーズと信濃屋食品によるコラボレーションウィスキーが公開され,今回発表された「ロマンシング サガ 2」のプロデューサー市川雅統氏と,サガシリーズ・エグゼクティブプロデューサーの河津秋敏氏,信濃屋食品のスピリッツバイヤーである北梶 剛氏により,その紹介と解説が行われた。
PS Vita/スマートフォン版「ロマンシング サガ 2」プロデューサー市川雅統氏 |
サガシリーズ・エグゼクティブプロデューサー 河津秋敏氏 |
信濃屋食品スピリッツバイヤー 北梶 剛氏 |
この「ロマンシング サガ」コラボウィスキーは,「ブナハーブン1990 25年 ジェラール(以下,ジェラール)」「クライヌリッシュ1996 17年 イスカンダール(以下,イスカンダール)」「カリラ2006 9年 ファイヤーブリンガー(以下,ファイヤーブリンガー)」の3種類で,2016年1月15日に発売予定となっている。価格は以下のとおり。
●SaGa25 周年記念ボトリング
・ブナハーブン1990 25年 ジェラール:価格:2万2500円(税抜)
・クライヌリッシュ1996 17年 イスカンダール:価格:1万7500円(税抜)
・カリラ2006 9年 ファイヤーブリンガー:価格:1万5500円(税抜)
信濃屋実店舗では2015年12月23日に予約の受付が開始される。また,同店Webショップでは2016年1月8日正午から予約を受け付けるとのことだ。
このコラボレーションのキッカケは,シリーズの生みの親である河津氏の“25周年に何かをしたい”という声を受けて,市川氏が企画を考え始めたことだという。しかし,ほかのタイトルとはまったく違ったことをしてきたシリーズだけに,その作品の25周年にふさわしい企画とは何かを考えるのは,いろいろと苦労があったそうだ。
そんなとき,ウィスキー好きの河津氏が“シリーズ25周年にちなんで25年物のウィスキーがあったら面白い”というアイデアを出したことから,このプロジェクトがスタートしたという。
そこで,プライベートでもウィスキーを飲むという市川氏は,かねてから評判を聞いていた信濃屋食品のスピリッツバイヤー,北梶氏にコンタクトを取る。実は,かつてロマンシング サガシリーズをプレイしていたという北梶氏はこれを快諾。スコットランドやドイツなどを巡り,キャラクターのイメージに合ったウィスキーを選定したのだそうだ。
一方で市川氏は,記念ボトリングのラベルを,日本からスコットランドに届けるなどの苦労もあったと話す。ラベルくらい日本に到着してから貼れば……と思ってしまうところだが,スコッチウィスキーの名称を使うには“スコットランドでボトルが製造されなければならない”という法律があるそうで,時間をかけてラベルを船便で送ることになったという。
そんな裏話が明かされたあと,改めてそれぞれのコラボウィスキーの特徴が紹介された。
ジェラールは,ウィスキーの聖地とも呼ばれるアイラ島にある蒸留所で作られたもの。シリーズの歴史にちなんで25周年の熟成を経たもので,ラベルになっている皇位継承のシーンのように,王道でリッチな味わいなのだという。
イスカンダールは,豪華絢爛なキャラクターに合った,華やかでフルーティな味わいで,食前食後を問わず,いつ飲んでも美味しいオールラウンダーなウィスキーとのことだ。
ファイヤーブリンガーは,荒々しく燃える男というイメージから選ばれたウィスキーで,スモーキーで塩辛く,力強い味わいだという。
ここでスクウェア・エニックスの執行役員である橋本真司氏も加わり,それぞれにコラボウィスキーを試飲する。
ウィスキーに思い入れのある4氏は,「ファイヤーブリンガーはこの中でもっともアルコール度数が高いが飲みやすい」(市川氏),「ジェラールはモルト好きにはたまらない味」(河津氏),「ジェラールの芳醇な香りに感動」(橋本氏),「イスカンダールはフルーティな味わいがあり,キャラクターのイメージどおりのセレクトだと改めて納得した」(北梶氏)と,それぞれに満足げだった。なお,“ゲームのことを語りながら飲めるようなコラボ”(市川氏)も計画中とのこと。詳細は改めて発表されるそうなので期待したい。
ロマンシング サガ 2」は,ファンが絶対に納得できる仕上がりを目指す
会場では,市川氏による,スマートフォン版の実機によるクジンシー戦も披露された。グラフィックスはスーパーファミコン版のイメージそのままだが,キャラクターが高精細で描かれており,紹介どおり“現代のロマサガ2”と呼ぶにふさわしい印象を受けた。また,バトル中心の作品だけに,ユーザーインタフェースに関してもかなり気を使って開発が進められているとのこと。なお,「七英雄」はどの形態もバトル中に“動く”とのことなので,こちらも期待したいところだ。
開発の進捗状況は,市川氏いわく現時点で80%ほどとのこと。リアルタイムでオリジナルのロマサガ2をプレイしたファンが,絶対に納得できる,そんな仕上がりを目指して最終調整が進められているという。
なお,最新作としてアナウンスされた「SaGa SCARLET GRACE」だが,「25周年に間に合わせるべく進行していたが,もうしばらくお時間をいただいて,より良いものにしたい」(橋本氏)とのこと。また,「インペリアル サガ」「エンペラーズ サガ」については,年明けに大型アップデートが予定されているという。
最後に橋本氏は「サガシリーズは今年一つの区切りを迎えましたが,来年以降も続いていきますのでよろしくお願いします」と今後に向けた意欲を述べて,イベントを締めくくった。
イベント終了後,メディア関係者にコラボウィスキーが振る舞われた。筆者はジェラールを試飲したが,香りは芳醇で,喉を通るときはまろやか,かつ熱いという味わいで,いくらでも気持ち良く飲めそうだと思えた。お酒はあまり得意ではない筆者ですらこう感じたのだから,ウィスキー好きの人にとってはたまらないものになるのではないだろうか。シリーズのファンでアルコールを嗜む人は,12月23日の予約開始日をお忘れなく。
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ロマンシング サガ2
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