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[GDC 2016]Oculus Rift用スポーツゲーム「VR Sports Challenge」体験レポート。4つ種目で汗ばむほどのプレイが楽しめる体感ゲーム
Rift向けコントローラ「Touch」専用のゲームである「VR Sports Challenge」は,プレイヤーがホームラン大会に出場する「ベースボール」,クォーターバックとしてタッチダウンを目指す「アメリカンフットボール」,相手チームの波状攻撃からゴールを守るキーパーになる「アイスホッケー」,そしてスリーポイント・シュートアウト(サッカーにおけるPK戦のようなもの)に参加する「バスケットボール」の4つの種目が楽しめるタイトルだ。
チャレンジと付けられたタイトルからも分かるように,それぞれの競技を丸ごと体験するのではなく,プレイヤーが大きく移動しなくて済むよう一部分だけを切り取っているのだが,実際のプレイで要求される動作では体を大きく動かす必要があり,プレイにあたっては手足を振り回して大丈夫なくらいのスペースが必要だ。なので,分類としてはいわゆる“ルームスケールVR”に属するだろう。
今回筆者が体験したデモでは,アメフトとバスケットボールの2種目がプレイできた。アメフトでは,まずルーキーであるプレイヤーが,いきなりポジションを任されることになってしまうという導入シーンからスタート。腕を負傷してしまって退場となった先輩クォーターバックの代理というわけで,その演出はなかなかにコミカルだ。
実際にフィールドに立ってみると,VRならではの視界の広がりが感じられ,格別な緊張感がある。プレイが始まる前には,まず自身の左腕の部分に幾つかのプレイパターンが表示され,その中からどの作戦でいくかを選んでおく。試合が始まると,スナップされてきたボールをキャッチして,前方に走っているランニングバックに向かってパスを投げる(実際に投げる動作をとる)という流れになっていた。
バスケットボールでは,シュート位置となる5箇所に,それぞれボールが5つずつ用意されている。シュート位置はゴールを取り囲むように配置されており,プレイヤーはタイムリミット内に次々とボールを投げて,ゴールを決めていくというわけだ。
1つの場所でボールを投げ終わると,次の場所への移動は自動なのだが,制限時間内に25回もボールを投げる動作をするのは,筆者にはなかなか過酷な運動だったようで,プレイしているうちに汗ばんでしまい,視界が曇ってきたのが個人的にはちょっと気になった。これは本作に限らないのだが,こうした激しい動作が要求されるタイトルは,風通しが良い場所でプレイするほうがいいのかもしれない。
とはいえ,「VR Sports Challenge」はスポーツシミュレーションとしてはなかなかのもので,ボールの軌道が表示されるといったゲーム的な表現はあれど,ゲーム内での出来事に応じて,自然に体が動いてしまうほどにはリアルな体験が楽しめた。ホッケーでキーパーをやるなら,もしかして足も使うことになるのだろうかと気になってしまうが,そこは続報に期待しておこう。
「VR Sports」公式サイト
- 関連タイトル:
VR Sports Challenge
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