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こじるりが羌瘣に大変身! 2月22日配信が決定した新作「キングダム 乱 -天下統一への道-」発表会のレポート
■「キングダム」
漫画家原泰久による紀元前の中国春秋戦国時代の戦乱の世を描いた人気漫画。週刊「ヤングジャンプ」で2006年1月より連載中。コミックスは49巻まで発売しており累計3300万部を発行。第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞作
■アニメ「キングダム」
漫画「キングダム」を原作にNHK BSプレミアムで2012年6月から2013年2月にかけて全38話の第1シリーズが放送。2013年6月から2014年3月にかけて全39話の第2シリーズが放送された。第3回衛星放送協会オリジナル番組アワードで、オリジナル番組賞最優秀賞(アニメ部門)を受賞。
(C)原泰久・集英社/NHK・NEP・ぴえろ(C)mobcast inc. Developed by でらゲー
発表会では最初に,モブキャスト 取締役 ゲーム事業本部長の杉野範和氏の挨拶が行われた。杉野氏はまず,昨年8月にリリース時期を変更したことを関係各位に謝辞しつつ,本プロジェクトが企画段階から,でらげーと一丸となって制作してきたと語った。また,本作は原作漫画やアニメのファンはもちろん,そうでない人でも楽しめる作品に仕上がったとし,その自信を露わにしていた。
続いて,でらゲーから本作の総合プロデューサーを務める岡本吉起氏,バトルディレクターの平田 真氏,モブキャストからプロジェクトマネージャーの坂本康郎氏が姿を見せ,キンランのこれまでやゲーム内容について紹介していった。
誰よりも熱い気持ちをもって制作してきたという岡本氏は,元々「キングダム」の大ファンであり,版権を使ったゲームを作るとするならば,キングダム以外は考えられなかったという。実際,モブキャストとの協業を進めていく中で,「キングダムくらい持ってこないと作りたくない」と口にしていたら,モブキャスト側が本当に版権を獲得してきたのだとか。それからは「キンランでは原先生の気持ちをどのゲームよりも代弁したい」の想いで,“俺達にしかできないキングダムのゲーム”を作ってきたと述べた。
タイトル名が「キングダム 乱 -天下統一への道-」に至った経緯について坂本氏は,キングダムの魅力とはなんなのかを制作陣一同で考えたからだという。そこで出てきた,熱い人間ドラマ,武力と知力がぶつかる戦略,さらに作中の台詞「これだから乱世は面白い」から“乱世”というキーワードに着目し,タイトルにその想いを込めたとのこと。
また,岡本氏はゲームを作るうえで一番大事にした部分として,“軍勢感”を出せるよう心がけたという。ゲーム内のバトルでは,武力と知力を組み合わせたリアルタイムシミュレーション性と,能動的に遊べるアクション性を重視したほか,敵全軍を打ち倒すだけでなく,飛信隊がやっているような“総大将に飛矢を届かせて戦争を終わらせる”といった表現を加味しつつ,自身が好きな武将になりきれるようにしたという。
そのほかキンランでは,村から拡張していく城作り要素や,限定武将などが手に入る手軽な対戦モード「攻城戦」を搭載しているとのこと。とくにホーム画面に相当する城作りでは,さまざまな武将が城下街を移動していたり,起動するたびになんらかのアクションが発生するようにと,力を注いでいるようだ。
会場ではここで,キンランのPRのために制作されたWeb動画“こじるり「キングダム乱」に挑戦!”が流される。動画は小島瑠璃子さんとイジリー岡田さんがちょっとした小芝居を繰り広げながら,「キンラン!」のワードを随所に盛り込んでくるという,なんとも賑やかな内容になっていた。
さらにゲストとして,動画に出演していた小島さんが,主人公「信」が率いる飛信隊の副長「羌瘣」の衣装に身を包んで登壇した。この衣装はかなり力を入れて制作されているらしく,雰囲気のある布地は中国から取り寄せてきたもので,丈や寸法のみならず,汚し加工を取り入れるなど,原作チックな再現が施されているのだという。
また,羌瘣のトレードマークとも呼べる鉢巻の模様は,大の原作ファンとして特番などにも出演してきた小島さんがとくにこだわったポイントで,「少しでもズレていたら羌瘣じゃない!」との意気込みで,動画の撮影直前までひたすら調整を重ねていたのだとか。
小島さんは今回のキンランについて,「キングダムの世界観をここまで再現したゲームは見たことがありません。1番嬉しかったのは,軍勢を指でなぞって,やりたい攻め方を自由にできることです」と語る。それにしても,24歳女性の口から「斜陣がけがしたいです」と言われる日がこようとは,昌平君ですら見通せなかったかもしれない。
ここでさらなるゲストとして,小島さんの相方を務めたイジリーさんが姿を見せた。イジリーさんは映像内にて,激似すぎる飛信隊の副長「渕」の衣装を着ていたが,今回は紳士なタキシードでの登壇であった。これについてイジリーさんも「渕さんで出るつもりが,楽屋に行ったらタキシードがあったんです」と苦笑い。
なお,キングダムファンが大勢いるというホリプロスタッフ達をもざわつかせたらしいそのコスプレについては,撮影日にキャラクターイラストを元に,そばかすや目じり,しわやヒゲの調整を,自らの手でミリ単位で修正していったのだとか。しかも,イジリーさんはどうやら原作漫画やアニメを見たことがないらしく,渕を見たのもその日が初めて。このキャスティングは昨年のとある日の深夜,マネージャーに「眼鏡を外して,前と横から撮った写真をメールで送ってください」と言われ,犯罪者気分で撮影したときの結果らしい。イジリーさんは撮影日になってようやく「ああ,あれはこれのことだったのか」と得心いったと話していた。
撮影秘話としては,とくに「拱手」(手と手を合わせる当時の中国の挨拶。漫画やアニメでもよく目にする)の微調整に一苦労したという。なんでも,撮影陣にもファンが多くいたようで,少しの妥協もなく「この指と指の間は開けて,そっちはもうちょっと詰めて」など細かすぎる指示が飛んできたとのことだ。
イジリーさん「年末はバタバタしていましたが,この日のためにようやく昨日本屋さんに行って,キングダムの原作漫画を第1巻から第49巻まで,出ているのを確認してきました」 |
岡本氏「イジリーさんの渕さんがあまりにも似すぎてて,小島さんの印象を食っちゃいますね(笑)」 |
トークが一段落すると,両者には事前に答えてもらっていた,現在公式サイトで公開されている「キングダムキャラクター診断」の診断結果が発表されることに。
イジリーさんの診断結果は,趙で三大天に数えられていた大将軍・廉頗の腹心であり,廉頗四天王のひとり「輪虎」。時間に正確できっちり,お金がなくても好きなものへの投資は惜しまないという基本性格は,「今日は14時開始のところ,12時入りしました」「毎月相当な額をフィギュアにつぎ込んでます」とぴったり当てはまっていたようだ。
短所は先を見通すのが苦手とのことだが,これについては小島さんより「イジリーさんって,明日のことはものすごく詰めておくんです。マネージャーさんと明日の仕事の細かいところを詰めている姿を何度も見たことがあります」との証言が。さらに適職の経理,事務職,秘書も当たっているらしく,あまり人前に出たくないのだとか。「イジリーさんはTVで見るイメージと本当の姿が,最もかけ離れているタレントさんの1人だと思います」と小島さんも言っていたことから,専門家監修の診断の内容は,真に迫っているようだ。
ちなみに,長所への言及は台本にも書かれていなかったということで,次へ。
小島さんの診断結果は,斜陣がけ推しということで蒙武かと思われたものの,まさかの「羌瘣」で一致した。本人も盛り上げるためにやったのか,ここで置きにきたのかと物言いしていたが,関係者一同もびっくりなことに羌瘣になっていたという。
内向感覚で,物への気持ちが強く,独自のコレクションをしてしまうという基本性格の面は,「実家を含めて漫画のコレクションが1千冊以上あります。本棚をあいうえお順,出版社順,背表紙の色順で揃えたりもしちゃいます」とのことなので,こちらもぴったり当てはまっている。小島さんとイジリーさんはどうも,自他ともに認める“ホリプロで唯一,内向的なタレント”として認めあっていたようだ。
ちなみに適職として料理人,プログラマーが挙げられると,岡本氏から「よかったら,うちに来てください」とのコメントが。転職先も確保してしまった小島さんはホクホク顔であった。
発表会の最後には,原作ファンじゃない代表としてイジリーさんより「作品のことはまったく分かりませんでしたが,12時から楽屋でずっとキンランを遊び続けていたので,誰にでも楽しめるゲームです」と述べられた。
もう一方,原作ファン代表ともいえる小島さんは「ファンには満足度高いこと間違いなしのゲームになっています。私も配信後にいっぱいゲームを遊んで,いろいろな人とコミュニケーションをとってみたいです」と,キンランへの期待を語ってくれた。なお,本稿では発表会終了後にもらったコメントも掲載していくので,興味がある人は引き続き目をとおしてほしい。
「責任感が強い」ということは,Wikiで見た
――今日の発表会の感想をお願いします。
小島瑠璃子さん(以下,小島さん):
キンランは本当に完成度が高いんですよね。キャラクターの絵の再現もそうなのですが,原作に出てきた戦術などが,ゲームの中でまんま表現されているんです。私がキンランで1番楽しみなのは,原作にあるさまざまな攻め方を自分で再現することです。
――イジリーさんはいかがですか。
イジリー岡田さん(以下,イジリーさん):
はい,以下同文です。
小島さん:
ちょっと岡田さん(笑)。でも岡田さんは漫画やアニメには目をとおしていないんですけど,ゲームは楽屋でスタートダッシュを決めてるんですよ!
イジリーさん:
ガチャ回しました。壁が出てきました。
小島さん:
おおー!
イジリーさん:
もうこのくらいでいいですか? 本当に! 本当にこの場を切り抜ける戦術がなんもないんです!
――先ほど言っておりましたが,今回は“小島さんのバーター”で来たとか。
イジリーさん:
そうです。
小島さん:
そういうのやめましょうよ(笑)。芸歴何年でしたっけ?
イジリーさん:
31年です。
小島さん:
31年ですよ? すごくないですか!
イジリーさん:
僕はこじるりが「ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを受賞したときの司会だったので,今はその恩返しをさせてもらっているんです。バーターです。
――イジリーさんにとっていい後輩なんですね。
イジリーさん:
そうなんです。まさにいい後輩なんですよ。
小島さん:
私も岡田さんにはお世話になりっぱなしです。2人でよく全国行脚のイベントとかもやってますし。
イジリーさん:
トークショーとかやってます。皆さん来てください。
小島さん:
ホリプロの中では結構“お馴染みコンビ”なんですよね。
――小島さんはキングダムが大好きということですが。
小島さん:
もうっ,大好きです!! 羌瘣の衣装でWeb動画に出演させてもらうのが決まったとき,本当に嬉しかったです。さっきも言いましたけど,この衣装すごいんですよ! 中国から取り寄せた布地には,ちゃんと汚しが入っているんです。羌瘣っぽさがリアルに再現されているんです。もしもこの衣装を着ていたのが私じゃなくて,ほかの誰かだったら妬いてたかもしれません。ファンすぎて。だから自分が着れて,本当に嬉しいです。
イジリーさん:
ただこれ冬でも暑いくらいだから,長くやるなら夏用も必要だね。
――昔,TV番組「アメトーーク!」のキングダム特集にご出演されていましたよね。
小島さん:
はい,そのときはキングダム芸人の一員として出演させてもらったんです。
イジリーさん:
芸人じゃないからね。
小島さん:
あっ,じゃあ,ざっくりとファンって感じで出演させてもらったんです。
イジリーさん:
ざっくりしたね。
小島さん:
たぶん,私がこうやって抜擢してもらえたのは,そのとき羌瘣のコスプレをしていたのがきっかけだと思うんです。しかも,この衣装はそのときよりも生地が良いんです!
イジリーさん:
これもう本気のやつだからね。僕が来た渕さんの衣装も汚しとかすごかったもんね。
――渕さんというキャラクターはさすがに分かっているんですか。
イジリーさん:
分かってます。渕さんは分かってますよ。渕さんはあれですよね,責任感が強い,ということを昨日Wikipediaで調べました。1つ先の仕事のことはかなり調べてます。
小島さん:
武将診断でもそういう風に書かれてましたよね。
イジリーさん:
そうですよ。2006年1月から連載が始まったとか,そういうことをちゃんと調べておきました。
小島さん:
あー,それは知らなかったです。ちなみに私,キングダムですっごい嬉しかったことがありまして,原先生がキングダム特集の放送を見てくれたのか,原作漫画の巻末のあとがきページで「こじるり羌瘣」を書いてくださったんですよ! それがもう嬉しくて嬉しくて,家宝にしています。
――これから配信されるキンランについてはいかがですか。
小島さん:
漫画もアニメもまだまだ続いていくので,あんな武将やこんな武将がどんどん追加されていくのか非常に楽しみです。
イジリーさん:
僕は原作では敗北した戦いなどを,ゲームではプレイヤーの戦略で勝利に導いていきたいですね。自分次第で違う結末にしたいんです。いやー,さっきずーっとゲームやっててよかったよ!
小島さん:
本当にずっと遊んでましたもんね。
イジリーさん:
まあ,僕はお笑い芸人の神無月と“一生ガラケー宣言”してるんで,スマホがないからキンランが配信されてもできないんですけどね。
――羌瘣といえば,信との恋の行方も気にしていますか。
小島さん:
原作ではまだふんわり香る程度なので,そのあたりの甘酸っぱい展開も気になっています。「信と子供を産む」みたいな場面もありましたが,あれは羌瘣の天然発言ですから,まだまだじゃないですか(笑)。
――そういえばイジリーさん,今日はお得意の舌を出していませんね。
イジリーさん:
そういう仕事だと思ってなかったので,ベロを動かしてこなかったんですよ。でもやりましょうか? そのマーク(小島さんの鉢巻)とか舐めましょうか?
小島さん:
きゃあああああ,やめてください!!。
イジリーさん:
これ「きゃああ」とか言ってますけど,もう慣れてるから絶対に驚いてないんですよ。もしかしたら飛んでくるかもしれない唾液を避けてるだけで,内心は「ああ,今日も岡田さんの舌は動いてんなー」くらいのもんですよ。皆さん,騙されないでくださいね。
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