プレイレポート
[TGS 2016]16年ぶりのシリーズ最新作「Neo ATLAS 1469」のプレイレポート。タッチパネルとの相性の良さが好印象
「ATLAS」シリーズは,大航海時代を舞台に,探検や貿易,謎解きなどをしながら,未開拓地の地図を作成していくというゲームで,1991年に発売された第1作の「THE ATLAS」を皮切りに,現在まで5タイトルがリリースされている。
プレイヤーは,自分の手足となって世界を調査する提督を雇い,地図に表示されていない未開拓地に船団を派遣。そこで発見した地形や情報について「信じる」か「信じない」かの選択を選択して,地図を作りあげていく。調査結果はランダムで,信じなければ何回でも同じエリアの調査を繰り返せる仕組みだ。
このようにして,アトランティスなどが存在したり,アフリカ大陸が存在しなかったりするという,現実の世界とは異なる自分だけの世界地図ができあがるというわけである。
そんなシリーズの最新作である「Neo ATLAS 1469」は,「Neo ATLAS 2」をベースとしたゲームシステムを採用し,シリーズの雰囲気を受け継ぎながらも,グラフィックスを一新。PS Vitaの機能を生かしたピンチアウト・インによる地図の拡大・縮小といった操作も盛り込まれる。
東京ゲームショウの会場で試遊できたのは15分間で,ゲームの最初にあるチュートリアル的なクエストをクリアするところまでプレイできた。
プレイヤーは,ポルトガルの首都・リスボンを拠点とする貿易商として,商会の執事である「ミゲル」のアドバイスを受けながらゲームを進めていく。
筆者は,20年ほど昔にシリーズ作品プレイした記憶がうっすらと残っている程度だったが,それでもまずマップを見て「そうそう,こんな感じだったなぁ」と懐かしさを感じた。地図上にある遺跡や宝を探す際は,タッチパネルでマップをスクロールしたり,拡大・縮小させたりする。発見した宝箱を開けるときや,噂話の内容を確認したりするときも,画面をタップするだけ。PS Vita向けタイトルならよくある仕様なのだが,これが本作には非常によくマッチしていて,快適なのだ。
今回の試遊では,すでに地形が確定している地域の調査しか進められず,未開拓地の探検はできなかった。本作の魅力は,何度も「信じない」を繰り返して,“理想の世界地図”を作るところにあると個人的には思っているので,少々残念だったが,15分という時間でそれを体験するのは難しいのも事実。製品版でのお楽しみということにしよう。
前述したようにPS Vitaの特徴を生かした直感的な操作は好印象。さらに携帯ゲーム機ということで,外出中のちょっとした時間にプレイするのが楽しみだ。決して派手さはないゲームだが,1人でコツコツと遊ぶのが好きな人にはハマると思うので,復活を待っていたという人だけでなく,初めてシリーズを知ったという人も,ぜひ触ってほしい。
「Neo ATLAS 1469」公式サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2016特設サイト
- 関連タイトル:
Neo ATLAS 1469
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- Neo ATLAS 1469 (「初回限定特典」ゲーム内アイテムDLC<コッグ・パイレーツ(海賊船)+ゲーム内通貨/200,000ゴールド> 同梱)
- ビデオゲーム
- 発売日:2016/10/27
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