プレイレポート
「PAC-MAN CHAMPIONSHIP EDITION 2」プレイレポート。ボスキャラの登場で,より派手に,ますますストイックになってパックマンが帰ってきた
「PAC-MAN CHAMPIONSHIP EDITION 2」公式サイト
「PAC-MAN CHAMPIONSHIP EDITION」(以下,PAC-MAN CE)シリーズの歴史は,2007年6月に始まった。Xbox 360向けに配信された初代「PAC-MAN」の世界大会がニューヨークで開催された折,その決勝タイトルとして大会当日に発表されたのがPAC-MAN CEだった。
チャンピオンシップという名前にふさわしい内容で,5分以内にどれだけのスコアを稼ぐかという分かりやすいシステムがプレイヤーに受け入れられ,瞬く間にXbox 360ユーザーの間で人気となった。
その3年後,2010年11月にはCEの続編「PAC-MAN CHAMPIONSHIP EDITION DX」(PC / PS3 / Xbox 360)が配信となる。のちに「PAC-MAN CHAMPIONSHIP EDITION DX+」(以下,PAC-MAN CE DX+)と改題され,いまなお多くの「PAC-MAN」ファンに愛されている息の長いタイトルだ。
このシリーズの魅力を挙げるなら,プレイ中はずっとアドレナリンが出っ放しとなる緊張感だろう。それまでの「PAC-MAN」シリーズと言えば,ステージクリア型だったため,適度に落ち着ける時間があった。それがPAC-MAN CEシリーズでは,5分間ひたすらスコアを稼ぐことだけに集中するので,遊び終わったあとは心地よい疲れがやってくる。
プレイヤーは効率のいいパターンをあれこれと探ることとなり,この試行錯誤こそが楽しいひとときとなった。PAC-MAN CE DX+の配信後,筆者は毎日のように友人とスコアを競い,相手のスコアを超えれば「今,抜いたから」とメールで報告し合ったものだ。朝起きて,すぐにXbox 360の電源を入れ,スコアを確認する日々がたまらなく楽しかった。
そう,そんな熱い戦いがまたやってくるのだ。
ゴーストに触っても大丈夫!?
シリーズ最新作となる「PAC-MAN CHAMPIONSHIP EDITION 2」(以下,PAC-MAN CE2)は,制限時間内にどれだけのスコアを稼ぐかというコンセプトこそそのままだが,システムにいくつかの変更がある。そのあたりを紹介していこう。
とはいえ,パックマンがゴーストにぶつからないように操作し,メイズ内に落ちているクッキーを食べてステージクリアを目指すという基本ルールは従来と同様だ。クッキーより大きいパワークッキーを食べると,ゴーストが一定時間青色になり(イジケゴースト),食べられるようになる。これが大きな得点源になる。
ただ,従来の「PAC-MAN」はパックマンがゴーストに触れると,残機が1匹減ってしまうが,PAC-MAN CE2ではゴーストにぶつかっても弾き返されるだけ。2回連続してドンドンと触ってしまうと,ゴーストが怒り状態になり,この状態で触れるとミスになる。短時間で連続して触れなければ,怒りゴーストにはならないので,多少思い切ったプレイもできるというわけだ。
クッキーをすべて食べなくてもステージクリアとなるという点も,従来とは異なる部分だ。クッキーを食べると画面下に表示されたネクストゲージが徐々に溜まっていく。ステージにもよるが,7割程度のクッキーを食べるとゲージが一杯になり,メイズ内にフルーツが出現。これを食べると,ステージクリアだ。すぐに画面が切り替わって,次のステージがスタートする。
ネクストゲージが溜まると,パワークッキーが出現するステージもあり,こうなると大量得点のチャンス到来だ。これまでのようにクッキーと並んでメイズ上に置かれているのではなく,前述のフルーツに近い形で出現するというのも本作のポイントだ。
ちなみに,球状のカプセルに入っている状態で出現するフルーツは「逃走フルーツ」と呼ばれ,パックマンが近づくと逃げてしまうので少々やっかいだ。移動速度はパックマンより遅いものの,そこそこ追いかけないと食べられない。同様に「逃走パワークッキー」も存在する。
ステージによっては,メイズ内にミニオン(小さいゴースト)が眠っていて,近くを通ると目を覚まし,ゴーストにくっついて一緒に行動する。これがどんどん連なっていくと,「ゴーストトレイン」という状態になる。
これはPAC-MAN CE DX+にも登場したが,それなりに長くなったところでパワークッキーの出番。イジケゴーストを食べて,一気にスコアを稼ぎたいところだ。
しかし,イジケゴーストの逃げるスピードには驚かされることだろう。PAC-MAN CE2のイジケゴーストは移動速度がかなり速く,まったく追いつけなくなっているのだ。
では,どうすればいいのかというと,イジケゴーストの逃走ルートを読んで先回りすればいい。逃走ルートは,メイズ内に白い線となって表示されるので,多少の分岐はあるものの,大まかなパターンは把握できるようになっている。また,従来よりもイジケている時間がかなり長くなっている。
イジケゴーストをすべて食べるか,イジケタイムが終了するとフルーツが出現してステージクリアとなる。もちろんスコアを稼ぐためにも,早めにゴーストもフルーツも食べて先に進みたい。
新たに2つの特殊操作も追加されている。
まずはボムだ。前作にもボムと呼ばれるものがあり,ゴーストを一旦巣に戻すという効果だった。その効果が変更となり,本作ではフルーツが出現する場所の真上に移動できるというものになった。フルーツが出現後にボムを使えば,すぐにステージをクリアできるので,タイムの節約になる。ボムはクッキーをすべて食べたときに1つストックされるが,ゲーム終了時には1つにつき1000点のボーナスが加算される。積極的に使うかは,頭を悩ませるところだ。
もう1つはブレーキ。パックマンは壁にぶつからないと止まれなかったが,いつでもどこでも止まることができるようになった。ゴーストに対して連続タッチしないように,急ブレーキをかけたいときに使うといいだろう。
巨大なボスゴーストが登場
ここからはゲームモードを紹介していこう。
メインの「SCORE ATTACK」には,10のコースにそれぞれ4つのモード(難度)が用意されている。従来どおり,5分間でどれだけのスコアを稼げるかをオンラインラインキングで競えるというものだ。最初からプレイできる難度の低いコースはプレイ人口が多くなるため,「CHAMPIONSHIP II」コースのSINGLE TRAIN(低難度)が最も熱いランキングバトルとなるのではないだろうか。
新登場の「ADVENTURE」は,与えられたミッションをクリアしていき,一定の条件を達成するとボス戦に突入するというモード。ボス戦では,メイズの裏側から追いかけてくる巨大なボスから逃げることになるが,時間内を逃げ切ると「スーパーパワークッキー」でボスを一気に食べ尽くせる。爽快感の高さは格別だ。
システムやグラフィックス,そして爽快感が,シリーズ前2作から進化を遂げたPAC-MAN CE2。新たなモードも登場したことで,楽しみが広がっている。パターン解析はさらに奥深くなり,ちょっとしたひらめきでスコアが左右されそう。
個人的にも友人との熱いスコア争いが楽しめると思うと,嬉しくてたまらない。PAC-MAN CE DX+では,どうしても勝てなかったアイツに一泡吹かせたいところだ。
1回のチャレンジが5分で終わるがゆえに,「あと,もう1回だけ」がいつの間にか数時間になっていた……なんてことはザラにあるだろう。ライバルがいれば圧倒的に楽しくなるので,ぜひ友人を誘って競い合ってほしい。
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