プレイレポート
「めがみめぐり」プレイレポートを掲載。コミュニケーションを重ねて,自分だけのツクモちゃんを育てよう
ツクモとの楽しい会話の模様は,「こちら」の記事でムービーを掲載しているのでぜひご覧いただきたい。本稿では,ゲーム序盤の流れをお伝えするとともに,おしゃべりだけでも,何だかとても楽しい本作のプレイレポートをお届けしよう。
今回は撮影機材の都合により,試せなかったが,交通系ICカードとの連動要素も注目ポイント。交通系ICカードの乗降記録やお買い物決済に応じて,会話が発生したり,ボーナスがもらえたりする
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「めがみめぐり」公式サイト
一人前の「めがみ」になるため,すごろくで日本全国の旅へ
「めがみめぐり」のストーリーは,新米ツクモガミのツクモが一人前の「めがみ」となるべく,日本全国を巡り「七柱のめがみ」の「神格試験」に挑んでいくというものだ。プレイヤーはツクモの「ヌシ様」となり,彼女と一緒に旅をしながら,さまざまな手助けをしていくことになる。
たとえば,「駅マス」ではツクモとの会話イベントが発生し,ミニゲームシンボルが存在するマスではツクモとのミニゲームを楽しめる。止まったマスによって,さまざまなイベントが発生するのだ。
なお,スタート地点は日本全国から選べるので,自分の馴染みが深い場所で始めることをオススメする。
サイコロには通常のものだけでなく,任意の目を出せる「好きな目サイコロ」,別の都道府県にワープできるサイコロなどがあり,ゲーム内通貨の「おさい銭」を消費することで使用できる。ちなみに,おさい銭はイベントをクリアしたり,神格試験に合格したり,おさい銭シンボルのマスに止まったりすることなどで入手可能だ。
さまざまなイベントをこなしていくと,徐々にツクモのパラメータが上昇していく。パラメータは「こんじょう」「つよさ」「かしこさ」「やさしさ」「うつくしさ」の5種類があり,これらの数値が神格試験の合否に影響する。
ツクモが一人前のめがみとなるためには,神格試験に合格しなければならないので,彼女とコミュニケーションを重ねつつ,パラメータを伸ばしていくことも大事な目的だ。
なお,パラメータの数値には上限があり,神格試験に合格するたびにパラメータはリセットされる。とはいえ,パラメータはかなり上昇しやすいので,育成の繰り返しには苦労しないはずだ。
「神衣」を集めて,自分だけのツクモに
ツクモの衣装となる「神衣(しんい)」の充実ぶりも見逃せない。変更可能なポイントは「服」「頭」「アクセ」「置物」「髪色」「瞳」の6つ。ツクモ本人はもちろん,背景も自分好みに飾り付けられるのだ。
神衣は「つづらマス」に止まるか,メニューの「高級つづら」を開けることでランダムに入手できる。「つづらマス」では頭飾りとアクセサリー,「高級つづら」では服が入手可能だ。なお,高級つづらを開けるためには課金アイテムの「宝玉」,あるいは大量のおさい銭が必要だ。
神衣にはツクモのパラメータを伸ばす効果をはじめ,パラメータの上昇を手助けする効果,ミニゲームで有利になる効果など,さまざまな効果が設定されている。低いパラメータを神衣で補ったり,逆に所持している神衣に合わせてパラメータを伸ばしたりできるので,神衣はツクモを成長させるうえでも重要だ。
もちろんパラメータや効果を気にせず,見た目だけで選んでもいいだろう。髪や瞳の色もパレットから自由に設定できるので,自分だけの個性的なツクモへと着飾らせてみるのも面白い。
神格試験を乗り越えよう
ツクモが一人前のめがみになるためには,神格試験に合格しなくてはならない。そのためには,七柱のめがみに奉納する「お供え物」を手に入れる必要がある。
お供え物が獲得できるマスは,かなり離れた場所にあることも。制限時間は存在しないので,自分のペースで会話イベントやミニゲームを楽しみながら,旅を続けていこう。
お供え物を手に入れても,まだ神格試験には挑戦できない。挑戦の資格があることを証明するために,アマテラスオオミカミから任される「おしごと」をクリアする必要があるのだ。
「おしごと」の内容が書かれた絵馬の色はパラメータに対応しており,願い事をクリアすれば,それぞれのパラメータが伸びていく。そして一定以上に成長すると,特別な「金の絵馬」が出現するのだ。この金の絵馬に書かれている願い事を3つクリアすることで,ようやく神格試験に挑戦できるという流れだ。
いよいよ神格試験に挑戦だ。神格試験の内容は,5つの試験でツクモの各パラメータを試すというもの。試験は自動的に進行し,一定以上の点数を獲得できれば合格となる。
とはいえ,プレイヤーは見守るだけではない。試験中にミニゲームをクリアすれば,ツクモを「おうえん」できるのだ。使用回数に上限はあるものの,ツクモが苦戦しているときは積極的におうえんしてあげよう。
神格試験に合格すると,ツクモはめがみとして成長を果たす。そして,新たな七柱のめがみと出会うために旅を続けていくのだ。
すべての神格試験を乗り越えたとき,ツクモがどのようなめがみとなるのか。その姿は,ぜひ自分の目で確かめてほしい。
ツクモとのコミュニケーションは,まるで“子育て”
今回,じっくりと「めがみめぐり」をプレイすることができたのだが,最大の魅力を挙げるなら,ツクモを“育てている”実感に尽きる。
スタート時点のツクモは何も知らないまっさらな状態で,挨拶も物の名前もまったく分からない。彼女が知らないさまざまなことを,プレイヤーが教えていかなければならない。しかし,一つずつ言葉を教えていけば,やがて彼女は教えた言葉を使ってこちらに話しかけてきてくれる。
こうしたコミュニケーションを通して,ツクモの成長を見守る感覚は“子育て”に近いかもしれない。ツクモに教えられる言葉は文字数(最大10文字)以外の制限がほとんど存在しないため,わざと間違った知識を教えたり,偏った分野の知識だけを伝えたりしてもいい。ツクモの教育方針はプレイヤー次第だ。
また,着せ替えの自由度も高い。同じ髪型と衣装でも,髪や瞳の色を変えるだけでまったく違った印象を受けるので,プレイヤーによって個性(好み)が現れることだろう。自分だけのツクモを育てていくにつれて,いつの間にか彼女への愛着も強まっていくはずだ。
そして,電車の路線図を再現したマップにも魅力が詰まっている。駅の名前だけではなく,それぞれの位置関係や距離,路線ごとの接続も現実に即したものだ。移動はすべて電車で行われるため,電車の路線図に従って動くしかない。
つまり,近隣の駅に向かうときでも,現在地と目的地との直通の経路がなければ,遠回りをして路線の乗り換えが必要となる。たとえば,高田馬場駅から西早稲田駅に向かいたいとき,わざわざ新宿や渋谷まで移動して,地下鉄副都心線に乗り換えなければならないのだ。直線距離なら,かなり近いのに……。
こうした仕様を「面倒だなあ」と感じることもあったが,この“不便さ”がツクモと一緒に旅をしているという感覚を強めてくれるのも確か。ふだん,我々が電車を利用するときに感じることを,ツクモと一緒に体験することで,彼女との距離が近づいたような気がしたのだ。
また,馴染み深いエリアを移動していると,当然ながらよく利用する駅や路線を見かけることになる。プレイヤー自身の普段の生活に,ツクモの存在が重ね合わさるような感覚だ。
「めがみめぐり」は基本プレイ無料(アイテム課金制)のタイトルなので,ちょっとでも興味を持ったなら,まずはダウンロードしてほしい。箕星太朗氏がデザインを手がけた魅力的なキャラクター達が,やさしく迎えてくれるはずだ。
ツクモがコロコロと表情を変え,かわいらしい仕草で話しかけてくる姿は,思わず旅に連れて行きたくなるほど魅力的だ。電車で出かけるときには,ニンテンドー3DSを携えて旅を満喫してみるのはいかがだろうか。
「めがみめぐり」公式サイト
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