3月30日の発売が迫る「無双☆スターズ」の完成発表会をレポート。コーエーテクモゲームスのブランド長達と出演声優陣が魅力を語った

　コーエーテクモゲームスは本日（2017年3月22日），東京・秋葉原UDXシアターにて「無双☆スターズ」（PS4/PS Vita）の完成発表会を開催した。各ブランド長ら開発陣オールスターも登場し，出演声優とともに本作の魅力を存分に語ってくれた。


　最初にコーエーテクモゲームスの代表取締役社長・鯉沼久史氏が登壇。「経営統合して8年目になり，我々が持つIPも非常に多くなってきました。そんな当社タイトルの人気キャラクター達が集結したお祭り作品となります。今回はブランドごとに競い合うのではなく協力し合い，ブランドの垣根を越えて全社一丸となって作って参りました」と語った。

コーエーテクモゲームス代表取締役社長・鯉沼久史氏

　続いて本作のプロデューサー古澤正紀氏によるゲーム概要，キャンペーン情報の説明が行われた。
　初回特典や店舗特典，トレジャーBOX，秋葉原☆グルメ無双キャンペーンなどが紹介されたが，中でも横浜DeNAベイスターズとのコラボレーションがとくに反響が大きいという。このコラボではタオルやアクリルキーホルダー，缶バッジなどオリジナルグッズも制作されている。すでにグッズの販売は行われているので，気になる人は公式サイトをチェックしてみよう。

「無双☆スターズ」プロデューサー・古澤正紀氏

　そして，3月24日から放送されるテレビCMと，ブランド長が出演する特別映像「ブランド長に聞く『無双☆スターズ』とは」が上映された。
　見てもらえばわかるのだが，特別映像はとにかくインパクトがある。普段は真面目そうなブランド長らがCG合成によって各ゲームキャラに変身（コスプレ？）していく様に，会場は大きくどよめいていた。

左から「ω-Force」ブランド長・小笠原賢一氏，「Team NINJA」ブランド長・早矢仕洋介氏，「シブサワ・コウ」ブランド長・藤重和博氏，「ルビーパーティー」ブランド長・襟川芽衣氏，「ガスト」ブランド長の鯉沼久史氏

　上映後，出演したブランド長らが登壇。「ω-Force」ブランド長の小笠原賢一氏は「私は顔もいかついので呂布のイメージにピッタリかなと思っていたのですが，完成した映像を見たら2番目の早矢仕君に全部持っていかれた（笑）」と，出落ち感のある「Team NINJA」ブランド長・早矢仕賢一氏をいじりだす。
　当の早矢仕氏は「ゲーム中に出てくるマリー・ローズはカワイイので，幻滅しないでください」と，もうこの件はいじらないでくれと言わんばかりの反応だ。

　「シブサワ・コウ」ブランド長・藤重和博氏は「普通に信長になるのかと思ったら，私の顔が丸いせいなのかのぶニャがになりました」と笑いをとりつつも，「2Dから始まったのぶニャががこうして無双で暴れ回っているのは感慨深いですね」と話す。
　「ルビーパーティー」ブランド長・襟川芽衣氏は，「ゲーム内のダリウスと有馬は元のイラストを雰囲気をしっかり再現すべく，3Dモデリングやモーションは細部までこだわりました」と，まずはブランドのゲームがしっかり動いていることをアピール。「この動画に関しては，私は30回もリテイクを出してしまいました」と照れながら告白すると，「それは多い！　私は17回でしたよ」「私は3回でした」と各ブランド長からつっこまれていた。
　「ガスト」ブランド長の鯉沼氏は「『アトリエ無双』を作ってほしいという意見をよくいただくのですが，このタイトルならそれを感じてもらえると思います」とファンにメッセージを送った。

ステージではブランド長5人によるコラボが披露。Tシャツの背中が「無」「双」「ス」「ター」「ズ」となっている

　次に声優陣が登場し，収録時の裏話等を披露してくれた。登壇したのは「DEAD OR ALIVE」ほのか役の野中 藍さん，「ソフィーのアトリエ」プラフタ役の井口裕香さん，「よるのないくに」クリストフォロス役の黒沢ともよさん，「真・三國無双」王元姫役の伊藤かな恵さん，「オプーナ」オプーナ役の小林裕介さんの5名だ。

左から，小林裕介さん，伊藤かな恵さん，黒沢ともよさん，井口裕香さん，野中藍さん

野中 藍さん：
　ほのかは現代の日本に普通にいそうな女子高生なんです。プレイヤーと近い立場のキャラクターが，ほかのゲームのキャラクターと絡んでいくのが楽しかったですね。「DEAD OR ALIVE」シリーズといえば女の子がいっぱい出てきて，ちょっとお色気があるというか……そこを楽しみにしてくださっている男性ファンも多いと思うんですが，本作では何と……お風呂のシーンが！　混浴もあったり！


井口裕香さん：
　戦いの場面ではこんなに声を荒げるんだとか，「アトリエ」シリーズだけでは見られなかったキャラクターの側面を見ることができて，演じていて楽しかったです。

黒沢ともよさん：
　クリストフォロスは悪魔と天使のキャラクターを持っているので，「よるのないくに」ではそれぞれ個別に音声を収録していたのですが，「無双☆スターズ」では手法を変えて，アフレコの段階で1人で会話をするように，交互に切り替えながら一気にやってみました。

伊藤かな恵さん：
　いつもの「真・三国無双」シリーズだと，ツンデレのデレがほとんどないんです。でも今回は「もうちょっとやさしめに」とディレクションされる場面もあって。あと初めて会う別の世界のキャラクターとの会話で，司馬昭のことをどれだけ想っているのかっていう話をしたり，会えない時間にふと司馬昭のことを思い出したりしてて，すごく大切にしているんだなって。

小林裕介さん：
　人間以外のキャラクターに声を入れるのが初めてで，まずキャラクターの絵を見たときに，これはすごいものを任されたなとビックリしました。収録現場に行ったら，スタッフさんに「オプーナはとても人気のあるキャラクターなんです！」「満を持して声が入るんです！」と言われて，その熱意でますます緊張しました（笑）。

　各キャラクターへの想いが語られたところで，実機でのプレイに突入。今回は野中さんが特別マップでプレイすることになった。ほのかを操作し，プラフタ，クリストフォロス，王元姫を仲間にして，ボスのオプーナを倒すという内容だ。
　発表会前に少しプレイはしていたそうだが，それでも的確にコンボを決めてあっという間にボスのオプーナまで到着。そのオプーナにもほとんど何もさせず一気に倒してしまった。

「無双☆スターズ」というタイトルにならって，「スター声優とは？」という質問も。「運かな」（野中さん），「愛嬌が大事です」（井口さん），「先輩の背中を見て勉強します」（黒沢さん），「キャラクターを愛し続けることです」（伊藤さん），「続けることですね」（小林さん）

　最後に声優陣が本作について，「満を持してオプーナに声が入ります。自分の好きなキャラクターで好きな遊び方をしてください！」（小林さん），「この世界（ゲーム）でしか出会えないキャラとの会話を楽しんでいただけたらと思います」（伊藤さん），「ゲームは得意なほうではないのですが，簡単な操作でたくさんの敵を倒せるのが本当に楽しくて。発売されたらいち早くゲットして私も楽しみたいと思います」（黒沢さん），「個人的に『遙かなる時空の中で』が大好きで，時空を越えてそのキャラクター達と会話できたことがいちファンとして嬉しい経験でした」（伊藤さん），「こんな私でもボスを倒すことができますので，女性ファンの方も楽しめると思います。お手にとっていただけると嬉しいです」（野中さん）とコメント。

　古澤プロデューサーは「コーエーテクモゲームスとして初めてのオールスターゲームになります。ファンの方々にどれだけ喜んでいただけるかということに注力して開発を進めてきました。いろんな要素で満足いただける内容になったと感じておりますので，ご期待いただければと思います」とファンにメッセージを送り，発表会を締めくくった。

「無双☆スターズ」公式サイト