前作の主人公ジョン・マーストンも登場する「レッド・デッド・リデンプション 2」のスクリーンショットが多数公開

　Rockstar Gamesは，同社が2018年10月26日に発売を予定しているオープンワールド型アクションアドベンチャー「レッド・デッド・リデンプション2」（PS4 / Xbox One）の最新スクリーンショットを公開した。


　2010年にリリースされた前作の前章譚が描かれる「レッド・デッド・リデンプション2」は，西部開拓時代が終わりを告げようとしている1899年が舞台となる。前作も西部劇がテーマではあったが，例えばユタ州がアメリカ合衆国に組み込まれたのが1896年のことで，西部劇で有名なアウトロー（無法者）の“ビリー・ザ・キッド”が処刑されたのが1886年のことである。
　つまり，このゲームで描かれる時代背景を正確に表現するならば，「西部開拓時代に走り回っていたアウトローたちの時代が終わりを告げようとしていた頃」を描いていると表現すべきだろう。その後は法の整備や国家権力の浸透も進んでいくが，当然ながらアメリカ西部地域には，まだ手付かずに近い状態の入植地が各地にあったというのが前作の下地になっているわけだ。


　「レッド・デッド・リデンプション2」の主人公となるアーサー・モーガンは，「さらに西の地域（おそらくカリフォルニア）あたりを転々としながら，法に追われるままにゲームの舞台である地域に逃れてきたというお尋ね者だ。
　先日公開されたトレイラーでは，前作の主要舞台の1つでもあった“ブラックウォーター”の，まだ町として誕生したようなばかりの頃の姿が映し出されていたが，マーストンが何かの理由でこの地域に逃れて来ていたことを考えると，「レッド・デッド・リデンプション2」のメインとなるのはブラックウォーターのある「西エリザベス郡」ではなく，さらに東北部に位置する一帯であることが想像できる。
　おそらく，北部はロッキー山脈を連想させる岩山や針葉樹が広がり，南部はワニのいるような湿地帯になっているはずで，その間に“ハートランド”と呼ばれる地域が広がっているのだろう。


　いずれにせよこの地に逃れてきたモーガンは，前作でも「マーストンの育ての親」として登場していたダッチ・ファン・デル・リンデに雇われる形で，ギャング団の一味に加わり，列車強盗から銀行強盗，拉致と身代金要求に至るまでのさまざまな犯罪に手を染めていくことになる。
　トレイラーの序盤では，すでに1899年には「西部はほぼ飼い慣らされていた」 （The West had nearly been tamed）状態だったと紹介されているが，ダッチギャングのメンバーは，ガンスリンガーや詐欺師といったアウトロー達にとって窮屈な世の中になりつつある中，さまざまな理由で徒党を組まざるを得なくなった“業師”の集団であることがうかがえる。


　「レッド・デッド・リデンプション2」には“キャンプ”（野営地）という概念が存在しており，こうした仲間たちが衣食住に事足りるよう，狩りに出かけたり，仕事を見つけて来なければならないといった，マネージメント要素もあるというのが面白い。もちろん，シミュレーションゲームではないので，わりとライトな感覚で扱われていると思われるが，公開されたスクリーンショットからは弓で森をさまよっていたり，カモを網から外しているモーガンの様子がうかがえ，前作以上に狩猟が重要な要素になっていることは想像できるだろう。


　また，公開されている映像やスクリーンショットには，ターコイスカラーのバンダナを首から垂らした金髪の女性も写っているが，彼女が誰なのかも気になるところ。シリーズのファンであれば，前作ではマーストンの妻だった“アビゲイル・マーストン”，そして恋愛感情を抱きつつも，大人の禁断の恋を成就させることのなかった“ボニー・マクファーレン”などのキャラクターを思い浮かべるだろうが，どちらも年齢的に合わないばかりか，そもそも彼女たちがアウトローだったという過去さえ分からない。


　実のところマーストンが過去に関わった女性の中に1人だけ謎に包まれた人物がいる。前作で時おり登場していた謎のシルクハットの男性が，「マーストンのせいで女性が顔を撃たれて死んだ」と言っていたのを記憶している人もいるかもしれないが，前作の情報を伝って調べてみると，その女性の名前が“ハイジ・マッコート”（Heidi McCourt）というフルネームのあるキャラクターだったことが分かる。
　彼女が物語のキーマンになりそうな気配があるが，このあたりは発売日まで楽しみにしておいたほうが良いだろう。とりあえずは，新しく公開されたスクリーンショットをじっくりと観察しておこう。

「レッド・デッド・リデンプション2」公式サイト