このゲームの読者の評価
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飽くまでシリーズファン向けのゲーム 75 - 投稿者:たそがれ助兵衛(男性/40代)
- 投稿日:2017/10/29
- 良い点
- 特に意地悪な仕掛けはなく、選択肢を間違えばゲームオーバーということもないので、純粋にストーリーを楽しむことができる。ただ、裏返せばゲームとしてはほぼ一方通行に近く、総当たりでクリアできるので、プレイ中の緊迫感がなく、良く言えば気軽に楽しめるし、悪く言えば「ぬるい」。
シリーズの主要キャラクターは、出番の多い少ないはあれ、ほぼ登場してくる。洋子は今回も容姿がガラリと変化しているが、これもシリーズの楽しみのひとつか。 - 悪い点
- 収録されている作品のうち、新作である「GHOST OF THE DUSK」はプレイ時間10時間足らずのボリュームなので、携帯アプリで配信されていた過去4作をすべてプレイしたことがある人にとっては、新作だけを目当てに買うには価格が高過ぎる。
ボイスがあまりに少なく、豪華声優を配した意味が殆どない。
ゲーム中の寄り道や「やり込み要素」は皆無で、長く楽しみたい人向けではない。 - 総評
- 新作である「GHOST OF THE DUSK」に限って言及すれば、推理アドベンチャーではあるが、「良い点」で挙げたように意地悪な仕掛けはなく、展開もほぼ一方通行で、詰まるところは殆どない。「トークプロファイル」という会話の場面では、誤った選択肢を選んでもゲームの進行に影響はないが、結構考えさせられる場面もあるので、自身の推理力や洞察力を軽く試してみるという形で楽しめる。ゲームというより、昨今希少種になった「ハードボイルド」の世界観を楽しむビジュアルノベルの延長線と考えればいい。肝心のストーリーはうまくまとまっているが、もう少し掘り下げてよかったと思う。
ただ、80〜90年代のテキストアドベンチャーに興じた世代でなければ地味で退屈に感じるだろうし、テキストアドベンチャーを楽しんだ世代でも、神宮寺三郎に馴染みがなければ、緊張感に乏しい「ぬるゲー」と捉えてしまうかもしれない。飽くまで新作を待ち望んでいたファン向けだが、ボリュームからしてもう少し値段は安くてよかった。
洋子が語学堪能であることは公式設定だが、ラテン語まで解せるのにはちょっと驚いた。あと、神宮寺があまりスマホを上手に使いこなせていないことが発覚し、ニヤリとさせられる場面も。ファンということで、シリーズ継続を願って少々点数は甘めになる。 - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 4 4 3 2
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