このゲームの読者の評価
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前作が好きで本作を購入した方にはつらい内容 50 - 投稿者:カレーメイト(男性/30代)
- 投稿日:2017/11/05
- 良い点
- ■分かりやすいストーリー
失った娘を取り戻すため、再度STEMという危険な場所に乗り込むというあらすじ。
目的が分かりやすく、客観的に見て感情移入もしやすい。
■広い街を探索する楽しさ
序盤から入ることのできる広い街は、いわゆるオープンワールドの構成に近い。
攻略順序もあまり制限されていないため、自由に散策できる。
また、メインイベントの他にサブイベントもあるので、
寄り道が好きな方には嬉しい。 - 悪い点
- ■火を使った攻撃方法の削除
前作にはマッチやたいまつなどの火を使った武器が存在した。
マッチといえばかよわいイメージがあり、武器として成り立つのかという疑問も湧くが、
上手く使えば一撃で敵を複数体まとめて倒すことのできる強力な性能を秘めている。
設定上の話を言えば、火というものを極端に恐れているルヴィクという人物がおり、
彼が支配するSTEMという世界では、彼以外のクリーチャーもその影響を受けるためである。
前作で彼を倒し、消滅させたためか、今作では火を使った攻撃方法が特に用意されていない。
ステージギミックとしてドラム缶などが用意されているが、
使える場面が限定的すぎるので、基本戦法にはならない。
端的に言えば、The Evil Withinの象徴となるような設定や攻撃方法が削除されているのである。
似たような効果のストンピング攻撃があるにはあるが、
火という攻撃手段や設定が抜けた隙間を埋めることはできないだろう。
■ブービートラップの削除
前述の火に続き、前作ではブービートラップというものがゲーム上重要な要素であった。
設定上でいえば、ルヴィクの冷酷、残忍な性格を表す要素として、
ゲームシステムでいえば、プレイヤーを陥れるためのステージギミックとしての要素であった。
ここで話題にしたいのは、ステージギミックのことである。
初見プレイでは到底見破れないトラップの数々にいら立ち、苦戦を強いられるが、
ステージの構成を理解し、敵やトラップの位置関係を把握していれば、
逆に敵を罠にはめることもできる。
例えば、敵をトラばさみまで誘導して罠にかけ、マッチで燃やした時の快楽。
敵のあわれな様を指をさして喜んだのは筆者だけではないだろう。
■武器を使って敵を倒す快楽
本作で序盤から手に入るハンドガン、ショットガンは戦闘の要となるのでよく使うことになる。
ただし、これらの武器の味気無さのおかげか戦闘は機械的な心持ちになる。
装弾数の多いセミオートハンドガンと、取り回しの良いソードオフショットガンは
現実的に見ればマラソンして回るにはちょうど良い武器になるかもしれないが、
それを使用する場面は貧相に映る。
ゲームがフィクションであることは承知の上でプレイしているので、
発砲音、フラッシュ、着弾、排莢、装填の一連の流れは気持ち過剰なくらいで演出して良い思う。
地を這う白いクリーチャーを相手にした時などは、相手のリアクションが薄いこともあり、
敵を倒すという「ただ面倒な作業」になる。
前作ではリボルバー、ショットガンのアクションの演出見たさに
敵と戦闘をすることもあったが、今作ではそのようなプレイをしなくなる。
■オープンワールド構造の弊害
前作では、ある程度閉鎖された空間の中で敵と戦い、時に隠れながら進んでいく、
弾薬や回復アイテムの数にもシビアなゲームだった。
雑魚敵といえども攻撃力、体力、素早さが高いため、正面から戦うのはとても危険で、
プレイヤーは何度も死にながらテクニックを覚え、攻略する必要がある。
今作のフィールドはオープンワールドのそれに近く、
住宅地、ガソリンスタンド、工場などのロケーションへシームレスに行き来できる。
前作との違いは、フィールドが広くなったことと言える。
ただ、その違いと、後述する「茂み」の存在から、ゲームの内容ががらりと変わる。
フィールドが広いということは、つまり戦闘で危険な状態になったらすぐに撤退が可能ということだ。
どんなに劣勢を強いられても、後述するセーフハウスまで戻ることができれば、とりあえずは死ぬことがない。
また、そもそもフィールドが広いため、戦闘を回避することが容易である。
難易度サバイバルでプレイしたからかもしれないが、
初見プレイでコーヒーメイカーを使用せず、ハーブを数十個所持できているのは異常ではないだろうか。
■茂み
本作で登場した「茂み」。
茂みに身を隠している間は敵に見つかりにくくなる、というギミックだ。
ただ、この茂みがとても強力なのである。
例えば、敵に見つかった時に、茂みに隠れてしまえば敵はこちらを見失ってしまう。
また、茂みに隠れていれば、敵がすぐ近くを通りかかっても見つかることがない。
これを攻撃手段に使うと、
スニークキル発動⇒敵に見つかる⇒茂みに隠れる⇒スニークキル発動⇒...
という一方的な攻め方ができてしまうのである。
弾薬を消費せず、またリスクも少ないため、
積極的に敵の集落を襲って狩りをするハンターの気分を味わえるが、
前作のファンからすると複雑な心境である。
■ボスの弱体化、チェーンソー男の再登場
ゲーム序盤に登場するチェーンソー男(女?)と、カメラ男(女?)について取り上げる。
前作のボスとして、おそらく序盤の鬼門でもあるチェーンソー男と比較する。
こちらは、とある村の中で戦闘をすることになるのだが、
雑魚敵を倒し損ねた状態でボス戦に突入すると、それらが一斉に襲い掛かってくる。
また、村の地理やステージギミックを理解していない状態では、
ひたすらボスから逃げ回ることしかできない悲惨な状態になる。
もちろん相手は攻撃、防御、素早さに優れ、即死攻撃を持っている。
初見で何十回も死に、ようやく倒せたほどの難しさだ。
ここで本作のチェーンソー男と比較してみる。
見た目はジャパニーズホラーをリスペクトしたような、
複数の顔と長い髪を振り乱してチェーンソーを振り回すクリーチャー。
結論から言ってしまえば、死亡回数は5回以内であった。
市庁舎前で戦闘することになるのだが、
噴水の周りをひたすら周回していれば追いつかれることはない。
ついでに言えば、相手の進行通路上にマインボルトを設置しておけば楽に倒せる。
市庁舎前周辺の弾薬を拾い、前述の戦法を取れば良い。
また、エミッター起動時に戦うカメラ男について。
こちらもチェーンソー男の場合と同じように、
テーブルの周りを周回しつつ攻撃していれば良い。
こちらは死亡回数0回である。
特にわざわざ登場させたチェーンソー男というのが前作、本作ともに
個性の強いキャラクターであったため、どうしても両者を比較してしまう。
■サバイバルの否定
序盤のチュートリアルイベントを終えると、
セーフハウスというベースキャンプが登場する。
セーブポイントがあり、NPCに経過報告をするために何度か訪れる場所だ。
ここには、
・ストーリーを進める上でのヒントをくれ、プレイヤーの孤独感を紛らわすような目的が見え透いているNPC
・なぜか都合よく用意されているワークベンチ
・プレイヤーキャラクターの体力を回復するコーヒーメイカー
を備えている。
特に体力が回復できるコーヒーメイカーでゲーム難易度が下げられてしまう。
プレイヤーキャラクター自身の身の安全が保証されている状態は、とてもサバイバルとはいえない。
そもそもの話、ストーリー上の目的である娘の捜索という、
サバイバルという名目からすれば二の次のような目的が第一に掲げられている時点で、
このゲームはサバイバルホラーではないのかもしれない。
■世界観の構築におけるキーワードの変化
前作のストーリーをなぞってみる。
・資産家の長男ルベン・ヴィクトリアーノ(ルヴィク)は、幼少の頃から小動物を解剖するような異常行動を見せる。
そんなルヴィクではあったが、長女のラウラとだけは仲が良かった。
・他方、ヴィクトリアーノ家に土地を買い上げられた地元農民からは反感を買い、
納屋を燃やされてしまう。
その火事でラウラは死亡し、ルヴィクは全身に大やけどを負ってしまう。
・最愛の姉を失ったルヴィクは人間の脳に、記憶の中にラウラの姿を見出し、STEMの開発を急ぐ。
STEMの開発には多くの人体実験が必要であったため、
ヴィクトリアーノ家から援助を受けていた精神病院から、検体を横流ししてもらうようになる。
・同時に、STEMを狙う謎の組織(Mobius)の暗躍から、連続殺人、失踪事件が多発するようになる。
本作のストーリーはというと、前回のSTEMの失敗がどうにも生かされていないようで、
何者かにハックされてしまったSTEM。
Mobiusは、前回のSTEMから生還したセバスチャンに再度STEMに入り、
システムのコアであるセバスチャンの娘リリーを奪還することを要求する。
今回のSTEMの中はコンピュータシステムが存在しており、STEM外部と連絡を取り合いながら
先に進むことになる。
ゲームの進め方もそうだが、設備や装備もシステマチックになっており、
前作と比べて整然としている。
つまるところ、前作と本作では世界観の設定やキャラクター、組織は共通しているが、
その様相が全く異なるのである。
そのセンスの違いが受け入れられるか否かは人によるところだろう。
■キャラクターについて
・タチアナ
前作における彼女の存在は、都市伝説のような存在だったように思える。
割れた鏡の向こうの世界で、気だるげに受付事務や病室の見回りを行う謎の女性。
しかしゲーム終盤になり、行方不明者達の一人だと判明した瞬間、その姿を消した彼女。
本作でも何食わぬ顔をして登場する彼女だが、上記のいきさつを踏まえると、どうにも格好がつかない。
ストーリーにも特に関わらないオブザーバーであれば、今作での彼女の存在には是非を問いたくなる。
・黒猫
前作DLCにおいては、セーブポイントとしての役割を持つ。
セーブする際にキッドマンの膝の上に乗り、
セーブが終わった後も、プレイヤーからの操作入力があるまでは、
キッドマンが黒猫を撫で愛で続ける。
殺伐とした本編とは対照的な癒しを提供する存在である。
言ってしまえば、キッドマンの女性らしさを際立たせるため、
また、プレイヤーにひと時の安らぎを与えるためのキャラクターである。
今作の、集めたフィルムの報酬を渡す役目とはズレると思われるがいかがだろうか。
・キッドマン
前作の顔グラフィックでは不評だったのだろうか。
髪型の変更などは些末な問題で、
まゆげの形、あご・ほお周りの骨格、ほうれい線の影などに変更を加え、
もはや別人となっている。
■細かい点
・スニークキルで一撃死しない雑魚敵
白い女、プレイヤーキャラのスタミナへ攻撃する異形は一撃で倒せないため、
スニークキルをするリスクに対してリターンが少な過ぎる。
近くに茂みがあれば一度隠れて再度スニークキルを仕掛けられるが、
白い女はともかく、異形の方は、他の敵とグループで出現することが多いため、それも難しい。
イベント戦でなければ、敵の索敵範囲外から、
弾薬数にものを言わせて狙撃するのが安全かつ効率的になる。
・ショックボルトを配電盤に打ち込んでシャッターを開ける
電気的、物理的に配電盤を破壊することでシャッターが開くことの是非はともかく、
ショックボルトでそのようなことができるというヒントが少ない。
前作のセンスでプレイしていたためか、謎を解くまでに時間がかかった。
窓ガラスを割る、手近な壁を掘削・爆破するなどの方法を許さなかったのは何故だろうか。 - 総評
- 本レビューは、前作をプレイした方向けのレビューである。
筆者個人的に、前作が好きで本作をプレイしたために、
全体的にゲーム内容が変わって、にもかかわらずナンバリングタイトルを名乗っていることから、
本作に対しては批判的である。
しかし、前作を経て、比較的プレイしやすい内容になっている本作は、
アクション、ホラーゲーム作品は好きだけど難易度が高いものには手が出せない
という方にはお勧めできる。 - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 3 3 1 3 -
ダメだった点をキレイに潰しました。 80 - 投稿者:oyaji gamer(男性/50代)
- 投稿日:2017/10/29
- 良い点
- まとまりのあるストーリー
テンポの良い戦闘
キレイな画質のムービー
異形のクリーチャーデザイン - 悪い点
- 前より簡単?
吹き替えの声優が微妙?
セミオープンワールド必要? - 総評
- 1よりイライラ局面は減って遊び易い。
ストーリーも、まとまっていて悪くない。
洋ドラマみたいで、次が気になって
一気にやってしまった。
1の色々バランスが悪かったとこを
調整した感じかな。
サバイバルホラー系では、
ストーリーがメチャメチャの
バイオ7より楽しめた。
2周目はアイテム引き継ぎなので
探索メインで無双プレイします。
id techエンジンで
あんな画が描けるのにも驚きでした。
今回は、突然の日本語抜き発売とかの
PCユーザーへの嫌がらせが
無い点も高評価する。 - プレイ時間
- 10〜20時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 4 5 4
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