インタビュー
頑固な性格の中に垣間見える可愛らしさに注目してほしい――デジタル版「桜降る代に決闘を」トコヨ役・内田 彩さん合同インタビュー
そんなメガミの1人,「トコヨ」を演じる内田 彩さんへのメディア合同インタビューが行われたので,本稿ではその模様をお届けしよう。アナログ版でも高い人気を持つというトコヨをどう演じたのか,ボイス収録直後の内田さんに語ってもらった。
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「桜降る代に決闘を」トコヨ役・内田 彩さん合同インタビュー
――本日はよろしくお願いします。まずはトコヨの第一印象をお聞かせください。
うーん,「ピンク」ですかね(笑)。髪型から服から,すべてに赤やピンクが入っていて,可愛らしい印象でした。ほかにもキャラクターはたくさんいると思いますが,イメージカラーがピンクということは,可愛らしさのある子なのかなと思ったんです。
ところがキャラクターの説明を見たら,伝統をすごく重んじる,古き良き頑固オヤジや師匠のような性格ということで,厳しいセリフが並ぶ中,少しだけ入ってくる可愛らしさを大事にするよう意識しました。あと彼女の好きなものが「批評」なんですけど,普段何か批評をしてしゃべるようなことがないので,それがすごく楽しかったです。
――内田さんにとっては新鮮なキャラクターだった?
内田さん:
はい,新鮮でした。見た目が可愛いのに,しっかりしている性格のギャップなども魅力でした。
――とくに気になったセリフはありましたか?
内田さん:
古典芸能とか,古き良きものを大事にするということで,セリフに普段なかなか言わないような言葉がたくさん出てきて楽しかったです。句を詠むとか,それに合わせて季語が出てくるとか。読めるけど,どんな感じで使うのか分からないセリフもあって,あらためて昔の綺麗な日本語を普段から使いたいなと思いました。「風情がある」とか「いい陽気ね」とか,サラッと言ってみたいなぁ(笑)。
――自分に似ていたり,イメージしやすいと感じたところは?
自分がこうだと思ったことを突き詰めてしまうことで,周りから近寄りがたい存在になってしまう部分は,ちょっと分かると思いました。私も真剣に取り組んでいるときに,機嫌が悪そうに見られたりとか,そういうことがよくあるんです(笑)。
――もしトコヨが自分の近くにいたら,仲良くなれると思いますか? それとも,ちょっと近寄りがたい存在ですか?
内田さん:
私だったら,彼女とならつきあえると思います。面倒臭いけど悪い子じゃないし,もし何か言われたとしても,ちゃんと理屈があってのものだと思うから。きっと長引かずに,意外にいいパートナーになるんじゃないかな。
――「桜降る代に決闘を」というタイトルの本作ですが,キャラクターに限らず,この作品の世界観についてはいかがですか?
内田さん:
タイトルを聞いたときは,「決闘」とはどういうものなのか,この娘達は一体どういう立ち位置で戦っているのか,ということが気になったんです。それで収録前にスタッフさんに確認して,トコヨが一体どういう感情で決闘に臨むのかを考えたりしました。
――「トコヨ」以外のキャラクターについてはどうでしょうか。
内田さん:
花札ではないですけど,和風な世界のカードゲームっていいですよね。イラストも筆を思わせるタッチで描かれつつ,デザインは今風の可愛らしいところがあって。掛け合いのセリフなんかを読んでいても,メガミにもいろんな娘がいることが分かって面白かったです。
――ご覧になった中で,気になったキャラクターは?
この中だと,シンラですかね。設定にも「性格的にかみ合っている」とあって,仲がいいのか微妙なんですけど(笑)。セリフを読んでいると,芸術を一緒に眺めてやりとりしているシーンがあったり,一方的にからかわれたりとか,その関係性がいいなと思いました。
――仲がいいという設定のサイネともまた違う感じでしょうか。
内田さん:
そうですね,サイネに対しては可愛がっているセリフが結構出てくるんですが,それとは別の仲のよさが,シンラとの会話に表れていた気がします。あとはクルルかな? 名前も見た目もすごく特徴的で,セリフにもひらがなとカタカナが混じった口調だったりと,どんな娘なのか気になります。
――本作はアナログゲームが元になっていますが,内田さんはその手のゲームを遊んだ思い出はありますか?
内田さん:
私,群馬県出身なんですが,群馬は学校の授業や地域のレクリエーションで「かるた」をやるんです。「上毛かるた」といって,県民ならば結構な確率で,上の句を言われたら下の句も言えるぐらい浸透しているんです。だからアナログのカードと言われたら,私の場合は子供の頃から慣れ親しんだかるたですね。
――本作のようなゲームの収録のお仕事をするにあたり,内田さんはどんなことを意識し,気をつけていますか?
内田さん:
アニメでは自分のセリフがなくても,ほかのキャラのセリフを見て行くだけで流れが分かりますが,ゲームの場合セリフが単独でポンッと浮いている感じなので,その都度聞いて想像するようにしています。自分がどこにいて,どういう感情でしゃべっているのかは,毎回気にかけますね。
今回の場合はまだ分からない部分が多かったので,疑問に思ったことは毎回聞くようにしていました。とくにプレイヤーさんとキャラクターの間に親密度のようなものがあるとのことでしたので,それが上昇したときは,より可愛らしくなるよう演じました。プレイヤーさんへの呼びかけるセリフは強く意識しつつ,ほかのキャラクターとの会話から,この娘のことがちょっとだけでも分かるといいなと思っていました。
急にこたつに入ってぬくぬくするとか,ワッと出てきてチョコマカ動いてホッとしてるとか,すごく可愛いところがあるので,ゲーム画面だけじゃなく,声でも可愛さを分かってもらえたら嬉しいです。
――2018年春のリリースに向けて,ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
内田さん:
原作のアナログ版をプレイされている方がたくさんいらっしゃるということで,それがデジタルになったらどうなるのか,ドキドキしながら待っている方も多いと思います。アナログのときは,技なんかのセリフを脳内で再生したり,あるいはプレイヤーさん自身が言ったりしていたと思うのですが,それに声をあてさせていただいたことで,少しでも楽しさが膨らむようなら嬉しいですね。
原作を未プレイの方も,デジタルなら気軽に相手を見つけられますし,和のテイストが好きな方ならきっと喜べるポイントがたくさんあると思います。ぜひリリースをお待ちください。
――本日はありがとうございました。
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