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「シャンティ:ハーフ・ジーニー ヒーロー」完全版の国内発売が決定。クリエイター マット・ボゾン氏にインタビュー
なお,日本国内で発売されるのはPlayStation 4版とNintendo Switch版。共にパッケージ版とダウンロード版の販売が予定されている。
今回の発表に合わせて,シャンティシリーズの生みの親であるMatt Bozon(マット・ボゾン)氏とErin Bozon(エリン・ボゾン)氏が来日していた。2年前(2015年)に続き,今回もインタビューを実施しているので,その内容をお伝えしよう。
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。
さっそくですが,シャンティシリーズ第4作「シャンティ:ハーフ・ジーニー ヒーロー」の特徴を紹介していただけますか。
大きなところでは,グラフィックスを一新しました。フルHDと滑らかな2Dキャラクターのアニメーションをシリーズで初めて採用しています。
また,このたび日本での発売が決定した「アルティメット・エディション」には,新しいエピソードやコスチュームを追加するDLCがすべて収録されます。
4Gamer:
現在,DLC第1弾「Shantae: Pirate Queen's Quest」が配信されていますね。
Matt Bozon氏:
シャンティのライバルである女海賊 リスキィ・ブーツを操作できるエピソードです。その後,10月にシャンティの友人たちが主人公になる「フレンズモード」,11月に「コスチュームモード」を配信する予定になっています。
シャンティはベリーダンスを踊ることで,さまざまな動物に変身する能力を持っていますが,前作「シャンティ -海賊の呪い-」ではその魔法の力を失い,海賊スタイルで冒険を繰り広げました。「ハーフ・ジーニー ヒーロー」のシャンティは魔法の力を取り戻していますが,その代わりにリスキィ・ブーツが海賊スタイルを使えます。
4Gamer:
ゲームプレイについてはどうでしょう。
今回は前作よりもアクションゲームの要素が濃くなっていて,世界をいろいろ探検するというより,それぞれのステージを楽しくクリアしていくことに注力しました。アーケードゲームのようなスタイルですね。
それから,武器や魔法のアイテムを購入できるようになっています。もし,ゲームが難しいと思ったら,こうしたアイテムを手に入れてください。もちろん,これまでのシリーズ作品のような難しさを求める人もいると思いますが,そのために高難度のゲームモードも選べます。
4Gamer:
幅広い層が楽しめるようになっているということですね。
Matt Bozon氏:
そのとおり。また,ゲームモードや達成した条件によって,異なるエンディングを用意しています。
4Gamer:
グラフィックス面でも,3Dの背景と2Dキャラクターを融合するという,シリーズ初の試みをされています。
Matt Bozon氏:
2013年にカプコンからリリースされた「DuckTales: Remastered」のために,新しいゲームエンジンを作りました。このタイトルがとても高く評価されたので,シャンティでも同じスタイルを採用することにしたんです。
通常は3Dの背景に2Dキャラクターが登場しますが,巨大な海賊船や「ギガ・マーメイド」は3Dモデルで作っています。それを2Dのイラストに見えるように加工しているんですよ。これを実現するだけでも,数年かかりました(笑)。
4Gamer:
そのキャラクターデザインですが,前作「海賊の呪い」では日本のイラストレーター KOU(矢部 誠)さんを起用されていました。
Matt Bozon氏:
今回もメインビジュアルはKOUさんにお願いしています。一方,ゲーム内のビジュアルはスタイルが変わったこともあり,チームのデザイナーによるものですね。
4Gamer:
新しくなったキャラクターデザインを解説してもらえますか。
Matt Bozon氏:
色使いも線も変わっていますが,ハードなタッチとソフトなタッチの対比を強調するデザインになっています。これにより,カッコよく見せることを意識しました。
4Gamer:
なるほど。
現在,日本でもSteamから通常版(Shantae: Half-Genie Hero)を購入できます(関連記事)。すでに日本語に対応していますが,「アルティメット・エディション」ではローカライズ面に調整が施されるのでしょうか。
Matt Bozon氏:
PC版では日本のパートナーがいなかったので,どうしてもチェックの足りない部分があったかと思います。その点,「アルティメット・エディション」ではインターグローがパブリッシャとなりますので,PC版よりも質の高いローカライズを目指して調整を行う予定です。
4Gamer:
今後のシャンティシリーズについて,どのような展開を考えていますか。
Matt Bozon氏:
やりたいことはたくさんあります。「ハーフ・ジーニー ヒーロー」はアーケード寄りのアクションゲームになったので,次は冒険や探索の要素を全面に押し出したいと思っていますし,3Dグラフィックス表現で第1作(2002年に発売されたゲームボーイカラー版)をリメイクするもいいですね。
ゲームだけに限らず,アニメやコミックス,Tシャツやぬいぐるみといったグッズも作りたいと思っています。今回,ボークスがシャンティのフィギュアを作ってくれましたが,先日,秋葉原のショップに足を運んだときには売り切れていました。本当に嬉しかったですし,もっといろいろなキャラクターで展開したいですね。
Matt Bozon氏:
日本のファンの皆さんにお願いがあります。シャンティシリーズに対して何を望んでいるのか,どんなグッズが喜んでもらえるのか,我々はもっと知りたいと思っています。気軽にメッセージを寄せてほしいですね。
Erin Bozon氏:
TwitterでもFacebookでも構いません。逆に私達もファンの皆さんのTwitch実況をチェックしています。ファンアートやコスプレ,お子さんのイラストも大歓迎です。メッセージを送ってもらえれば,どんどんシェアしますよ!
4Gamer:
分かりました。記事にリンクを加えておきますね(笑)。
Matt Bozon氏:
今後もシャンティというIPの展開を続けていくことが目標です。まだ発表されていませんが,ほかのIPとのコラボレーションも進行していますので,引き続き期待してください。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
インターグロー「シャンティ」シリーズ 公式サイト
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