プレイレポート
「牧場物語 ふたごの村+」プレイレポート。リメイクを経てより遊びやすく,シリーズ初心者でも迷わず遊べる作品に
本作は,ニンテンドーDSで発売された「牧場物語 ふたごの村」をベースとして,さまざまな追加要素を用意したアップグレード版とも言えるタイトルだ。本稿では,そんな本作のプレイレポートをお届けする。
「牧場物語 ふたごの村+」公式サイト
今度の舞台は“2つの村”あなたはどちらの村に住む?
本作の主人公は,牧場経営を始めるために新たな土地へと引っ越してきた若者だ。期待に胸を膨らませて馬車を走らせる主人公だったが,山道で動物を避けようとして転倒し,気絶してしまう。
ほどなくして主人公は,ルドガーとイルサという人物の声で目を覚ます。2人は山のふもとにある2つの村の,それぞれの村長だ。引っ越し先を探すプレイヤーの事情を知った2人は,互いに「自分の村に来たほうが良い」と話し,ついには言い争いをはじめてしまう。どうやら2人の村長はひどく仲が悪いようだが……。
というのが,本作のプロローグだ。プレイヤーは最初に,ルドガーが治める西洋風の村「ブルーベル村」と,イルサが治めるアジアンテイストな村「このはな村」という2つから移住先を選ぶことになる。
ブルーベル村の村長,ルドガー。いつでも朗らかな笑顔をうかべているが,一度これと決めると頑固になってしまう面も |
このはな村の村長,イルサ。村長としての責任を重く受け止めており,いつでも村人の暮らしを守るための努力を惜しまない |
また,ゲーム開始時にプレイヤーキャラクターの性別や見ためを設定する際,追加要素として,ゲーム開始時に「動物好き」「釣り好き」「お金持ち」「人気者」「普通」の中から1つを選択できるようになった。
釣り好きだと良い魚を釣りやすい,お金持ちだと所持金が少し多い……といったように,選んだ項目に応じてゲーム開始時の状況が少し変化するので,自分好みの条件で牧場生活をスタートすることが可能だ。
本作最大の特徴は,移住先にどちらの村を選ぶかによって,プレイヤーのできることが変化する点だ。ブルーベル村を選んだ場合は「動物」,このはな村を選んだ場合は「農業」が生活の中心となっていく。村によって住民も異なり,ふだん交流する相手も変化することになるので,最初はよく考えて選ぶと良いだろう。
なお,移住先を決めた後に,選ばなかった方の村に訪問することは可能だ。ゲームを進めることで,もう一方の村への引っ越しも行えるようになる。
また,牧場物語シリーズではお馴染みの要素“結婚”は本作でも健在だ。結婚候補キャラクターも互いの村に分かれているが,住んでいる村が異なっていても結婚はできる。
「あの子と仲良くなりたかったのに話せない!」といった事態は発生しないので安心してほしい。
ゲームの流れと村の特徴をチェック――
動物と農業どっちを選ぶ?
ゲーム内には時間の概念があり,時間は村人の行動や天気などとリンクしている。早朝は村のお店も開店していないので,牧場の作業をすることになるだろう。ただし,作業をすると体力が減っていき,0になると倒れてしまうので,一度に働きすぎないように気をつけたい。
牧場の作業が終わった後は自由行動。村人とのコミュニケーションを取ったり,村と村の間にある山に登ってアイテムを探してみたり,虫取りや魚釣りを楽しむのもまた一興だ。
山では「たけのこ」や「クルミ」といった食材や,シリーズでお馴染み「ムーンドロップ草」などの草花を採取できる。アイテムの内容は季節ごとに変化するので,季節が変わったらいろいろな場所を巡ってみよう | |
草むらに潜む虫や浅瀬の川にいる魚などは,近づいてAボタンを押せば採取できる。ちょっとした副収入になるだけでなく,採取した生き物は図鑑に記録されていくので,コンプリートを目指してみるのも良いだろう |
山でアイテムを採取するものや,単に買い取りを依頼するものまでさまざまあるおつかいをこなすと,お礼のアイテムをもらえるだけでなく,依頼人である村人とも仲良くなれる。おつかいでしか手に入らない道具もあるので,できるだけ毎日チェックしたいところだ。
続いては,各村の特徴と結婚候補キャラクターを紹介をしていこう。以下の情報が,最初に村を選ぶ手助けになれば幸いだ。
●ブルーベル村
西洋風の町並みが特徴的なブルーベル村は,住民達の装いや趣向も西洋スタイル。先に紹介したとおり,ブルーベル村の牧場ではさまざまな動物とのふれあいが楽しめる。
本作からの新機能として,動物の世話をするときには「なでなでアイコン」が登場するようになった。タッチペンを使って動物を上手になでると「仲良し度」がアップして副産物の品質が上がっていく。毎日欠かさずに世話をしてあげよう。
■ブルーベル村:結婚候補キャラクター
●このはな村
畑の作物は,土を耕して種をまき,毎日水をあげることで成長していく。毎日すべての種に個別に水をあげていると体力がすぐ尽きてしまうが,耕す際に連続する「うね」を作ると,つながっている場所には一気に水を撒ける。効率の良い形を探してみよう。
■このはな村:結婚候補キャラクター
最高の料理をふるまって,2つの村の関係を修復しよう
お花見や天体観測,虫取り大会など内容はさまざまで,結果に応じて村人達とより仲良くなることも。特定のアイテムが必要になる場合もあるので,そうした場合は事前に用意しておこう。
最初に両村の村長が言い争っていたように,ゲーム開始時の2つの村の関係はよろしくない。そんな両者が集う貴重な機会である料理大会でプレイヤーが活躍すると,だんだんと両者の関係が修復されていく。この,2つの村の関係の修復はゲーム全体をとおして目指す長期的な目標となるので,急がず気長に挑戦しよう。
本作はとくにチュートリアルが親切で,さらに動物と農業というメインとなる牧場の仕事が2つの村に分かれているため,段階的に作業を覚えられる仕組みになっている。牧場物語シリーズに初めて触れるプレイヤーには最適な作品だろう。
リメイクにあたって画面も見やすくなり,さまざまな面がブラッシュアップされた本作。プレイヤーのタイプごとに異なる楽しみ方が見いだせるゲームなので,オリジナル版のDS版を未プレイの人にもぜひ遊んでみてほしい。
「牧場物語 ふたごの村+」公式サイト
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