プレイレポート
[E3 2018]すさんだ街に魔法の筆で光を与えるPS4用お絵描きアドベンチャー「Concrete Genie」がプレイアブル出展
「Entwined」などを手がけたPixelOpusが開発する「Concrete Genie」の舞台となるのは,かつて漁港として栄え,今もレンガ作りの倉庫が立ち並ぶ町「デンスカ」。しかし現在のデンスカは水質汚染によって漁業が振るわず,港に来る観光客も減って,店やレストランも次々と閉店している。
そんなうらぶれた町であるがゆえに,人々の心も荒んでしまっており,絵を描くのが好きな主人公の少年アッシュも,いじめっ子に付きまとわれているようだ。
そんなとき,アッシュは大きな魔法の筆を入手し,それで廃墟の壁に絵を描くことによって,町の環境が浄化されていくことを発見する……というところから,本作の物語が始まる。
気になるお絵かきの方法だが,あらかじめ登録されている樹木や花などのデザインを選び,DUAKSHOCK 4のモーションセンサーを利用して位置や傾き,大きさなどを調整して壁に貼り付けていく,というのが基本となる。
壁には電飾があって,その周囲に絵を描くと自動的に点灯する。すべての電飾に光が灯れば完成だ。描いた草木や花が幻想的な光を放って,ゆらゆらとアニメーションする様子は,非常にいい雰囲気となっている。
お絵かきでは,絵を描き込むと動き出す「ジェニー」と呼ばれるキャラクターを仲間にすることもできる。ジェニーたちは障害物を取り除き,新しいエリアへ続く道を開いてくれたり,汚染された場所に来ると震えて知らせたりしてくれるようだ。
アッシュがいじめっ子たちに捕まってしまうと,スケッチブックが破かれて離散し,筆も屋根の上に投げ飛ばされてしまう。ジェニーもいじめっ子たちには無力のようなので,アッシュは町に飛び散ったデザインを集めて回り,スケッチブックを作り直さなければならない。屋根に上がれば,電線などをジップラインにして移動できるようだ。
廃墟の壁が絵で満たされていくにしたがって,非常に美しい世界が眼前に広がっていくのは楽しい。「PlayStation E3 2018 Showcase」ではまったく紹介されなかった「Concrete Genie」だが,「想像力」と「創造力」の双方をかき立てられるゲームに仕上がりつつあるようだ。日本でのリリースは未定だが,ちょっと気になるPS4タイトルであることは間違いない。
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