プレイレポート
「リネージュ2M」先行プレイレポート。あの名作を最新技術でリメイクしたスマホ向けMMORPG
「リネージュ2M」公式サイト
「リネージュ2M」ダウンロードページ
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「リネ2M」が注目される要因としては,やはり2004年にサービスが開始されたPCオンラインゲーム「リネ2」が,ゲーマーたちに大きなインパクトを与えたことも挙げられるだろう。当時,MMORPGのグラフィックスは,今や当たり前となっている3Dではなく,どちらかというとまだ2Dのほうが主流であった。
そんななか投入された「リネ2」は,「Unreal Engine 2」を採用し,一般的な作品とは一線を画する品質の3Dグラフィックスで広大な世界やキャラクターを描き,かなりのスペックを要求するPCでのプレイが推奨された。加えて相場よりもやや高い月額使用料が必要という,まさに「選ばれし者」のみが遊べるような夢の次世代MMORPGだったのである。ゲーマーたちの注目を集めないわけがなかった。
さて,2021年に登場する「リネ2M」の話に戻そう。本作におけるプレイヤーキャラは,光の神「アインハザード」のために戦う戦士の1人となっている。しかし戦士はギラン城をめぐる戦いで敗北し,話せる島へと落ち延びることになる。この島で修業を積んで“聖物の継承者”となり,世界を救うべく再起するというのが,冒頭のストーリーだ。
マイキャラクターは,5種族と初期6クラスの組み合わせから選ぶことになる。種族は「ヒューマン」「エルフ」「ダーク エルフ」「オーク」「ドワーフ」で,性別は各種族で固定されている。
クラスについては,種族による制限はなく,「片手剣」「二刀流」「短剣」「弓」「杖」「オーブ」の6系列から武器を選び,ゲームの進行に応じて上位クラスが開放される仕組みだ。個人的には「ドワーフ」が男性のみであり,「リネ2」のマスコット的存在だった女性タイプの「ドワーフ」を選べないことが不満だが,そこは同じく人気の「カマエル」「アルテイア」などと合わせてアップデートで追加されることに期待したい。
ヒューマン |
エルフ |
ダーク エルフ |
オーク |
ドワーフ |
基本的な操作方法は,画面左下のバーチャルパッドで移動,画面下部のスキルアイコンやボタンをタップで各種アクションといった具合に,スマホ向けMMORPG定番の形式となっている。もちろんオート戦闘や,クエスト自動進行の機能も搭載されているので,スマホ向けMMORPGに不慣れな人でも気軽に遊べるだろう。
現代のMMORPGには当然のように搭載されているオート戦闘も,2004年当時の「リネ2」では,基本的に外部ツールなどを使って行われていたものであり(当然,規約違反),一時は使用者の多さがゲーム内で大きな問題となっていた。自動で狩りをするキャラとそれを守る用心棒キャラが集団を結成して狩場を占拠し,良識あるプレイヤーたちが自警団を立ち上げて対抗していたことも懐かしい。そんな自動狩りも現在では標準機能として当たり前のように搭載されているのだから,時代の流れとは分からないものである。
「リネ2M」のグラフィックスはとても美しく,2004年当時の「リネ2」(※)と比べると隔世の感がある。キャラクターのアニメーションも非常になめらかで,オート戦闘やクエスト自動進行のあいだもマイキャラをつい眺めがち。鎧や武器も細部に至るまで細かくデザインされており,クラスチェンジによって盾が木製から金属製になったり,防具の装飾が増えたりするので,そんな成長の変化も目に楽しい。
※「リネ2」は継続的にグラフィックスのアップデートが行われており,当時と現在では映像品質が大きく異なる。
クエストには,物語を進めるための「任務」と,チュートリアルに相当する「伝承」,そしてランダムでピックアップされたものから選んで請け負う「啓示」の3系列が存在する。ちょっと面白いのが,「啓示」の「ランダム報酬」。あらかじめ用意された5種の報酬が見えない形でシャッフルされ,この中から1つを選ぶという形式になっている。
多くは装備作成に使える素材だが,たまに装備の完成品が含まれている場合がある。運がいいと手っ取り早く強くなれるわけで,報酬を選ぶ際には毎回ドキドキしてしまう。なお確率は高くないようだが,モンスターから武器や防具が“現物ドロップ”することもある。
今回テストプレイできた範囲では,ゲームを進めていくだけである程度の装備は手に入るものの,本当に最低限でしかない。それより強い品はランダム報酬やドロップでしか手に入らないようだ。ゲームの進行に応じて敵が強くなっていくため,良い装備を確保するためにもこうした要素を活用していきたいところだろう。
狩りにかかるランニングコストに,単位時間内で得られるお金や経験値といった“時給”,そして死亡時に経験値が失われる“デスペナ”を考慮しなければならないあたりも「リネ2」と変わらない点だ。
狩りのためにはHPを回復する「体力回復剤」や,攻撃を強化する「ソウル ショット」といったアイテムが必須である。どちらも消費が激しく,しばらく放置すると数百個あった体力回復剤や,1000個ほど買っておいたはずのソウルショットを使い切っていることも珍しくない。ちなみに,アーチャー系の場合は有限の矢が必要で,尽きたらアデナ(ゲーム内通貨)を消費して調達しなければならない。
ただし,各種アイテムや装備品には重量が設定されており,所持限度の50%を越えると自然回復が阻害されるため,持ち運ぶ量はきちんと考える必要がある。アーチャー系は矢の重量も考慮しよう。
こうしたランニングコストと時給を天秤にかけて狩り場を選ぶわけだが,オート戦闘でずっと放置しておくのも危険である。モンスターにやられると経験値の5%が失われるデスペナルティが発生するからだ。無料回復が用意されているが,1日に5回までと限られているので,そうそう死ぬわけにもいかない。
また,「リネ2M」には“ステ振り”の概念がある。特定レベルに達するともらえるボーナスポイントを,上昇させたいステータスに割り振れるのだが,これがなかなか悩ましい選択になる。「STR」「DEX」「INT」といった値は攻撃力に直結するし,「AGI」は攻撃速度,「CON」はHP最大値に関係するため,正直なところ全部上げたいのだ。マイキャラをどのように育てていきたいかも,配信開始前から考えておくといいかもしれない。
クラスチェンジのシステムも独特だ。キャラクターは,一定レベルになると「転職クエスト」をクリアして上位クラスになれる。これとは別に「クラス召喚カード」もプレゼントされ,ランダムでクラスを1つ入手するチャンスがある。
ちなみに「クラス召喚カード」は,有料通貨「ダイヤ」でも購入できる。召喚クラスの中には「黎明の君主ジグハルト アイン」のような「リネ2」の物語における重要人物も存在し,手に入れば強力な能力を使えるようになる。
先行プレイレポートは以上となる。まとめると,スマホ向けMMORPGのトレンドを押さえつつ,「リネ2」の良さもしっかりと再現できている作品という印象だった。今回はテストプレイの関係で体験できなかったが,「リネ2」名物である「血盟」(プレイヤー同士が集まるギルド)も存在し,先行サービス中の韓国では大規模PvP「攻城戦」が実装済みである。日本での展開も楽しみでならない。
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※本記事は開発版を使用して制作しています。正式版とは異なる場合がありますので,ご了承ください。
(C) NCSOFT Corporation. Certain rights granted to NC Japan K.K. All Rights Reserved.
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