プレイレポート
セガの新作アーケードゲーム「千閃戦記」のメディア向け体験会開催。ロケテに先がけて,「パーティーバトルTCG」の手応えを味わってきた
先日発表されたばかりの本作は,東京のセガ 秋葉原 2号館と3号館にてプレ・ロケテストが予定されているが(2018年1月26日から28日まで),今回の体験会ではプレ・ロケテストと同じ内容をプレイすることができた。
「千閃戦記」公式サイト
本作は「パーティーバトルTCG(タイムカードゲーム)」というジャンルが名付けられたデジタルカードゲームだ。実物のカードは使用せず,データはすべてAimeにて管理される。しかし,ゲーム画面にはカードらしいグラフィックスがほとんど現れず,筆者は初見でカードゲームであるとは思えなかったほどだ。
パーティを組んだキャラクター4人が対戦相手のパーティと戦いを繰り広げ,両陣営の指揮官である「クロノス」を撃破したほうが勝利となるルールだ。プレイヤーのアクション要素は少なく,思考型のリアルタイム対戦が展開していく。なお,操作はすべて筐体画面のタッチ操作のみで行えるようになっていた。
プレイヤーは最初に6種類のキャラクターから4人を選択して,パーティを編成する。キャラクターにはそれぞれ特徴があり,その組み合わせによって戦い方は大きく変わっていく。さらに,各キャラクターは12枚のカードセットをデッキのような形で持っており,バトルではカードを引いて使っていくという形になっている。
手持ちのカードが充実してきたら,自分の戦い方に理想的なカードセットを吟味しつつ作りあげていくのが定石となるのだろうが,カードが少ないうちはあまり考える必要はなさそうだ。
カードには「装備」「魔法」「アイテム」という3種類がある。
「装備」はキャラクターがそれを装備して攻撃や防御を行い,「魔法」は一定の詠唱時間を要して,敵味方全体に特別な効果をもたらす。そして,「アイテム」は対象に対して即時に効果が発生するというものだ。この基本情報を覚えておくと,バトルにおける攻防が理解しやすい。
プレ・ロケテストのバージョンは,プレイヤー同士の対戦がメインになっている。対戦相手が見つからないときはCOM戦となるが,ルールはどちらも同じだ。
プレイヤーのクロノスとパーティは向かい合った天空の城塞で相対し,両陣営の間にある5本の「レーンフィールド」上でバトルが繰り広げられる。キャラクターのあらゆる行動はカードによって制御される仕組みで,手持ちのカードをタップして,どんな行動をするかを決めていく。なお,カードを使用するには,ゲージで表示されているSP(ソウルパワー)が必要だ。
バトルはターン制ではなく,両陣営ともに同時に進行する。画面にある丸いゲージが4秒で1周し,それが「1カウント」。キャラクターの行動はカウントを基準として実行されるので,戦況によっては4秒ごとに判断しなくてはならないこともある。
プレイヤーは手持ちのSPに応じてカードをタップし,それを使うレーンを決定する。基本的には装備カードを使用してキャラクターを出撃させることになるが,攻め込んできた敵を防御したり,魔法やアイテムを使って味方を有利に導いたりするといった戦略も求められる。
装備カードを使ってレーンに出撃したキャラクターは,1カウントごとに1マス進み,カードに表示されたカウント値が経過すると敵陣に到達してクロノスを攻撃する。一方,攻め込まれているときは,敵キャラクターが自陣にたどり着く前に,装備カードを使って防御すれば,クロノスへのダメージを防げるというわけだ。
基本的には攻撃力が高いほど必要SPやカウント値が大きく,敵に防御する余地を与えてしまう。そのため,ハンターのように攻撃力は低くても,必要SPやカウント数が少ない攻撃が有利となる状況もある。
なお,攻防に使用したカードは,「カードストック」値を消費して,新たに手持ちのカードに加えることが可能。また,SPは消費するだけでなく,カードを使用後に条件を満たすと,その値が戻ってくるということも頭に入れておこう。
バトル中は6カウントごとに「昼→夕→夜」と時間帯が変化し,それに合わせてSPの最大値が増えていく。また,カードによっては夜の時間帯にキャラクターを強力な姿に変身させるものもあり,バトルが長引くについて攻防が激しくなっていく。
速攻でケリを付けるか,夜になるまで耐えしのいで反撃に転じるか。プレイヤーの戦略が問われるところだ。
こうしたリアルタイムの攻防を繰り広げ,クロノスを倒したほうが勝利となる。ゲーム終了後はカード1枚を獲得,さらにクレジットを投入することで追加カードも引けるようになっている。
プレ・ロケテストのバージョンにはチュートリアルがなく,キャラクターが持っているカードの種類や使い方が分からないうちは戸惑ったものの,基本的なルールさえ覚えてしまえば,すぐに慣れることができた。
もちろん,相手を打ち負かすには,戦況に応じてフレキシブルかつ迅速な判断も必要となるだろう。また,パーティの編成もかなり重要なので,公式サイトの「おすすめパーティー」をチェックしておこう。
冒頭でも触れたとおり,プレ・ロケテストは1月26日から28日まで,セガ 秋葉原 2号館と3号館にて実施される。データは正式版に引き継がれないが,クレジット使用数に応じて製品版での特典が用意されるとのこと。また,3号館ではTCGのトッププレイヤーによるデモンストレーションも行われるので,そちらも楽しみだ。
「千閃戦記」公式サイト
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