プレイレポート
ガンホーの新作「クロノマギア」は,シンプルながらも奥深いデジタルカードゲーム。先行プレイレポートをお届け
今回はクローズドβテストの実施に先駆けて,本作を先行プレイする機会が得られたので,主なゲームシステムや本作の魅力を紹介したいと思う。
※画像やゲーム仕様は開発中のものです。今後変更される可能性があります
デッキ構築型カードバトル
プレイヤーの分身となる個性豊かな能力者
本作は,カード,能力者,マギアスキルから構築されたデッキを使い,1対1でプレイヤーが対戦するデジタルカードゲームだ。プレイヤーの分身となる能力者は,MP(マギアポイント),ライフ,防御力というステータスがそれぞれ備わっており,カードとの相性を考えながら選択することになる。
また,マギアスキルは能力者ごとの固有スキルであり,スキルの発動に必要な“タイプ”を持つクリーチャーを場に揃えると使用できる,本作の特徴といえる要素だ。
対戦では,ランダムで先攻/後攻を決定したのち,お互いに初期手札(4枚固定)から不要なカードを選択して1度だけ交換し(複数枚選択可),先攻プレイヤーのターンからゲームがスタートする。
ターンの開始時には,カード1枚とMPが補充され,MPを消費することで手札のカードを使用することが可能だ。カードやマギアスキルを使用し,自分のターンでやるべき行動がなくなればターンを終了し,相手プレイヤーのターンに移行。これを繰り返して,先に相手の能力者のライフを0にしたプレイヤーが勝者となる。
そんな本作におけるカードは,クリーチャーカード,マジックカードの2種類のみ。
クリーチャーカードは場にクリーチャーをサモン(召喚)できるカードだ。クリーチャーは基本的に裏向きで場にセットされ,次のターンに自動的に表向きになって行動可能となる。
サモンされたクリーチャーは,1ターンに1度,相手クリーチャーまたは相手能力者を選択し攻撃できるのだが,デジタルカードゲームで定番となっている“反撃”を受けることはなく,一方的な攻撃が可能だ。
マジックカードは補助的な役割のカード。クリーチャーカードと違い,即時発動できるが使い切りで場には残らないのが特徴だ。MPをブーストするなど強力なものもあるが,あくまでサポートカードなのでデッキに入れすぎないように注意したい。
「エルフの戦士」は,攻撃力1,ライフ1で,スペードと人型の2タイプを持つクリーチャー |
「ペルセポネの帰還」は1コストで2MPを得られるマジックカード。サモンされたクリーチャーがいない場合には3MPを得ることが可能だ |
奥深いMPシステム
本作では,MPの増加タイミングが多く,始めたばかりのプレイヤーが戸惑ってしまうため,以下で整理しておきたいと思う。
○MP(マギアポイント)とは
カードやマギアスキルを使用するために必要なもの。最大で15まで貯めることができ,ターンを終了しても失われず,次のターンに引き継がれる。
○初期MP
ゲーム開始時に持っているMP。能力者により異なる。
○補充MP
ターン開始時に補充されるMP。能力者により異なる。初期MPに補充MPを足した数値が1ターン目に所持しているMPの値となる。
○ライフの減少によるMP増加
自分の能力者のライフが減った際,その数値分のMPが補充される。
○未行動のクリーチャーがいる場合のMP増加
サモンされたクリーチャーが攻撃を行わないままターンを終了すると,未行動クリーチャー1体につき1MPが補充される。クリーチャーのレベルによる変動はない。
この中でとくに重要なのがライフの減少によるMP増加だ。能力者は25前後の初期ライフを持っているため,これを減らしていくことは相手に多くのMPを与えることにつながる。中途半端な攻めは相手に大型クリーチャーの展開を許し,逆に不利となってしまうこともあるのだ。ときには攻撃できるクリーチャーがいても,あえて攻撃しないという戦術が求められ,ゲームの奥深さにつながっていると感じた。
防御力とレベルアップ
本作独自の要素が光る
本作では多くのクリーチャーが攻撃力3以下なので,そのままではエレナにダメージを与えることは困難である。その際に助けになるシステムが「レベルアップ」だ。
レベルアップは追加のMPを消費し,すでにクリーチャーがサモンされている場所に,新しいクリーチャーを重ねてセットするシステム。元々いたクリーチャーが死亡する代わりに,新しいクリーチャーをレベルの上がった状態でセットできるというものだ。
具体的には,元々いたクリーチャーのレベルが1ならば,追加でMP1を消費して新しいクリーチャーのレベルを2でセットでき,元々いたクリーチャーのレベルが2ならば追加でMP2を消費して新しいクリーチャーのレベルを3でセットできる。レベルの上限は3となっており,そのうえに新しいカードをかぶせることはできない。なお,レベルの上がったクリーチャーはレベル1つにつき,攻撃力とライフが1上がるが,クリーチャーの効果はレベルアップにより強化されない。
……といった感じで,高耐久/低ライフの能力者と,低耐久/高ライフの能力者ではダメージを与える最適な方法が変わってくるので,相手に合わせて柔軟に対応しよう。
マギアスキルを軸とした幅広いデッキ構築
最後に筆者が本作で最も重要な要素だと感じているマギアスキルと,それを軸にしたデッキ構築について紹介しよう。マギアスキルは先述したとおり,能力者ごとの固有スキルであり,スキルの発動に必要なタイプを持つクリーチャーを場に揃えることで使用可能だ。
なお,先行体験では,能力者ごとにスキル1,2,3をそれぞれ3種ずつ,計9種のマギアスキルを確認できたが,デッキを編成する際に組み込めるのはスキル1,2,3からそれぞれ1種ずつの計3種だ。
また,マギアスキルは非常に強力であるがゆえに,スキル1,2,3合わせて1ターンに1回しか使用できないが,試合を通じての回数に制限はないため,条件を満たし続ける限り毎ターン1回は使用できる。デッキ構築の際は,マギアスキルをよりうまく使用できるようにクリーチャーを選択することがポイントになるだろう。
本作はデッキ枚数が20枚と,一般的なデジタルカードゲームに比べると少なめだが,固有カードがなく,すべての能力者ですべてのカードを使用できるため,デッキ構築の自由度がとても高い。また,同じ能力者でもマギアスキルの組み合わせによって,まったく別のデッキを組める点も本作の大きな魅力だろう。
「クロノマギア」公式サイト
「クロノマギア」ダウンロードページ
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(C)GungHo Online Entertainment, Inc. All Rights Reserved. /(C)CHRONO DREAM PROJECT
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