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「無双OROCHI3」が発表され,「討鬼伝」チームによる新作が開発中との情報も明かされた「ω-Force」20周年記念ライブレポート
このイベントは,「真・三國無双」「戦国無双」「討鬼伝」シリーズの開発で知られるω‐Forceの誕生20周年を記念したもの。「真・三國無双8」の購入者から抽選で選ばれたファンが参加できた。
迫力あるバンドパフォーマンス,そして貴重な楽曲制作秘話などが聞けたステージの模様をレポートしよう。
「ω-Force」20周年記念ライブ
出演(敬称略)
ゲスト・MC
竹本英史(『戦国無双』シリーズ石田三成,柴田勝家役)
伊藤かな恵(『真・三國無双』シリーズ王元姫役)
バンドメンバー
ゲストkey. 坂本英城
尺八 中村仁樹
Gt. MASA
Gt. 寺前 甲
Gt. 宮崎大介
Ba. 榎本 敦
Key. 上倉紀行
Dr. 岡島俊治
トークコーナー
鈴木亮浩(「真・三國無双」IPプロデューサー)
鯉沼久史(コーエーテクモゲームス代表取締役社長兼「戦国無双」IPプロデューサー)
小笠原賢一(ω-Forceブランド長兼「討鬼伝」IPプロデューサー)
吉松洋二郎(「戦国無双」サウンドディレクター)
長い歴史を持ち,性別や年齢を問わずに楽しめる作品を生み出し続けている「ω-Force」のイベントだけに,会場には幅広い層のファンが集った。
会場は開演前からかなりの熱気に包まれていたが,ゲスト兼MCの竹本英史さんと伊藤かな恵さんのナレーションでさらに一体感が高まり,ついにライブスタート!
「DYNASTY WARRIORS」(「真・三國無双」より)
「CYCLONIZED TYPHOON」(「真・三國無双7」より)
「SLASH THE DEMON」(「真・三國無双5」より)
「ARENA」(「真・三國無双2」より)
「SLASHIT;THRASH ALL」(「真・三國無双8」より)
「GREAT RED SPIRIT」(「真・三國無双4」より)
まずは「真・三國無双」シリーズのコーナー。記念すべき1曲目は,全シリーズ作品のオープニング曲であり,呂布のテーマとしても知られる「DYNASTY WARRIORS」。サウンドディレクターであるMASAさんが「真・三國無双」で初めて制作した楽曲だったそうだ。
曲が流れ始めた瞬間,大きな歓声が上がり,観客は赤,青,緑,水色と,それぞれ思い入れがある「真・三國無双」における各国のテーマカラーにあわせたペンライトを振って,バンドメンバーと一緒に盛り上がる。
このライブをとても楽しみにしていたというMASAさんが,嬉しそうにギターを奏でる姿も印象的だ。
今回のバンド演奏にあたっては,ベースの榎本 敦さんがアレンジを担当したとのこと。MASAさんはアレンジの作業用に資料を探したそうだが,かなりフリーダムに制作していたために譜面がなかったり,記録メディアが古すぎて取り出せなかったりと,ハプニングが続出し,最終的に耳コピでアレンジをお願いすることになったそうだ。それでも素晴らしいアレンジに仕上がったと,MASAさんは満足そうに語っていた。
トークコーナーでは,「真・三國無双8」などのプロデューサーを務める鈴木亮浩氏が登場。鈴木氏は,「真・三國無双」シリーズにおけるサウンドのこだわりとして「歴史ゲームではなく,アクションゲームを作っている」ことを重視しているという。ヒーローとなって戦場で戦うプレイヤーを後押しするようなサウンドを意識しているそうだ。
また「真・三國無双8」については,次のアップデートに着手しているとのこと。さらに,次回作にチャレンジしたいという,嬉しい言葉も聞かせてくれた。
続いては,尺八奏者・中村仁樹さんも参加する「戦国無双」コーナー。
「姉川」(「戦国無双」より)
「川中島」(「戦国無双」より)
「忠勝のテーマ」(「戦国無双 猛将伝」より)
「小牧長久手」(「戦国無双 猛将伝」より)
「取手川」(「戦国無双2」より)
「勝機」(「戦国無双3」より)
「真・三國無双」シリーズの激しいロックサウンドから一転して,会場は和の雰囲気に包まれた。中村さんは,15本もの尺八を使いこなしながら華麗な演奏を見せる。また「姉川」や「川中島」で客席から自然に手拍子が起こっていたのも印象的だった。
トークコーナーでは,コーエーテクモゲームス代表取締役社長で,「戦国無双」のIPプロデューサーも務める鯉沼久史氏と,サウンドディレクターの吉松洋二郎氏が登場。
吉松氏は「戦国無双」コーナーのセットリストを担当したそうで,アレンジを重ねて最新作にも使用されるほど愛されている曲や,純粋にバンドで聴いてみたい曲をチョイスしたそうだ。
鯉沼氏は,14,5年前のものを含む楽曲の数々を懐かしく,そして楽しく聴いていたとのこと。そしてライブが開催できたのは,応援してくれるファンがいるからと感謝の気持ちを語っていた。
続いての「討鬼伝」コーナーでは,シリーズ楽曲の作曲を担当しているノイジークロークの坂本英城氏がゲストキーボードとして参加した。
「鬼討ツモノ」(「討鬼伝」より)
「ゴウエンマ」(「討鬼伝」より)
「ヒノマガトリ」(「討鬼伝」より)
「カシリ」(「討鬼伝2」より)
「烈火」(「討鬼伝2」より)
幻想的な和の雰囲気を漂わせるサウンドに客席はうっとり。また曲の合間には,坂本さんの軽快なトークが会場を盛り上げる。坂本さんは「無双」シリーズをすべてプレイしているほどのファンで,本来は自分も客席にいたかったという。
「討鬼伝」の作曲では,40体以上いるボスキャラに合ったものにするため,動きや特徴を参考にしたそうだ。「ゴウエンマ」なら地響きのような低音,「ヒノマガトリ」は羽ばたきを意識したメロディーを入れたとのこと。
トークコーナーでは,坂本氏に加えて,ω-Forceブランド長で「討鬼伝」のIPプロデューサーである小笠原賢一氏が登場。ここで小笠原氏から「討鬼伝」チームによる別プロジェクトが進行中であることが明かされた。
それが一段落したあとに「討鬼伝」の新作を考えているとのことなので,続報に期待しよう。
また,小笠原氏からは,今回のライブのように,ファンと一緒にサウンドを楽しめる場を今後も用意したいという発言もあった。
ライブの締めは,MASAさん,坂本さん,中村さん全員参加によるスペシャルメドレー。
「THE WALL OF FATA」(「真・三國無双3」より)
「戦神」(「戦国無双4」より)
「英雄ノ進撃」(「討鬼伝」より)
人気曲ばかりで,会場のテンションはますますヒートアップ! 終演後も拍手は鳴りやまず,アンコールの声が会場に響く。
するとステージのモニターが暗転し,謎の映像が流れ始める。最後に「無双OROCHI3」のタイトルロゴが映し出された瞬間,客席のどよめきは大歓声に変化した。7年ぶりのナンバリングタイトルとなる本作は2018年に発売予定。MCの伊藤さんも「出られるんですね!」と喜びを隠しきれず,竹本さんも「奇妙な友情がまた発生するのかな」と期待を語っていた。
アンコールでは,会場を沸かせた「無双OROCHI」にちなんだ楽曲も! こちらも,MASAさん,坂本さん,中村さんが集結するスペシャルなステージとなった。
「THEME OF OROCHI -REBIRTH MIX-」(「無双OROCHI」より)
「花の都」(「戦国無双」より)
「CRUSH'EM ALL」(「真・三國無双6」より)
最後はバンドメンバー全員が手をつなぎ,客席に一礼。演奏終了後に笑顔で握手を交わすバンドメンバーを,観客も笑顔で見守るとても温かなライブとなった。
「無双OROCHI3」公式サイト
- 関連タイトル:
無双OROCHI3
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