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[プレイレポ]Switch版「ARK: Survival Evolved」はどのような操作感でサバイバル体験ができるのか。1人用モードをプレイして確かめてみた
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印刷2023/02/27 13:00

プレイレポート

[プレイレポ]Switch版「ARK: Survival Evolved」はどのような操作感でサバイバル体験ができるのか。1人用モードをプレイして確かめてみた

 Studio Wildcardが手掛けるオープンワールド恐竜サバイバルアクション「ARK: Survival Evolved」。2015年のPC版(アーリーアクセス版)登場からさまざまなプラットフォームへと展開し,世界規模のサバイバルアクションというジャンルを代表する作品となったARKのSwitch向け日本語版が,2023年2月24日にスパイク・チュンソフトより発売された。

 発売前にプレイする機会を得たので,1人用モードの「シングルプレイヤー」でゲームの雰囲気や操作感を確かめてみた。Switchではどのようなサバイバル体験を与えてくれるのだろうか。

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「ARK: Survival Evolved」公式サイト



謎多き恐竜の世界を生き延びろ!! 名作サバイバルアクションがSwitchに登場


 主人公は不思議な女性の声に導かれ,恐竜だらけの原始的な土地で目を覚ます。その女性が誰なのかも,ここにいる理由も,左腕に埋め込まれた石の意味も,全てが謎だ。自分が何者なのかということすら分からない。

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キャラクターメイクは性別,体型,肌の色,名前などを決めていく。近年のゲームのキャラメイクと比べると緻密に作りこめるというわけではないが,主に体型で個性付けができる
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「真実に辿り着いて 私を見つけて」と語りかけてくる声。一体どういうことなのだろうか

 さて,何も持たず,何も知らされず降りたったこの地で,具体的には何をどうしていけばいいのか。分からないことばかりではあるが,一つはっきりした目的がある。
 それは「生き残ること」。黙ってそこに立っているだけで,少しずつ腹は空き,喉は乾く。危険生物に注意しながら周囲を歩き回り,生き延びるために必要な食糧や道具がないかを探してみる。

そこら中を恐竜が歩きまわっている。こちらから攻撃しなければ襲ってこない草食恐竜であっても,その大きさにギョッとする
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 ひとまず,あたりに生えている草をむしってみる。ほんの少しだが空腹感と喉の渇きを解消できるベリーや,植物の繊維などが手に入った。木を殴ってみると,木材やわらを入手できる。これらの素材で最低限の衣食住を整えられるだろう。

手軽に入手可能な素材でたいまつ,斧,ピッケルなどの簡単な道具を作り,それを使ってさらに高度な素材を手に入れていこう
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 何かを作ったり,採取したり,小動物を倒して皮や肉を入手したりとサバイバル生活をしていると,その行動が経験値となり,一定まで溜まるとレベルアップする。
 レベルがアップすると,各ステータスを任意でアップできるポイントと,エングラム(製作レシピ)を覚えるのに必要なポイントが1ポイントずつもらえる。サバイバルの経験によって自身の肉体が鍛えられ,生き延びる術が得られるわけだ。

メニューの「製作」タブから作りたいものを選んで作っていく。必要素材が別窓で表示され,足りないものは赤色で表示されるので分かりやすい
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脆弱なわら製ではあるが,家の土台を製作。水際に設置して,おしゃれなコテージを気取ってみる。まだ壁と天井がないので,せっせと素材を集めて作っていく
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肉を焚火で焼けば,衛生的に安心な食料の出来上がりだ。と言っても,時間が経つと腐ってしまうので,食品の鮮度には常に気を配る必要がある
レベルが上がれば,投石器やトイレ,よりよい武器と防具,性能のいい建材など,作れるものが増えていく
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最初は脆弱な造りの小屋しかできないが,自分自身のスキルを磨くことで石積みの堅固な家も作れるようになる。いずれは,立派なお屋敷を建てる予定だ。夢は大きく!
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 とはいえ,人間は恐竜や古代生物が跋扈する島では非力な小動物である。コツコツレベルを上げ,強靭な肉体と便利な道具を手に入れたとしても,恐竜に襲われたり,高所から落ちたりすればあっさりと死んでしまう。
 しかし安心してほしい。死んでしまったとしても,すぐにレベルを保ったまま生き返るのだ。力尽きたときの持ち物はなくなっているが,最期を迎えた場所に行き,そこに残された自分の死体から再取得できる。

恐竜に襲われた巨大シーラカンスが死んでいる。弱肉強食の世界では,いつ自分がこの立場になるか分からない。“自分が世界の中心じゃない”という感覚が最高に刺激的ではあるが,それだけにエキサイティングな“何か”との遭遇には注意しよう
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 生き返った自分の体とは別に死ぬ前の体が残っている……これには強烈な違和感を覚える人も少なくないだろう。装備が充実して行動範囲が広がると,原始的な印象だった島のあちこちに未来的なタワーがそびえたち,素材や道具といった“救援物資”が補給される光の柱「クレート」があることを知る。

 そもそも腕に埋められた石は何かのデバイスのようだし,恐竜世界に不釣り合いとも言える高度な文明の片鱗がそこかしこに存在している。不思議な女性の声の導きで辿り着いたこの世界の真相は? ARKはサバイバルだけではなく,こういった謎に向き合い,考察し,解き明かす楽しさもあるのだ。

あきらかに高度な文明を感じるデバイス……のようなものが腕に埋め込まれている。いったいこれは何だろう。恐竜世界との不釣り合いさを感じずにはいられない
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 ARKには,かなりの種類の恐竜や古代生物,そしてドラゴンなどの架空の巨大生物が登場し,その多くを「テイム」(手懐ける)できる。テイムした生き物はペットとして愛でるだけでなく,乗り物や重い荷物の運搬,ともに戦う仲間といったさまざまな形でプレイヤーの力となってくれる。

テイムした生き物には名前を付けられる。さっきまで恐ろしくて仕方なかった恐竜が,急に可愛く見えてくる
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 テイムした生き物は,プレイヤーキャラクター同様に経験値を取得し,レベルアップする。パラメータをアップさせるポイントが付与される点も同じだ。
 同じ種類の恐竜でも,「攻撃力を重視」「たくさんの荷物を運搬できる」など,伸ばすパラメータの傾向はプレイヤー次第で変わってくるだろう。好みに育てたペットに囲まれることには幸せを感じるが,テイムした生き物への餌の確保,安全に暮らせる場所となる厩舎の建設など,数を増やした分だけ,環境整理や施設の維持に手間がかかることも覚えておこう。

 また,どれだけしっかり管理できていても,ここは弱肉強食の世界。少しでも気を抜くと,愛情をかけて育てた生き物たちを一気に失うことにもなりかねない。実際,筆者はたくさんの生き物を連れ歩いて愛でていたところ,狂暴な肉食獣の乱入を受けて一瞬で一網打尽にされてしまった。
 しばらく立ち直れないほどの悲しみが襲うので,大事にしたい生き物であれば,周りの状況にも目を配って,なるべくリスクを減らしてあげることも大切だ。

恐竜の背に乗って歩き回ることができるなんて,最高にロマンがある!
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Switch版の操作感は一長一短。作品の雰囲気を十分に楽しめるが,慣れは必要


 サバイバルアクションの名作がSwitchで遊べる。それを聞いたゲーマーが気になったことは,「Switchでどれだけ遊べるのか」ではないだろうか。とくに気になるであろうUIや操作感を中心に確かめてみた。

 まずはUI。これはオリジナル版と基本的に同じだが,もともと独特の仕様でもあったので初めての人は慣れるまで少々時間が必要だろう。
 情報量が多い分,仕方がないところもあるが,文字の小ささはプレイする人を選ぶことになりそうだ。とくにインベントリのアイテム数や重量の数字は小さく,テーブルボードや携帯モードでは相当読みにくい。

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 操作面では,タッチスクリーンへの対応が特徴だ。アイテムの選択,タブの切り替え,攻撃といった操作は,タッチのほうがスムーズに操作できるプレイヤーもいるだろう。
 インベントリのアイテムのアイコンなど,表示が小さいため思ったところにタッチできない場合もあるが,ボタン操作とタッチを併用し,使い分けることでプレイヤーそれぞれの安定した操作方法が見つかると思う。

画面が小さいことによる不便もあるが,タッチスクリーン対応の利点は大きい。なお,視点は一人称と三人称があり,少々分かりにくいが[+]ボタンのリングメニューから変更できる
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 グラフィックスや動作に関しては,PC版と比べれば見劣りはするものの,迫力の表現は充分だ。
 場面によってはラグが発生し,攻撃が満足に当たらなかったり,操作入力が受け付けられなかったりということはあるが,凶悪な肉食恐竜や古代生物が襲いかかかってくるスリルをSwitchならば手元で感じられる。

多くの生き物やオブジェクトが同時に表示される場面ではよくカクつきが発生したので,生き物を大量に飼うときは厩舎を密集させすぎないといった工夫が必要だ
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 自由度の高いゲームだけに,具体的なゲームの進め方の説明はなく,チュートリアルが充実したゲームに慣れている人は,始めは不便に感じるかもしれない。アクションまわりの操作感やUIに関しても,元が7年前のゲームであるため,大味だったり,遊びにくさだったりを感じるところはある。

 しかし本作は,多少の不便を吹き飛ばすくらいの面白さにあふれているのもまた事実だ。恐竜や危険生物が存在するオープンワールドにおける,自由度の高いサバイバルや大きな謎への挑戦。これは他のゲームでは体験できない唯一無二の魅力だ。ついつい時間を忘れてやりこんでしまう恐竜世界の魅力に,ドップリとハマってみてはいかがだろうか。

陣太鼓を作り,意味もなく打ち鳴しまくる。左右のバチを使い分けて音の高低を表現できる。案外,芸が細かいので筆者のお気に入りだ。トライブ(ほかのプレイヤーとの寄合い,ギルドのようなもの)などマルチプレイも特徴となっているので,仲間と集まったときに演奏を楽しみたい
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