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ASRock,ゲーマー向け含むB550チップセット搭載マザーボード計10製品を国内発売
●ATX
- B550 Taichi:未定,3万6300円(税込3万9930円)
- B550 PG Velocita:6月27日,2万7200円(税込2万9920円)
- B550 Steel Legend:6月20日,2万1500円(税込2万3650円)
- B550 Pro4:6月20日,1万6300円(税込1万7930円)
- B550 Phantom Gaming 4:6月20日,1万3980円(税込1万5378円)
- B550M Steel Legend:6月20日,1万6300円(税込1万7930円)
- B550M Pro4:6月20日,1万2700円(税込1万3970円)
- B550M-HDV:7月中旬予定,1万300円(税込1万1330円)
- B550 Phantom Gaming-ITX/ax:6月27日,2万4980円(税込2万7478円)
- B550M-ITX/ac:未定,1万6800円(税込1万8480円)
B550は,AMDが米国時間2020年4月21日に発表したミドルクラス市場向けのチップセットだ(関連記事)。第3世代Ryzenこと,「Ryzen Desktop 3000」シリーズに対応するだけでなく,2020年後半に登場予定という「Zen 3」マイクロアーキテクチャを採用した次世代CPUに対応するという。
B550における最大の特徴は,PCI Express(以下,PCIe) 4.0とデュアルGPU構成への対応となる。これにより,ミドルクラス市場向けのマザーボードでも,PCIe 4.0対応SSDやデュアルGPUの搭載が可能になったというわけだ。
ただ,B550のPCIe 4.0対応は,CPUに直接つながったPCIeインタフェースのみに限られるという点に注意したい。上位製品の「AMD X570」(以下,X570)では,CPUだけでなく,チップセットから出るPCIeインタフェースもPCIe 4.0対応となっているが,B550ではPCIe 3.0となっているのだ。そのため,より多くのPCIe 4.0対応機器を利用したいといった場合は,X570搭載マザーボードを選ぶ必要がある。
ASRockでは,PCIe 4.0向けにPCIe x16スロットを強化したとアピールしている。PCIe 4.0では,PCIe 3.0と比べてバス帯域幅が2倍となるため,信号ノイズを抑える回路設計を採用したという。加えて,スロットを固定するアンカーポイントの追加と高い強度を備えたラッチにより,重いグラフィックスカードを取り付けても基板が歪みにくいとのことだ。
また,B550 TaichiやB550 PG Velocitaといった上位製品に,2.5GBASE-T対応のLANコントローラを搭載したのも見どころと言えよう。B550 TaichiとB550 Phantom Gaming-ITX/axは,Intel製LANコントローラ「Intel I225V」を,B550 PG VelocitaとB550 Steel Legendは,Realtek Semiconductor(以下,Realtek)製LANコントローラ「RTL8152BG」を採用している。
なお,ASRockはIntel Z490搭載マザーボードにおいて,「LANケーブル、ルーターとの相性問題が山積」(関連リンク)などの理由から,Intel I225Vの採用を見送っていたが,最新版のIntel I225Vでは不具合が解消していることから,改めて採用を決めたとのこと。
そのほか,ソフトウェアでは,サウンドソフトウェアスイート「Nahimic Audio」を新たに搭載したのも従来製品からの変更点だ。パッシブノイズキャンセル機能やエコー低減機能といったマイクの音声品質を向上させる機能や,ゲーム内で発生した音の方向を画面上に表示する「サウンドトラッカー」などの機能を備える。
ゲーマー向けマザーボードを中心に,各製品の概要を紹介しよう。
まず,B550 PG Velocitaは,ATX仕様の上位モデルで,16フェーズの電源回路を搭載しており,最大DDR4-5000までのオーバークロックメモリモジュールに対応する。また,バックパネルに2基のUSB 3.2 Gen 2対応USBポートを搭載するほか,フロントにもUSB 3.2 Gen 2対応のピンヘッダを備えているのが特徴だ。
続いて,B550 Phantom Gaming 4は,ATX仕様の下位モデルだ。こちらは,有線LANが1000BASE-Tとなり,USBポートはUSB 3.2 Gen 1までとなる。
B550 Phantom Gaming-ITX/axは,ゲーマー向けマザーボードとして,唯一のMini-ITX仕様だ。2.5GBASE-T対応のIntel製有線LANコントローラと,Wi-Fi 6対応のIntel製無線LANコントローラの搭載が見どころである。
また,ゲーマー向けではないものの,注目すべき製品もいくつか紹介しよう。
B550 Taichiは,B550チップセットを搭載したASRock製マザーボードの最上位モデルだ。16フェーズの電源回路を搭載しており,最大DDR4-5000までのオーバークロックメモリモジュールに対応する。金属製のバックプレートを採用して,基板の耐久性を高めたのもポイントだ。さらに,電源回路部分に備えた冷却パッドによって,MOFETの温度を最大6℃下げることが可能である点も,安定動作に寄与している。
通信機能は,B550 Phantom Gaming-ITX/axと同じく,2.5GBASE-T対応のIntel製有線LANコントローラと,Wi-Fi 6対応のIntel製無線LANコントローラを搭載する。
最後に紹介するのは,耐久性と価格対性能比を重視するというATXマザーボードであるB550 Steel Legendだ。上位製品と比べて,機能は控えめながら,電源回路などに高耐久の部材を採用したのが見どころと言えよう。なお,microATX仕様のB550M Steel Legendもラインナップしており,microATXマザーボードの人気が高い国内市場では,これも注目を集めそうだ。
ASRock公式Webサイト
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