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[TGS 2018]「ジャストコーズ 4」は進化したアタッチメントでさらにハチャメチャに。空飛ぶ戦車や新天候など,初公開シーンをチェックしてきた
※掲載した画面には動画から切り出したものが含まれています
Antolini氏によれば,本作は前作でイマイチだったところをしっかりと改善し,良かった部分はさらに進化させることを目指して開発を進めているという。例えば,前作ではイタリアを舞台にした景観は最初は新鮮で美しく感じられたが,序盤を越える頃には目新しさがなくなってしまっていた。ゲームプレイについても同様で,常に破壊を求められ,何でもぶっ壊すだけで終わってしまう。
そこで本作では,もちろん破壊の要素は残しつつも,さらにバラエティ豊かなゲームプレイを楽しめるようにしているそうだ。
本作の舞台となっているのは,ソリスという架空の南米の国だ。ソリスは主に,ジャングル,草原,砂漠,森林の4つの環境で構成されている。今回は,未公開の砂漠とジャングルのシーンを動画で見せつつ,さまざまな遊び方をAntolini氏が解説してくれた。
ジェット機で砂漠に来たと思ったら,いきなり乗り捨てて探索を始める主人公のリコ。ここで注目したいのが,左上のインタフェースにいくつかのアイコンが表示されていることだ。本作では,リコの周りにどのようなアクティビティがあるのか,アイコンで教えてもらえる。その内容は,ほかのキャラクターからの依頼だったり,改革のためのイベントだったり,あるいはコレクション要素だったりとさまざまだが,それらが周囲にどれぐらいあるのか一目で確認できるので,よりスムーズにゲームを進められるようになった。
ジャストコーズといえば,グラップリングフックを使ったアクションが欠かせない。第1作「ジャストコーズ」では移動手段の1つだったが,「2」ではリコに装着される形になり,さらに「3」ではオブジェクト同士をつなげて引っ張り合う効果が追加された。このひっぱる効果はプレイヤーからの評判が良く,本作でも引き継がれているのだが,さらなる機能として「ブースター」と「エアリフター」が追加されている。
ブースターは,その名のとおりオブジェクトにブースターをくっつけて動かす機能。そしてエアリフターは,風船のようなものをくっつけて空中に動かす機能となる。これらは組み合わせて使うことが可能で,例えば適当なオブジェクトに両方をつけて乗っかれば,空飛ぶ足場に早変わりするのだ。
前作にもあった,乗り物や武器を登場させるサプライドロップで戦車を呼び出し,それにたくさんのエアリフターや機動制御用のブースターを取り付ければ,空飛ぶ戦車の完成だ。もちろん,空中を移動しながら地上めがけて主砲をぶっ放すことも可能。もはや何でもアリである。
さらに,これらのアタッチメントはカスタマイズも可能だ。ブースターであれば,爆発の有無や,ブースターが働く方向をコントロールする機能の付与,起動時間や発動タイミングの変更といったカスタマイズが行える。つまり,オブジェクトを好きなように動かせてしまう。
エアリフターなら,いつまでも浮き続けるか,一定のポイントで割れるかを選択したり,リコに追従する機能を付与したりできる。ドラム缶を複数浮かせて追従させ,敵の上で風船を割れば,空爆攻撃なんかもできるのだ。
前作では,アタッチメントの入手などに特定のことをやらされるという問題があったが,本作ではそれを解消すべく,いろいろなことでポイントが手に入る。ブースターのカスタマイズがたくさん欲しいと思ったら,ポイントをつぎ込んでそれに特化させることも可能なのだ。
続いて,ジャングルマップを見せてもらった。リコが降り立ったのは,ジャングルにある雷を研究するラボ。ここでリコは「ウインドガン」という特殊な武器を拾う。これは,銃口から風が出る武器なのだが,ラボの巨大なレーダーを吹っ飛ばすような威力があり,いろいろと悪さができそうな面白アイテムとなっていた。
ジャストコーズ 4では,新要素として天候がフィーチャーされている。Antolini氏によれば,本作の天候デザインには3つのポイントがあるという。
1つめは,天候によって見た目が変わるだけでなく,ゲームプレイにも大きな影響を与えること。
2つめは,それぞれの気候がプレイヤーにとってのチャレンジになること。
3つめは,いろいろなことを試して楽しめるだけでなく,天候を利用して自分が有利になるようにできることだ。
E3 2018では天候の1つとしてトルネードが公開されたが,今回は雷を見せてもらった。雷雲が現れると,一番高いところにいるものが雷の餌食となる。例えば,リコがウイングスーツで空を飛んでいると,周囲に帯電のエフェクトが発生し,急いで逃げないと直撃して大ダメージを受けてしまう。このとき,ラボであれば避雷針を起動して雷を防いだり,あるいは屋根があるところに隠れたりすれば,雷を防げる。
そしてもう1つ,回避手段として有効なのが,自分より高いところに何かを持ち上げてしまうことだ。本作には,先述のブースターやエアリフターがあり,これを使うとどうなるかは……自然と悪い笑みが浮かんでしまうというものである。
ちなみに,映像には出てこなかったが「ライトニングガン」も存在するそうで,こちらも変わった使い方ができそうだ。
大きな乗り物を,エアリフターで浮かせられるかは,まだ試していないので分からないらしいが,例えばトルネードの軌道を操作できる設備「ウインドキャノン」をグラップリングフックで船とくっつけてぶっ放せば,船も空を飛べる可能性があるという。
前作以上に,むちゃくちゃなことができてしまいそうだが,「だってジャストコーズだよ?」とAntolini氏も言っていたので,早く実際に大暴れしたいところだ。
「ジャストコーズ 4」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2018」記事一覧
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