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リコ・ロドリゲスが帰ってきた! 「ジャストコーズ 4」のインプレッションをお届け。創意工夫で楽しめる“混乱と破壊のサンドボックス”
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印刷2018/11/16 18:00

プレイレポート

リコ・ロドリゲスが帰ってきた! 「ジャストコーズ 4」のインプレッションをお届け。創意工夫で楽しめる“混乱と破壊のサンドボックス”

 スクウェア・エニックスより2018年12月6日に発売予定の「ジャストコーズ 4」PC / PS4 / Xbox One)。“混乱と破壊”がテーマとなっているアクションゲームシリーズ最新作で,主人公リコ・ロドリゲスがお馴染みのグラップリングフックをはじめとするギアを使って縦横無尽に動き回り,破壊の限りを尽くすアクションが魅力のタイトルだ。今回は発売に先駆けて本作のテストプレイを体験できたのでその模様をお届けしよう。

画像集 No.001のサムネイル画像 / リコ・ロドリゲスが帰ってきた! 「ジャストコーズ 4」のインプレッションをお届け。創意工夫で楽しめる“混乱と破壊のサンドボックス”

 「ジャストコーズ 4」の舞台は,南米の“架空の大国”「ソリス」。ジャングル,草原,砂漠,森林とさまざまな地形があり,そこでは砂嵐や竜巻,雷雨など激しい気候が荒れ狂う。そんなソリスで戦うのが,我らがヒーロー,リコ・ロドリゲスだ。
 敵の軍勢に立ち向かうリコの最大の武器は機動力。ワイヤーを建物や地形に打ち込み,これを巻き取ることで縦横無尽な三次元機動を魅せる,お馴染みの「グラップリングフック」,ムササビのように空を舞う「ウィングスーツ」,高空から安全に着地する「パラシュート」といった装備を駆使し,数と火力に勝る敵軍を翻弄するのだ。

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 今回のテストプレイでフォーカスされたポイントは「グラップリングフックの新機能を使った,物理演算の遊び」「オープンワールドの広大さと自由度の高さ」「ダイナミックな気候変動によるスペクタクル」の3つだ。


ブースターや気球でイタズラし放題
グラップリングフックの新機能は遊び心満載


 本作の目玉となるのがグラップリングフックの新機能と,その発動形態まで細かくカスタマイズできるオプション「MOD」である。
 グラップリングフックの新機能は,小型気球で対象物を浮かせる「エアリフター」,小型ブースターを打ち込んで推進力を与える「ブースター」の2つ。これに,前作をプレイした人ならお馴染みの,2つの物体をワイヤーでつないで引っぱる「リトラクター」を加え,敵や建物,乗り物にアプローチしていくのだ。
 広大なオープンワールドに存在するたいていの物体は物理エンジンで制御されており,さまざまな挙動を楽しめる。例えば,2体の敵をリトラクターでつなぎ,互いに引っ張り合ってぶつけると戦闘不能になるし,車にエアリフターの気球を取り付ければ浮遊させることができる。ほとんどの物体をグラップリングフックでいじくれるので,使い方次第で面白い結果を生み出せるのだ。

戦車にエアリフターの気球+ブースターを取り付け“空飛ぶ戦車”が作れる
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 また複数の機能を連携させられるのも本作の面白いところだ。戦車にエアリフターとブースターを打ち込んで空飛ぶ戦車にしてみたり,メリーゴーランドの木馬にブースターをつけ,さらに敵とつなげると,敵をひきずり回す地獄のメリーゴーランドが作れる。想像力次第でいくらでも使いようがあるので,ぜひ試してみてほしい。

2台の車をリトラクターでつなぎ,引っ張りあって激突させることも可能
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 筆者がやってみて面白かったのが“屋根サーフィン”だ。そこらの建物にあるトタン屋根にブースターを打ち込み,自分はその上に乗る(グラップリングフックで身体を固定しておけばなおよし)。そしてブースターを噴かすと,トタン屋根が外れて地面を滑走するというわけだ。ダンボール板のソリで坂道を下るような,童心に返るような感覚だ。
 ちなみにトタン屋根に限らず,敵基地を襲撃した際に出た破片(例えば,パラボラアンテナ)などでもサーフィンは可能なので,もしかすると戦闘に活かせるかもしれない。

戦車にブースターを取り付け,敵の基地へ突っ込ませる
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 グラップリングフックの機能が増えたわけだが,この新機能をさらに細かくカスタマイズできるのがMODシステムだ。ブースターだと「噴射の方向」や「持続時間」「加速度」「噴射後にどうなるか」,エアリフターなら「気球に攻撃が通じるか否か」「浮上する方向」「最高高度」など,全部上げるとキリがないので省略するが,かなり細かいところまで設定できる。
 ゆっくりと進んだ後に自爆するブースターや,リコがエイムした方向へ浮上し,最高高度に達した後に滞空するエアリフターなど,設定の組み合わせ次第でユニークな特性を与えられる。MODで攻略を有利に進めることもできるが,それよりも,より凝った面白い仕掛けを作れることの方が重要かもしれない。これらのMODを駆使すると高度な“ピタゴラ装置”なんかも作れそうだ。

戦闘ヘリにグラップリングフックを打ち込んで戦う
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仲間に補給物資を要請し,戦闘機(左)や現場作業用車両(右)などさまざまなアイテムを運んでもらえる
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砂漠から雪山,リゾートまで
バラエティに富んだソリスで味わう,竜巻のスペクタクル


 前述の通り,ソリスの地形はバラエティに富んでおり,灼熱の砂漠があったかと思えば,極寒の雪山もあり,リゾートホテルや遊園地が並ぶ風光明媚な海岸ありと見ていて飽きない。面白いのが,気象という形で地域の特性が表現されているところだ。砂漠では砂嵐が吹き荒れて視界が悪くなり,高山に登ると風雨の中で雷が落ちてくる。雷を食らうと吹っ飛ばされる上にダメージを受けるので厄介だが,高いものが近くに建っていれば誘導することもできる。

砂漠の砂嵐は視界が悪化(左)。雷は現実と同様に高い所に落ちる(右)
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 平地で注目したいのが竜巻だ。天高く伸びる風柱がごうごうと唸り,人や車が巻き込まれる様は壮観ですらある。もちろん,竜巻の影響を受けるのはリコも例外ではない。竜巻の影響圏に入ると,一気にとんでもない高さにまで巻き上げられてしまい,爽快であると同時に肝が冷える。
 普通なら死んでしまうところだが,ウィングスーツを装備しているリコは平気。竜巻の周囲を空中散歩できるのだから,なかなかに楽しい。“普通”に捕らわれないタフな主人公っぷりもジャストコーズの魅力だ。

巨大な竜巻が荒れ狂う様は壮観
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 テストプレイでは,竜巻の脅威を感じられるミッションを遊ぶこともできた。重装甲の車両に乗って竜巻とともに敵が占拠する空港へ乱入するという内容だ。空港には,強風を起こす大砲のような兵器がいくつも備え付けられており,竜巻が到達するまでにこれを破壊することが目的となる。
 竜巻が近づいて施設が吹き飛んでいくなかで敵と撃ち合いをしていると,まるでスペクタクル映画の主人公になったかのような気分になる。大砲は重装甲なので銃ではなかなかダメージを与えられないが,グラップリングフックで装甲版を外して内部を直接攻撃したり,ブースターを打ち込んでグルグルと回転させたりと,攻略法はたくさんある。
 ミッションにはまだ続きがあるようだったが,残念ながら現時点で公開できるのは大砲の破壊までとのことで,テストプレイは終了した。

 工夫次第でいろいろと使えるグラップリングフック,そして広大でバラエティ感溢れるオープンワールド。今回の感想をひとことにまとめるなら“想像力で遊びの幅が広がる,破壊と混乱のサンドボックス”といったところだろうか。発売が楽しみだ。

オープンワールドのあちこちにはウィングスーツ(左)や車(右)によるアクティビティも存在。ロード画面を挟むことなくスムーズに楽しめる
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「ジャストコーズ 4」公式サイト

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