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「JUDGE EYES:死神の遺言」の発売記念イベントをレポート。名越総合監督とMCU氏の合同インタビューを中心にお届け
イベントには,本作の総合監督・名越稔洋氏とヒップホップグループ「KICK THE CAN CREW」のMCU氏が登場。メディア向けの合同インタビューや,名越氏によるサイン会が行われた。
会場となったセガ新宿歌舞伎町店2階には,多くのファンが集まり,賑わいを見せていた。また,サイン会の前に行われた発売記念生放送も盛況で,ファンが名越氏のトークを食い入るように聞いていたのが印象的だった。
以下に,メディア向けに行われた名越稔洋氏とMCU氏の合同インタビューをサイン会の模様を交えながらお届けしよう。
――ついに発売を迎えた「JUDGE EYES:死神の遺言」ですが,現在のお気持ちを聞かせてください。
名越稔洋氏(以下,名越氏):
木村拓哉さんが出演することや新しいIPであることなど,チャレンジが多かった作品でした。リリースできて満足すると共にホッとしています。
――MCUさんは,今回ゲームセンター「シャルル」の店員として登場されますが,ゲーム内のご自身をご覧になっていかがですか。
MCU氏:
めちゃくちゃ嬉しいですね。ゲーム好きにとってはたまらないです。あと,気を使ってもらって,本物よりも足が長くなっていたのは嬉しかったです(笑)。
――名越さんは年末のコンソール市場をどのように分析されていますか。また,その中で「JUDGE EYES」がどのような位置づけの作品であるかということもお聞かせください。
名越氏:
今年の12月は,タイトルがひしめき合っているというよりは,少しのんびりしているのかなとは思います。
我々としては「JUDGE EYES」を触っていただける方を増やしたいので,そういう意味では「チャンスかな」と思っています。新しいIPということで,触っていただければきっと発見があると思いますし,いろいろな人が手に取っていただけたら嬉しいですね。
――「JUDGE EYES」のような新しいIPを発売するときと,続編を発売するときでは,心境に違いがあるのでしょうか。
名越氏:
両方とも緊張感はありますしプレッシャーも強いですが,少し質が違いますね。新しいIPを発売するときは,クリエイターとしての緊張感が高く,ナンバリングの作品は,「ある程度結果を出せて当然」という期待を背負って作るので,ビジネス的なプレッシャーや緊張感が強いです。
――「JUDGE EYES」にはセガのさまざまな名作タイトルプレイスポットで遊べますが,MCUさんはどのタイトルが気になっていますか。
MCU氏:
「ファンタジーゾーン」ですね。セガ・マークIIIの頃からプレイしていたので,大好きなタイトルです。
――:「龍が如く」シリーズに関してはどのような印象ですか。
MCU氏:
初めて見たときは「なんだこのゲームは!」とビックリしましたね。街の再現度が凄いし,ゲーム内でキャバクラにも行けるんですから。僕,そういうところは行かないので新鮮でした。
あと,ライブで大阪に行ったときも,道頓堀を見て「あ,ここは!」と「龍が如く」を思い出すことがあります。
――:ファンの反響はいかがですか。
名越氏:
体験版を遊んだファンの反応は,僕の想像よりもポジティブな意見が多いです。「JUDGE EYES」は,アクションアドベンチャーにしてはプレイヤーにやらせることが多いんです。なので「面倒だ」という意見をいただくのではないかと心配していたんですが,良かったです。
近年のスマホ向けゲームを見ていると,ゲームプレイにおける価値観やユーザーが求めているものが変化しているのを凄く感じます。そういうこともあり,今回は難度に「EXTRA EASY」を設けています。
他社のタイトルを見ても,「ここまで簡単にしちゃうの?」と思うこともあるんですが,実際に結果を出していますし,「ユーザーが何を求めてゲーム機に電源を入れるのか」という部分も変わってきていると思うんですよね。
一方で,「そういった面倒臭いことも面白い」という部分を忘れてほしくないという思いもあります。面倒なことを省きすぎると,それはゲームではなくなってしまうとも思うので。ゲームというものが時代としてひとつの臨界点に来ているんだなと感じています。
「JUDGE EYES」はそれに対する今の僕らの結論で,これに対しての反応が,ひょっとしたら今後のクリエイティブの指標になるかもしれないですね。
「JUDGE EYES:死神の遺言」公式サイト
- 関連タイトル:
JUDGE EYES:死神の遺言
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