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全国都道府県対抗eスポーツ選手権 2023 KAGOSHIMA「ぷよぷよeスポーツ」部門DAY1 現地レポート。鹿児島に全国の強豪が集結した
今年10月に行われた「燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会」の文化プログラムの一環として,6タイトル8部門の予選大会を勝ち抜いた選手が集結し,熱い戦いを繰り広げた。
本稿では大会種目のうち,「ぷよぷよeスポーツ」(Nintendo Switch / PS4 / PC)にフォーカスし,初日の予選〜準決勝,出場選手が登壇した開会式の模様をレポートする。
今年で5回目を迎えた同大会だが,前大会は無観客のオンラインにて行われており,今年は待望のオフライン/有観客開催となった。競技タイトルは「IdentityV 第五人格」「eFootball」「グランツーリスモ7」「Shadowverse」「パズドラ」「ぷよぷよeスポーツ」。日本全国から7万人の選手が予選に参加し,各都道府県の代表選手86人が選ばれている。
メイン会場となったセンテラス天文館は,今年3月に「ぷよぷよファイナルズ SEASON5 鹿児島」が行われた場所だ。この会場で開会式が開催され,セレモニーや代表選手による選手宣誓が行われた。
「ぷよぷよeスポーツ」の大会初日は,センテラス天文館から1.5kmほど離れたライカ南国ホールにて開催された。会場には地区予選を勝ち抜いてきた選手と家族ら関係者,一般観戦者が詰めかけ,熱気に包まれていた。
また,セガが鹿児島県内のeスポーツに造詣の深い学校に協力を求め,学生による約100名のスクールキャストが参加し,大会の運営や盛り上げ役を担っていた。
初日は小学生の部,一般の部ともに地区代表16名が4ブロックに分かれて予選リーグを戦い,4名が決勝トーナメントへと進出する。各地区の代表選手とリーグ戦の組み合わせは以下のとおりだ。
小学生の部
[Aブロック]
ゆうき選手/東京都(関東ブロック代表)
れおねこ選手/岩手県(東北ブロック代表)
パピコピカソ選手/岡山県(中国・四国ブロック代表)
シュウタ選手/静岡県(東海ブロック代表)
[Bブロック]
RIC選手 /神奈川県(関東ブロック代表)
*タピオカ3ごう*選手/岐阜県(東海ブロック代表)
リュウ選手/京都府(関西ブロック代表)
きーくん選手/埼玉県(関東ブロック代表)
[Cブロック]
ルート選手/北海道(北海道ブロック代表)
でかでかでかぁ選手/新潟県(北信越ブロック代表)
おのぴー選手/大阪府(関西ブロック代表)
いつき選手/神奈川県(関東ブロック代表)
[Dブロック]
よし選手/滋賀県(関西ブロック代表)
11さいぽこにゃーん/佐賀県(九州・沖縄ブロック代表)
☆あい☆選手/鹿児島県(鹿児島県代表)
グッシー選手/福岡県(九州・沖縄ブロック代表)
一般の部
[Aブロック]
ヨッシー選手/大阪府(関西ブロック代表)
ちゃるめらー選手/兵庫県(関西ブロック代表)
ともくん選手/東京都(関東ブロック代表)
あん選手/愛知県(東海ブロック代表)
[Bブロック]
とりいぬ選手/福岡県(九州・沖縄ブロック代表)
まつ選手/熊本県(九州・沖縄ブロック代表)
ながれ選手/鹿児島県(鹿児島県代表)
かすみん選手/栃木県(関東ブロック代表)
[Cブロック]
ひからいと選手/新潟県(北信越ブロック代表)
いさな選手/広島県(中国・四国ブロック代表)
かぐぅ選手/宮城県(東北ブロック代表)
hov選手 /東京都(関東ブロック代表)
[Dブロック]
リッキー選手/愛知県(東海ブロック代表)
すいま選手/兵庫県(関西ブロック代表)
BCD選手/北海道(北海道ブロック代表)
ぴぽにあ選手/神奈川県(関東ブロック代表)
両部門ともに配信や大会などで名を馳せるプレイヤーが揃い,一般の部にはプロの顔も見える。また出場選手の平均年齢はかなり低く,若手選手の台頭に大きな期待がかかった。
年齢差や体力差があっても関係ないのが,「ぷよぷよeスポーツ」の面白いところだ。とくに小学生の部は実況解説のmomoken氏,飛車ちゅう氏をうならせる好試合が多かった。小学2年生のゆうき選手(東京都),きーくん選手(埼玉県)は予選リーグを全勝し,決勝トーナメントに進出。Cブロックも全勝のおのぴー選手(大阪府),Dブロックは2勝を挙げたよし選手(滋賀県)が得点差で予選を突破した。
準決勝第1戦は,ゆうき選手ときーくん選手の対戦。この組み合わせは関東ブロック予選の決勝カードの再来だ。そのときは,きーくん選手が勝利を収めている。
きーくん選手は一般の部でもプロを破って準優勝を果たしているほどの実力の持ち主だ。ゆうき選手は,きーくん選手の活躍に触発されて「ぷよぷよ」を始め,わずか1年足らずでめきめきと腕を上げてきた。
同学年対決は互いに1本ずつ取り合った3戦目,きーくん選手が中盤で打った3連鎖トリプルに対し,即座にゆうき選手が6連鎖を発火して応戦。これでペースを掴んだゆうき選手が3連勝を果たしてマッチポイントを握ると,きーくん選手の反撃をしのいで勝利。翌日の決勝戦に駒を進めた。
第2戦は,よし選手とおのぴー選手の組み合わせ。小学6年生のおのぴー選手は,小学生の部では最後の大会出場となる。
試合はおのぴー選手が先行する形となったが,よし選手も食い下がり,4−4のフルカウントに持ち込んでいく。最後はよし選手が早い段階で連鎖を打ってしまい,その間に連鎖を伸ばしたおのぴー選手が上回り,決勝進出を果たした。
一般の部の予選リーグは,日章学園鹿児島城西高校のチアリーダー部による応援パフォーマンスをバックに選手入場が行われた。
この大会はプロ・アマ関係なくエントリー可能。アマチュアの選手が優勝すればプロライセンスが授与される。鹿児島代表として5回連続で出場し,地元の大会を制してプロ入りを目指しているながれ選手はBブロックを全勝で突破する。
一方,プロ選手で注目を集めたのは大会2連覇のともくん選手(東京都)だ。今年3月,鹿児島で行われたファイナルズでも優勝しているが,ともくん選手も全勝でAブロックを勝ち上がった。Cブロックは全勝のひからいと選手(新潟県),Dブロックは2勝を挙げたリッキー選手(愛知県)が総得点差により,予選を突破している。
決勝トーナメントはアマ2人,プロ2人という見応えのあるカードに決定。かつて“最年少プロ”として活躍したともくん選手が,この中では最年長となる。
準決勝第1戦は,ともくん選手とながれ選手の組み合わせ。地元の期待を背負うながれ選手がアグレッシブな攻めを見せるが,ともくん選手の対応は冷静だった。ながれ選手が少しでも攻めの手を緩めると,すかさず2〜3連鎖のダブル,トリプルで大量にぷよを消して攻め立て,隙がほとんど見当たらない。ながれ選手はストレートで敗北を喫し,残念ながら地元大会の優勝とプロへの道を阻まれた。
第2戦は,ひからいと選手とリッキー選手の対決。「キレキレの守り」(momoken氏)を見せているひからいと選手に対し,攻撃的な姿勢のリッキー選手がやや優勢に進め,7本目にマッチポイントを握った。しかし,ひからいと選手の本線10連鎖に対して,痛恨の置きミスで勝ちを逃してしまう。その後も勝てる色のぷよをツモれず,4−4のタイまで持ち込まれると,最後は本線勝負の火力が及ばず,ひからいと選手の逆転勝利を許す形となった。
両部門の決勝カードが決まったところで初日は終了。翌日(11月26日)に行われた決勝戦の模様は別稿にてお伝えしたい。
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