プレイレポート
バトルロイヤルの変わらぬ面白さ。PS4版「PUBG」プレイレポート。ドン勝を取るためのコツもお届け
PC版,Xbox One版,モバイル版(iOS / Android)で展開されていた本作だが,2018年12月,ついにPS4版がリリースされた。今回はそのPS4版を紹介したい。
また,後半には初心者に向けて本作で勝利するためのコツを掲載しているのでチェックしてみてほしい。
まずは「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」がどういうゲームなのかを改めて説明しよう。
本作は最大100人が参加するバトルロイヤルのゲームだ。ルールは単純で最後まで生き残ったプレイヤーまたはチームが勝利となる。
ゲームスタート直後は100人のプレイヤーは“何も持たない状態”で輸送機に乗って飛び立つ,マップ上空の任意のポイントでそれぞれが思い思いの場所に降下していく。
降下したあとはマップ上に点在するロケーションを訪れ,アサルトライフルやサブマシンガンといった武器や弾薬,防具,回復するためのアイテムを集めて戦い抜いていくのだ。
広いマップではほかのプレイヤーと出会わないのではないかと思うかもしれないが,そのあたりは心配ない。時間が経過していくと同時に徐々にマップの行動可能範囲(通称,安全地帯)が狭まり,プレイヤーは自然とそこを目指して移動を開始する。
安全地帯が狭まれば狭まるほど,ほかのプレイヤーと遭遇しやすくなるわけで,必然的に生き残りをかけた戦いが発生するようになる。そして輸送機の飛行経路と,安全地帯は毎回ランダムなので何度でも楽しめる,というわけだ。
以上が大まかなゲームの流れだ。早い話が「敵は全員ぶっ倒せ」というルールなのだが,隠れ続けて最後の1人を討ち取ることでも勝利を得られる。プレイヤーそれぞれの戦術が活かせるゲーム性が魅力だ。
と,ここまでが「PUBG」というゲームの説明だ。ここからはPS4版の操作まわりを見ていこうと思う。
PC版ではキーボードとマウスを使っていたが,PS4版は当然ながらコントローラを使って遊ぶことになる。ボタンの数は限られているため,複数の操作の組み合わせで,その機能が変わるようになっている。
例えば,コントローラのバインド設定プリセット「タイプA」では[L2]を押し続けると肩越しの射撃視点(いわゆる腰撃ち)となるが,タップすることでADS視点(1人称でサイトを覗き込んだ状態)に変わる,といった具合だ。
一般的なFPSタイトルと比べても若干操作がややこしく,慣れないうちはADS視点にしたつもりでも肩越し視点になってしまい,正確な狙いがつけられず倒されてしまうことが頻発した。しかしながら,これも慣れの問題で,数時間も遊んでいれば,徐々に戦えるようになってくる。
戦闘面については1つ重要なポイントがある。それは「エイムアシスト」機能がないということだ。コンシューマゲームのシューター系ゲームはコントローラでの狙いを自動で補正してくれる「エイムアシスト」機能が搭載されているものが多いが,本作にはそれがない。
それゆえに,ある程度アバウトにエイムしても補正をかけてくれるゲームと比べて,戦うのが非常に難しいという印象だ。
とはいえ,すべてのプレイヤーが同じ条件で戦っているわけで,これは単純に自分がアバウトなエイムだったということだ。PS4版で勝つために,これまでの行いを悔い改め,初心に戻り丁寧なエイムを心がけるようになった。まあ,それでも突発的な銃撃戦ではテンパって,まったく当てられないんですけどね。
なお,スティックの感度などの操作設定はかなり細かくカスタマイズできる。銃を構えていないときの感度は当然として,肩越しでの銃撃,ADS視点,果てはスコープも倍率ごとに感度が設定可能だ。こだわり派のプレイヤーでも満足のいくカスタマイズができるだろう。
個人的に嬉しかったのは左右スティックのデッドゾーンを設定できるところだ。何も操作していないはずの状態でも,微かな入力に反応し,ゆっくりキャラクターが移動してしまうことがある。そんな時にデッドゾーンを設定すると僅かな入力を無視させることができ,誤操作を防いでくれる。
さて,お次は気になるグラフィックス周りについてだ。昨今のタイトルにしては珍しく,ゲーム中は平均30fpsで描写されている。本作はそのゲームの特性上,広範囲を描画しなければならず,さらに言えばマップのオブジェクト数も多いため,致し方ない部分ともいえる。
グラフィックスの品質を確保しつつプレイフィールを著しく損なわないギリギリのラインを突き詰めた結果なのだと思われる。
実際にプレイしてみると遠くの敵はしっかり視認でき,慣れてしまえば特にこれといった不満なく遊べる。
夕飯にドン勝を食べるためのコツ
100人が参加し,勝者はたった1人(あるいはチーム)なので。当然,勝ち残るのは非常に難しい。かくいう筆者もなかなか勝てず,涙で枕をベトベトにする毎日であり,勝負の世界はかくも厳しいと痛感している。
ただ,それでも上位に食い込むために最低限押さえるべきポイントというものがやはり存在する。ここではその中からPS4版で初めてバトロワに触れるという初心者が気をつけたいものを紹介する。
1.音を聞く
PUBGではプレイヤーが何かしらのアクションを行うと対応した音が鳴る。例えばガラスを割ればパリィンという音が鳴り,走り回れば地面を蹴る音,撃ち合えば射撃音が響き,乗り物を使えばエンジン音が轟く。
こういった音を手がかりに自分のまわりに敵が存在していないか,居るならばどの方向から来ているのかなどを推測することが可能だ。つまり,目で確認するだけでなく耳でも索敵することを忘れないようにしよう。ヘッドホンやイヤホンなどを使用すると聞き取りやすくなるのでお勧めだ。
2.周囲をしっかりと見渡そう
PUBGでの本当に初歩的なテクニック。フリールックで周囲を見渡しながら移動することで自分の周囲に敵がいないかを確認できる。
特に,開けたエリアを通らなければならないシチュエーションで,敵が後方から距離取って追いかけてくるような場合,体の向きとは別に視点を動かすことができるので"気付いている"ことが敵にバレにくい。こういったケースでは稜線や壁などで敵の視線を切ったときに気付かれていないと思い追ってくる敵を逆に待ち伏せ,迎撃するなど先手を取ることが可能になる。
また,草むらで匍匐しながらジッと身を潜めているような,動くとバレるような状況でも,フリールックであれば体を大きく動かさずに周囲を見張ることが可能だ。
耳から得られる情報と合わせてフリールックで索敵し,敵よりも早く攻撃できるようにしておこう。
3.攻撃されたら隠れよう
ゲーム中,攻撃された場合はまず迎撃をするのではなく,身の安全を確保すべく障害物に身を潜めることが大事だ。隠れるときに敵の発砲音の方向を頭に入れておき,その方向から攻撃を受けない場所に移動しよう。このとき,もし被弾していたのであれば周囲の様子を見ながら回復アイテムを使用するといいだろう。
一見隠れられる場所がない開けた場所の場合でも,スモークグレネードを使ったり,ちょっとした窪みに隠れたりと,やれることはたくさんある。ただ,ベストなのはそういう場所に行かないことであるのは間違いないので,常に隠れる場所があるかを確認しながら移動するのがおススメだ。
4,投擲物は多く取っておこう
さて,プレイヤーが使用できる投擲物の中でも特に大事だと筆者が思っているのがフラググレードとスモークグレネードだ。フラググレネードは投擲後に爆発し周囲のプレイヤーに高いダメージを与える。うまく使えば木の裏側や建物の中の敵を撃破できるので持っておいて損はないだろう。
そしてスモークグレネードは噴出する煙で敵から視認されにくくできるスグレモノ。倒した敵のアイテムが欲しかったり,補給物資が欲しい場合はその周囲に煙幕を張り,無防備な姿を隠しながらアイテムを回収できる。
そして,エリアが狭まっているシチュエーションで,明らかに敵が待ち伏せをしているような場合,煙幕でこちらの動向を悟らせないように動くことが可能だ。
5,アイテムの収集は素速く
初心者と中級者およびベテランとの差はここで差がつくともいえる。ゲームに慣れていない初心者の多くが落ちているアイテムを拾うときにどうしてもモタモタしてしまう。ゲーム序盤の地上に降りた直後だとこれが致命的で,近くに降りたのが好戦的なプレイヤーだとモタついている間に武器を取って突入してくる。
そういった血の気の多いプレイヤーに対して後手に回らないよう,可能な限りアイテムの収集は無駄なく行えるように練習しよう。
ゲーム開始直後は武器,防具,その他装備品とアイテムといった順序で優先的に拾い,スピーディーに動けるように心がけることが大事だ。
6,射撃モードに注意
PUBGでは使用する武器によってはフルオートや単発,点射(バースト射撃)などを切り替えられる。接近戦が予想されるならあらかじめフルオートにしておいたり,遠距離の敵を狙うのであれば単発にするなど,状況に応じて発射レートを切り替えるようすることが大事だ。遠距離をフルオートで撃っても反動で当てづらいし,近くの敵に単発で撃つと火力不足で撃ち負ける。いざという時にミスらないよう,現在の射撃モードを確認する癖をつけておこう。
といった感じで初心者が忘れがちなポイントを6つほど紹介したが,やはり回数をこなさねば身に付かないことがほとんどだ。途中何度も倒され悔しさを味わうと思うが,その悔しさが後の勝利,つまりドン勝に繋がるはずだ。まぁギリギリでドン勝を逃しまくっている僕がいうのもアレなんですが……。
以上,簡単ではあるがPS4版のPUBGを見てきた。PC版から操作デバイスがコントローラに変わったりといった変更点はあるものの,PUBGのコアの部分であるバトルロイヤルの楽しさは一切変わっていない。
また,PC版で筆者がさんざん経験してきたヒリつくような緊張感もそのままで,改めてPUBGって面白いゲームだよなぁと再認識させられることとなった。
若干ハードルが高いゲームであることは事実であり,とっつきにくい印象があるかもしれない。しかし,このゲームだから味わえる緊張感や独特の高揚感は他の追随を許さないものがある。
是非とも世界中のプレイヤーが魅了されたPUBGの世界に足を踏み入れ,ドン勝を目指すべく輸送機に乗り込んで欲しい。
「PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS」公式サイト
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PUBG: BATTLEGROUNDS
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