2020年9月9日に配信開始となった,シングルプレイ専用RPG
「The Outer Worlds」(
PC /
PlayStation 4 /
Xbox One。アウター・ワールド)の拡張DLC
「ゴルゴンに迫る危機」(
Nintendo Switch向けにもリリース予定)。Private DivisionとObsidian Entertainmentは本日(9月23日),同DLCに関する
ゲームディレクターインタビューを公開した。インタビューは,ゴルゴンに迫る危機の目的や,ミッションの数,“新しい仲間”についてなどを,
Carrie Patel氏に聞くという内容だ。
なお本作の“オフィシャルレビュー”も公開となったので,合わせて本稿末尾に掲載しておこう。4Gamerでもゴルゴンに迫る危機の
レビューを9月19日に掲載したので,合わせてチェックしてほしい。
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2019年にPrivate DivisionとObsidian Entertainmentからリリースされた「アウター・ワールド」は,ハルシオンなる銀河を舞台に,人情豊かな仲間たちと共に愉快で痛快な冒険を楽しめるRPGだ。同作の拡張DLC第1弾「ゴルゴンに迫る危機」がリリースされたので,レビューをお届けしたい。
[2020/09/19 00:00]
拡張版第一弾
『アウター・ワールド: ゴルゴンに迫る危機』
ゲームディレクターインタビューをお届け
キャプテンの皆さん、こんにちは!
Obsidian Entertainmentとプライベート ディビジョンより発売中のSFRPG『アウター・ワールド』。本作は銀河の最果ハルシオンを目指す移民団に乗り込んだプレイヤーが、事故により数十年後の世界でコールドスリープから目覚めるところから物語が始まります。時が経ったコロニーでは、様々な企業による覇権争いが行なわれており、あなたは宇宙船の船長としてその渦中へと飛び込んでいくことになります。あなたの行動によっては、宇宙の勢力図が変わるかもしれませんし、すべてをあなたが掌握することになるかもしれません。
そんな『アウター・ワールド』に、辺境の惑星・ゴルゴンを舞台にした拡張パック『ゴルゴンに迫る危機』が配信開始となりました。ゲームディレクターのCarrie Patelからみなさんにメッセージをお伝えします。
ゲームディレクター・Carrie Patelインタビュー
Q1. ダウンロードコンテンツ『ゴルゴンに迫る危機』の目的は、ゴルゴンとその施設で働く人々になにが起こったかを調べることですか?
基本的にはそうです。『ゴルゴンに迫る危機』の出発点は、いたって個人的なクエストです。施設の主任研究者の娘が、母親の汚名をすすぐために、ゴルゴンでなにが起こったかの調査をプレイヤーへ依頼します。そのためには、研究者たちがなにを研究していたのか、それがどこでどう間違ったのか、ハルシオンでは破壊的な低品質製品で知られるスペーサーズチョイス社がなぜすべてを中止してしまったのかを探らなければなりません。もちろん、具体的になにを探そうとしているのか、なぜ探さなければならないのかは、プレイヤーの選択によって変わってきます。
Q2. 『ゴルゴンに迫る危機』には大体何本のミッシ
ョンがありますか?
本編は8つの繋がったクエストで構成され、その他サイドミッションが4つあります。
また、ゴルゴン小惑星の随所で、コンテンツやキャラクターが見つかります。この様々なクエストが入り混じるなか、プレイヤーはゴルゴン小惑星を動き回り、廃墟となり、隠された危険な施設に侵入します。また、新しい異世界や、おなじみの基本ゲームレベルの新ロケーションも登場します。
Q3. 『ゴルゴンに迫る危機』や今後のダウンロードコンテンツに、新しい仲間は登場しますか?
『ゴルゴンに迫る危機』では、ストーリーを深め、既存の仲間の関わりを深めることにしました。その全員が、ゴルゴンでの発見について様々なことを教えてくれます。その結果大きな成長を遂げるものもいます。ですから、新しい仲間は出てきませんが、プレイヤーの既存クルーにはたくさんの深みが加えられます。またプレイヤーはある2人組を迎えることができます。今のところは、彼らを「パッセンジャー」とだけ呼んでおきましょう。
Q4.あなたの以前の役職はナラティブ(物語)ディレクターでしたが、『ゴルゴンに迫る危機』ではゲームディレクターに選ばれたのはなぜですか? また、この新たな役割と『ゴルゴンに迫る危機』の開発において、もっとも難しかったことはなんでしたか? もっとも達成感が得られたことも教えてください。
Obsidianへ入社してほぼ7年になりますが、『Pillars of Eternity II: Deadfire』ではナラティブの共同責任者を、『アウター・ワールド』では上級ナラティブデザイナーを務めました。スタジオでのこれまでの責任者としての経験、基本ゲームの執筆経験、そしてコンテンツ開発者およびコミュニケーターとしての総合的な実績を見て、『アウター・ワールド』のダウンロードコンテンツを率いるのにふさわしい資質と能力が示されたというように、スタジオの指導陣は感じてくれました。とくに、物語と執筆はゲームの成功になくてはならないものでしたから。Obsidianで働いてみてよかったと思うのは、新しい才能と新しいリーダーへの投資にスタジオが積極的であるということです。また、指導的立場を目指す開発者にとって、ダウンロードコンテンツは能力を示す良い機会となりえます。『ゴルゴンに迫る危機』を率いることができたのは素晴らしい経験でした。その機会を与えられたことに感謝しています。
ゲームディレクターにとって最大の試練のひとつは、デザイン、アート、QA、プログラミングなど様々な専門的背景を持つ大所帯の開発チームへ、ビジョンと方向性を明確かつ一貫性をもって伝えることです。プロジェクトを率いることは偉大なアイディアを持つことがすべてであると誤解されがちですが、最高のアイディアであっても、それに携わるチームへ効果的に伝えることができなければ、実行段階で失敗に終わってしまいます。アイディアや情報は、時間が経つにつれて自然と進化していく傾向にあります。ですから、チームに明確なビジョンを伝えるには、多くの時間とエネルギーを使って、「プレイヤーにこんな経験を提供したい」「それを提供するためにはこうしたい」といった基礎を築き、チーム全員が足並みをそろえていることを常に確認することです。また、ある決定を下したり、削除や改定を行なう際にはなぜそれをするのかを説明できるようにすること。さらにチームの信頼と同意を得るために、チームの意見に耳を傾け、彼らのニーズや制約を理解することも重要です。
ご存じのように、今年3月以降Obsidianは在宅勤務になって、それらすべてがとても困難になりました。『ゴルゴンに迫る危機』の開発の半分以上はリモートで行なわれました。それだけにいっそう、チームが協力してこのダウンロードコンテンツを完成させたということは、驚くべきことです。
そのような困難のなか、プロジェクトのビジョンに取り組み、それに貢献してきたチームを見て、心からうれしく思います。目標や制約をはっきりと理解し、プロジェクトを自分のものとして、自分の意見やアイディアをプロジェクトに注入できる自由と責任を持った時、人は素晴らしくクリエイティブな仕事をします。『ゴルゴンに迫る危機』には、驚くほどクリエイティブで協力的で、能力ある開発チームが関わっていました。その熱意とクリエイティブな投資を通して、彼らは豪華なレベル、驚きの登場人物、記憶に残る場面を開発し、プレイしていただいた方々を驚かせてくれることでしょう。
オフィシャルレビュー
新たな惑星、新たな人物、新たな冒険。そんな素敵な体験が詰まった『ゴルゴンに迫る危機』の触り部分を、少しだけご紹介します。
■科学者・アンブローズ博士の日誌にはどんなことが書かれていたのか?
本作がスタートすると、プレイヤーのあなたのもとにアンリライアブル旧船長・ホーソーンの旧友であるラッキー・モントヤから、突如メッセージが入った小包が送られてきます。メッセージの内容を確認してみると、あまりにうますぎる儲け話に加えて、メッセージの送られ方も不穏だったため、警戒してしまいます。しかし、興味を引かれる内容でもあったため、ひとまず内容を知るべく依頼主のもとへと向かうことに。
その儲け話の依頼主・エミーは、ラッキー・モントヤにとある依頼をしていました。その依頼とは、エミーの母でもあり、かつて惑星ゴルゴンで新薬の研究をしていたスペーサーズチョイスの科学者・アンブローズ博士の日誌を取ってきてほしいというもの。しかしラッキーは、アクシデントに巻き込まれ、依頼を達成できなくなってしまいます。そこでプレイヤーが彼の代わりに依頼を引き継ぐことになるのでした。
■惑星ゴルゴンには様々な思惑を抱えた人々が集まっていた
惑星ゴルゴンで行なわれていた研究──「プロジェクト・ゴルゴン」。その真相を暴くため、プレイヤーたち一行はスペーサーズチョイスに捨てられた惑星・ゴルゴンへと降り立ちます。
惑星・ゴルゴンには、ならず者、サルベージャー、そして略奪者やクリーチャーの群れしか残っていません。それらと交流し、時には戦いながら、捨てられた研究所の数々を探索していきましょう。研究所に残されたデータからは、スペーサーズチョイスが開発した興奮剤「アドレナ・タイム」の情報が発掘できます。
しかし情報を探るうち、プレイヤーは謎の人物から妨害を受けることになります。"ゴルゴンの幽霊"と名乗るその人物の正体は一体……? 妨害はその人物からだけでなく、様々な思惑を持った人たちから襲撃を受けることも。それらの妨害をくぐり抜け、「プロジェクト・ゴルゴン」の真相を暴き立てましょう!
■メインストーリーだけでなくサブストーリーもてんこ盛り
本作のサブクエストでは、別の角度から「プロジェクト・ゴルゴン」にまつわる様々なバックグラウンドストーリーを体験することになります。惑星ゴルゴン唯一の憩いの場であるバー「スプラット・シャック」。そこにはかつてこの惑星で働いていた者たちや、その遺産を狙うサルベージャーたちが集っています。たとえば、彼らから受けられるサブクエストの中には、「プロジェクト・ゴルゴン」の内容を取材していた記者が隠した、録音機材を取ってくるといったものもあります。その録音機材にはアンブローズ博士のインタビューが記録されており……。サブクエストはメインストーリーとはまた別の角度から「プロジェクト・ゴルゴン」の真実が見られますよ。
■武器の名前がちょっぴり風変わり!? ネーミングセンスにも注目!
この惑星ゴルゴンでは、苦難やビット(ゲーム内通貨)だけが冒険の報酬ではありません。
あなたがまだ見たことのないユニークな武器、防具、パーク(特殊能力)などをもたらしてくれます。しかも武器の名前が独特なのが本作の隠れたおもしろいところ。それは”突風”と名付けられた重火器であったり、”名誉勲章”というロングガンであったりします。これらを手に入れれば、より快適で、素敵なハルシオンでの生活が楽しめるでしょう!
■お得な割引やセットも!
『ゴルゴンに迫る危機』は9月9日に、PlayStation 4、Xbox OneおよびPC向けに¥1,650で発売され、Xbox Game PassユーザーはDLCに10%の割引が適用されます。また、『ゴルゴンに迫る危機』とDLC第2弾を含む拡張パスがお得な¥2,750で発売されます。これらを購入し、ぜひ惑星・ゴルゴンに旅立ってみてください!