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「クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!」プレイレポート。テクい走りとハチャメチャな妨害が魅力のレースが帰ってきた
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印刷2019/07/31 10:00

プレイレポート

「クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!」プレイレポート。テクい走りとハチャメチャな妨害が魅力のレースが帰ってきた

 セガゲームスから2019年8月1日にレースアクションゲーム「クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!」PS4 / Switch)が発売される。

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 本作は,“宇宙一のモテモテ”を夢見る元気な主人公・クラッシュが活躍する「クラッシュ・バンディクー」シリーズのスピンオフタイトル「クラッシュ・バンディクー レーシング」のリメイク版にあたる。オリジナル版は,20年前の1999年に発売され,クラッシュたちがカートに乗ってレースを繰り広げるというゲーム内容や,友人同士が集まっての対戦が人気を博した。

 今回発売となる「クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!」は,「クラッシュ・バンディクー レーシング」の内容をベースに,2004年の「クラッシュ・バンディクー 爆走!ニトロカート」に登場したコースを加え,高画質化したグラフィックスでリメイクしたタイトル。アイテムを使った妨害や,「ドリフトターボ」「ジャンプターボ」といったテクニックを駆使し,相手を蹴落として1位の座をつかみ取るのだ。
 本稿では,そのプレイレポートをお届けしよう。なお,使用したのはPS4版で,キーの表記もそれに準拠したものになっている。

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レースを楽しむクラッシュたちの前に,宇宙最速のレーサー「エヌ・オキサイド」が登場。地球を駐車場にすると意気込む彼を倒すべく,地球代表を決めるレース大会が始まった
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普段は自力で跳んだり跳ねたりしているクラッシュも,カートに乗ってレースする。「3」にもバイクレースのシーンはあったが,今回はミサイルや爆弾で妨害するハチャメチャな展開に
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主人公のクラッシュはもちろん,妹のココや仲良しのプーラ,そして宿敵のネオ・コルテックスも使うことができる
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「3」でプーラはココを乗せて走る乗り物扱いだったが,本作では自分自身がカートに乗る
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 本作は最大4人で対戦できるローカルプレイと,最大8人でのオンラインプレイが可能で,自宅に友達を招いたり,オンラインのフレンドと一緒に盛り上がれる。
 また,1人で遊ぶ場合に最適な「おはなしモード」が用意されている。これは「アドベンチャーエリア」と呼ばれるマップを走り回り,点在するサーキットへの入り口からレースに挑んでいくというモードで,カートの操作感覚を掴むのにもってこい。
 おはなしモードのレースは1位にならないと意味がなく,普通に走っていたのではライバルたちを追い抜くのは難しい。ドリフトターボやジャンプターボといった加速テクニックを駆使し,各種のアイテムを使いこなそう。

「アドベンチャーエリア」はオープンフィールドになっていて,サーキットやセーブポイントなどが点在している。無理なくカートの操作練習が可能だ
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 ドリフトターボは勝敗を左右する重要なテクニックだ。操作方法は車体を[L1]か[R1]で左右にドリフトさせつつ,カートのマフラーが黒い煙を吹いたら,すかさず逆側のボタンを押す。するとドリフトターボが発動し,一気に加速できる。カーブに切り込みつつ速度も稼げるのだから,まさに必須のテクニックと言えるだろう。
 さらに,ドリフトターボは連続で発動すると効果がアップし,加速中に2度目,3度目をかけると「ターバー」「ターベスト」とさらなる加速を得ることができる。うまくドリフトターボを連発できれば,タイムを縮められるうえに気分爽快。コース取りとドリフトターボのタイミングはしっかりと極めていきたい。

ドリフトはコーナーを攻めるのに不可欠。この状態からさらにドリフトを続けるとマフラーから黒い煙が出るので,そうすれば「ドリフトターボ」のチャンス。連続して決めると「ターバー」「ターベスト」となり,さらに速度が上がる
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 本作のサーキットはかなり起伏が激しいが,車体がジャンプする際にタイミング良く[L1]か[R1]を押せば,着地時にターボがかかる。これがジャンプターボだ。小さな起伏でも細かくジャンプターボをかけられるため,地形をしっかりと確認しながら積極的にジャンプしてみよう。

ジャンプ時にタイミング良くボタンを押すと,「ジャンプターボ」となり,着地時にターボがかかる
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 コース上に置かれた木箱に体当たりすると,ランダムでアイテムが手に入る。爆弾やホーミングミサイル,相手の頭に被せるばくだん箱,謎の毒薬,一気に加速できるニトロや,身を守るシールドなど,種類はさまざま。基本的に順位が低いほど“凶悪”なアイテムが出やすいので,場をメチャクチャに荒らしまくってやろう。
 もちろん,この手のカートものでお馴染みの“ライバルが通りそうなところに妨害アイテムを設置する”という戦術も有効。曲がり角の向こうやジャンプ台の入り口,木箱の手前といった誰もが通りたくなる場所に置いてやろう。自分が置いた妨害アイテムに,次の周回で自分自身が引っかかることもあるが,そういう状況もカートものの“あるある”として楽しもう。

「?」印の木箱に体当たりすると,ランダムでアイテムが手に入る
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お馴染みの「ばくだん箱」(本作は海外版がベースなので,表記は「TNT」)を被せられてしまうと,じきに爆発してしまう。ボタン連打で逃れたいところ。一方,バリアはその名のとおり,自分の身を守ってくれるアイテムだ
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 収録されているサーキットはバラエティに富んでおり,背景は歴代シリーズに登場したステージがモチーフになっている。シリーズファンならば懐かしく感じられるだろう。
 海中トンネルや下水道,雪道に未来都市などロケーションもさまざまで,見ていて飽きない。「コーナーの内側に巨大な『ひとくいばな』が陣取っており,近づくとカートごとパクンと食われる」「潰されるとカートが小さくなってしまう巨大なタルが転がるエリア」などユーモラスなトラップも存在しており,レースを盛り上げてくれる。

SF風の「ギャラクシーハイウェイ」は「クラッシュ・バンディクー 爆走!ニトロカート」のコース。当時のイメージを再現しつつ,グラフィックス表現が強化されている
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「どっきり!カチカチパパぐま」には,トラウマを植え付けられたプレイヤーも多いであろう「パパぐま」が登場
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「ココ・デ・サーキット」はお花畑が広がるメルヘンコース
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「はぐるまトロッコこうざん」のコース脇にはドラゴンが横たわる

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「ひとくいばな」は近くを通った車をパクンと食べてしまう
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タルに潰されるとしばらく小さくなるのがコミカル

 「おはなしモード」をクリアしていくと,ボスと1対1のレースに挑むことができる。ボスはカッチリとした走りをするだけでなく,先行を許すと妨害アイテムを無限に使ってくるので侮れない。ドリフトターボで抜き去るどころか,妨害アイテムを回避するのに精一杯になってしまうため,何とかして逃げ切り勝利を決めたいところだ。
 ボスに勝つと,いろいろなモードで彼らを使うことができる。加速力の高い者,最高速度に優れる者,ハンドリングに特化した者などいずれも個性的だ。初期に解禁されているキャラクターと合わせると結構な数になるため,マルチプレイをする際は自分に合ったキャラを探していきたい。

「コモド・ジョー」は「2」からの登場。「パプパプ」は巨体を小さなカートに押し込めてレースする
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 また,本作は収録されているモードの多さも魅力。「タイムアタック」のようなストイックなモードだけかと思いきや,コースに隠されたアイテムを探す「チャレンジCTRメダル」や,妨害アイテムで戦う「みんなでバトル」,専用マップを縦横に走り回ってアイテムを手に入れる「あつめろ!パワーストーン」のようなモードもある。その日の気分に合わせて楽しむといいだろう。

「チャレンジCTRメダル」ではコースに隠されたアイテムを探す
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 ゲームシステム自体は1999年の「クラッシュ・バンディクー レーシング」で完成されており,ドリフトターボやジャンプターボを駆使して走るテクニカルな側面と,妨害アイテムによるハチャメチャ感がうまい具合に同居している。好タイムを狙うとドリフトターボが重要となる“ドリフトゲー”的な側面はあるものの,そこはオリジナル版と同じなので“そういうゲーム”として楽しむといいだろう。

濃すぎるキャラクターもシリーズの魅力。順位発表画面でもみんなノリノリだ
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 今回のリメイクでは,グラフィックスが「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!」と同様,カートゥーンなCGアニメ調になっている。かつてのイメージを再現しつつ現代風になっているので,オリジナル版をプレイした人であれば,その進歩に驚くことだろう。

仮面に宿る精霊「アクアク」はチュートリアル役として登場
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 さて,これで「クラッシュ・バンディクー」シリーズの初期3部作と「レーシング」のリメイクがなされたわけだが,こうなってくると次の展開が気になってくる。「クラッシュバンディクー・カーニバル」や「クラッシュ・バンディクー4 さくれつ!魔神パワー」など過去作のリメイク作品か,それとも最新のグラフィックスを使った新作か。今後のクラッシュにも注目したいところだ。


「クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!」公式サイト

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    クラッシュ・バンディクー レーシング ブッとびニトロ!

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