「ブルプロ通信 #10」発表内容まとめ。クラスバランス調整＆メイド服ガシャをはじめ，実装間近の“ブリッツランサー”実機プレイも

　バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオが共同開発する，「BLUE PROTOCOL」（PC / PS5 / Xbox Series X|S。以下，ブルプロ）の公式番組「ブルプロ通信 #10」が2023年8月8日に放送された。


　6月14日のサービス開始から約2か月が経過し，当初のお祭り感もそろそろ落ち着いてきたであろう，今日このごろ。

　今回のブルプロ通信では，8月16日に行われる大型アップデートに関して，クラスバランスの調整，新ガシャ「メイド服＆バトラー衣装」，新シーズンの紹介や，新クラス「ブリッツランサー」の実機プレイなどが行われた。本稿では，その内容をまとめて紹介していこう。

左から，「BLUE PROTOCOL」運営統括ディレクター兼プロデューサーの鈴木貴宏氏，「PROJECT SKY BLUE」エグゼクティブプロデューサーの下岡聡吉氏，「BLUE PROTOCOL」開発統括ディレクターの福崎惠介氏。みな「アインレイン」のデフォルメイラストが描かれた，涼しげなTシャツを着ていた

プレイデータ・フィードバック対応

　番組は前回と同じく，不具合の報告から始まった。

　まずはタイムアタック「音無き都」で，運営が検知できていなかったショートカットが存在したことと，アイテム「ドロップドロップ」に関して記載内容に問題があったことを謝罪し，表記不正の対応として8月16日アップデート後に「敵・ドロップドロップG2／30m」が10個配布されることが決定した（受取期限は8月30日まで）。

　続いては，アドベンチャーボードの改修について。8月16日以降は「進行中」設定可能ボード数が8→10に増え，同時進行がしやすくなる。
　また「進行中」ボードは優先的に左上に表示され，「コンプリート済」ボードは別タブへ移動するなど，視認性も改善される。


　前回放送で伝えられていた「ガシャチケットから獲得した商品は転送不可になる変更」に加え，「マウント騎乗状態のままでの採取が可能」になる改善も適用される。さらに「タクティカルスキルβのドロップ率が大幅に上昇」するとのこと。これまでのドロップ率はかなり渋かったので，まだ収集に注力していない人にはうれしい調整だろう。

クラスバランスの調整

　8月16日に，すべての「クラス」のバランス調整が行われる。それぞれのクラスがどのように変わるのか，順に見ていこう。

　イージスファイターは，「挑発」や「狙われやすさ」といったタンクとしての役割を果たしやすくするための調整が行われる。また「シールドカウンター」の威力とヒット時の狙われやすさも上方修正され，DPSの上昇も見込めそうだ。「ブロウビート」に引き寄せが追加されたり，「タウント」のインターバルが大幅に減少したりと，性能が大きく変化しているTスキルも多いので，プレイ感の変化が楽しみだ。


　ツインストライカーは，現状完成度が高く，十分に強力なので調整は少なめだという。効果を実感しづらかった「イグニッション」を使ってほしいといった方向性で，選択肢を増やすことが目的とされる。


　ブラストアーチャーは，主にダメージの上方修正が行われる。なお，低火力は認識しているが，上げすぎると近接クラスが近寄る前にエネミーを倒してしまいかねないため，大きな変更とはいかないとした。


　スペルキャスターは，「アイシクル」の下方修正が行われる。その原因は，同スキルの総合的な性能が高すぎたことで，ほかのTスキルの使用率が著しく低い状態にあったからだという。安定性に関わる怯みやすさが減少するため，今後はアイシクル1本とはいかなくなりそうだ。

　一方で，他属性のスキルには上方修正が適用されるため，戦い方に幅が出てきそうではある。新鮮な気持ちで要検証だ。


　ヘヴィスマッシャーは使用率が高く，強力かつ安定しすぎていたため，「ロックボディ」の大幅な下方修正が行われる。
　G3αではダメージ無効化の効果量が，最大HPの90％から「40％」に修正されるという，かなり踏み込んだ調整となっている。





　一部スキルの下方修正に関して福崎氏は「強い行動に相応のリスクが伴っていれば問題ないが，アイシクルやロックボディは強いうえにリスクが低すぎた」と説明する。基本的に下方修正はしたくないという姿勢だが，上方修正のみだとインフレの懸念があるため，下方修正が必要と判断したら，随時報告をしたうえで手を入れるとコメントした。

　そして，今後のアップデートの対応リストも公開された。

　2023年10月には，アドベンチャーボードのさらなる改修と，マウント旋回性能の向上が行われる。単純にプレイフィールがよくなりそうだ。ほかにも「今すぐパーティ」システムの改修，メンバー投票によるキック機能の追加，着色染料を配布しやすくする対応が検討されている。
　さらに，装備スキル数やビルド選択肢を増やすための施策も検討中とのことで，近々にその方向性を決めていくらしい。

新クラスと新シーズン到来
盛りだくさんの8月16日アップデート

　8月16日に，新クラス「ブリッツランサー」が実装され，シーズンも新たに切り替わる。フィールドやミッションの追加に伴い，新規ネームドエネミーも出現するので，新しい「B-イマジン」も実装される。

　性能に関しては，実際にクラフトして確認してほしいとのこと。

前述した部分だが，8月16日には多くの改修が行われる

　ブリッツランサーの実装を記念し，「ランサー育成支援キャンペーン」と「追加記念決済キャンペーン」が8月16日から9月20日まで開催される。期間中はログインボーナスや育成支援効果が受けられるようだ。

　決済キャンペーンについては，決済額に応じたプレゼントが贈呈されるというもの。内容が気になる人は個別にチェックしておこう。


　公式X（旧Twitter）アカウントでは「リツイート（リポスト）キャンペーン」も予定されている。期間中，対象となるツイートのリツイート数に応じて，最大でガシャチケットが7枚配布される。
　対象のツイートが行われたら，ぜひチェックしておこう。

　同時に，新規プレイヤーが対象の「新人冒険者応援プレゼント」も開催される。こちらはサービス開始当初から実施されていたスタートダッシュログインキャンペーンと置き換わる形で，「B-イマジンフェステα」や「武器スキン交換チケット」などを配布していくという。


　次に，エステサロンやストアの新規ラインナップがまとめて紹介された。エステサロンには細めの「ツインテール」や，ユニークな「ツートンカラー」が追加され，ローズオーブストアでは「新クラス追加記念パック」，夏らしい「麦わら帽子」，髪型をポニーテールにできるエクステのようなアクセサリなどが販売される。

●エステサロン


●ローズオーブストア

　衣装ガシャでは「メイド服」と「バトラー」，マウントガシャでは「ウリボ」が新たに投入される。
　メイド服はかわいらしいデザイン，スタイリッシュなデザイン，エレガントなロングスカートなど幅広いラインナップだ。バトラー衣装のほうは全体的にシンプルな装いで，誰にでも似合いそうな仕上がりに。

　前回の水着衣装もよかったが，今回はオールシーズン着られそうな定番服とあって，かなり人気が出そうだ。また，武器スキンもかなりカッコいいので，一つ一つじっくりと確認してほしい。

●ガシャ




●BPポイントストア

　シーズン2のシーズンパス報酬期間は，8月16日から10月22日までとなる。新規パスで手に入る「B-ジェイクα」と「B-ジェイクβ」は，エネミーに挑発を付与する攻撃型だ。また，新しい衣装やジェスチャーなどの限定報酬もある。このほか「シーズンストア」が登場し，記念品交換所にも新しいラインナップが追加される。

●シーズン2　シーズンパス報酬


●シーズンストア


●記念品交換所-GC


●マンスリーイベント「失われた壁画」の記念品交換所

　今月のマンスリーイベント「失われた壁画」は，主にブリッツランサー専用課題が提示される。大まかなイベント内容は前回開催と大きく変わっていないものの，数値面の調整が行われる。

　まず，前回は水着を装備していないとイベントアイテムがドロップしない仕様だったが，今回からは“特定の装備がなくともドロップする仕様”に変更される。さらにイベントアイテムも，エネミーからのドロップ量やアドベンチャーボード報酬量などを大幅に増加したという。
　総じて，大幅な緩和されて遊びやすくなりそうである。

新クラス「ブリッツランサー」の実機プレイ

　新クラス「ブリッツランサー」は，武器である細身の槍と，軽快なフットワークが特徴の近接クラスだ。ターゲットにデバフ効果の“刻印”を施す能力を有しており，格上相手でも戦いやすいとされる。

　ターゲットに付与できる刻印は3種類あり，3つの刻印を与えたうえで，特定のスキルをヒットさせると“追加の範囲攻撃”が発生する。
　刻印は単体でもデバフ効果を見込めるが，3つ施したときに追加効果を発動させ，大ダメージを奪うのが基本サイクルになるという。

　今回は細かな解説まではされなかったが，それぞれのスキル性能や挙動といった詳細については，8月15日以降に（4Gamer含む）各ゲームメディアから「先行体験レポート」が掲載される予定なので，そちらをチェックしてほしいと宣伝されていた。


　一応，実機でのパーティプレイも披露されたが，戦闘中はどうしても画面がエフェクトでゴチャゴチャしてしまうため，詳しくはアーカイブで実際の動画を見てもらうのがいいだろう。空中攻撃や移動攻撃など，かなりスタイリッシュな動きをしているのが確認できるはずだ。


　その後，実機プレイ中に寄せられたブリッツランサーに関するコメントへの回答時間が設けられた。その内容をいくつか簡潔にまとめる。


Q.ブリッツランサーに回復スキルはありますか？
A.（厳密には）ありません。

Q.ブリッツランサーのクラス共有アビリティは？
A.自身がエネミーから狙われているときに被ダメージが減少する「アドレナリン」。ほかのプレイヤーの救護に成功したとき，そのプレイヤーは移動速度が上昇した状態で復活する「ライズアンドスピード」。

Q.ランサーの基本的な立ち回りは，刻印3種をつけて発動を繰り返す？
A.それが一番ダメージを出しやすい立ち回りとなる。刻印を施すスキル，刻印を発動させるスキルがあり，パズル的な戦い方が求められる。

Q.ジャスト回避の効果は？
A.敵に，2種の刻印が付与される。

Q.刻印の継続時間は？
A.20秒。


　今回のブルプロ通信は以上だ。最後に，弊誌がサーバーを運営している「公認Discord」のお知らせも行われた。ブルプロプレイヤーの方々はぜひ，気軽に参加を検討していただければ幸いだ。

　ブルプロは現状，大型オンラインゲームの稼働初期あるあるの荒削りな部分が残っているのは否めないが，運営陣は引き続き改修の姿勢を見せ，プレイヤーの声にしっかりと耳を傾けているように感じられた。
　変更箇所の理由も解説してくれたため，一部クラスの下方修正についてもある程度納得ができたのは（個人的に）好印象だ。

　ただし，番組最後の新クラスへの質問コーナーは，一部の回答があいまいで少々グダってしまっていた。こうした点は我々プレイヤー側がより信頼できるよう，次回からはさらなる入念な準備を期待したい。

　次回の「ブルプロ通信#11」は，9月中旬の配信が予定されている。また次々回は「ブルプロ通信#12 TGS出張版」とし，東京ゲームショウの一般公開日（9月23日・24日）に会場から実施される。


　最後に，番組内でシリアルコード（ゲーム内アイテム）のプレゼントが発表された。コードはアーカイブ動画（1:37:00ごろ〜）で見られるので，チケットアイテム類が欲しい人は忘れずにチェックしよう。

オマケ。番組冒頭ではイラストやフィギュアなどの制作物，ユーザー撮影のスクリーンショットが紹介されていた。とてもクオリティが高かったので，こちらもぜひアーカイブでチェックしてみてほしい

「ブルプロ通信 #10」YouTube

「BLUE PROTOCOL」公式サイト