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パワプロのリーグ戦「eBASEBALL プロリーグ」2020シーズンのドラフト会議が開催。5球団が競合した脇 直希選手は阪神が指名権を獲得
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印刷2020/10/19 15:00

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パワプロのリーグ戦「eBASEBALL プロリーグ」2020シーズンのドラフト会議が開催。5球団が競合した脇 直希選手は阪神が指名権を獲得

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 2020年12月に3度目のシーズン開幕を迎える,パワフルプロ野球のeスポーツプロリーグ「eBASEBALL プロリーグ」。同リーグを開催するKONAMIとNPB(一般社団法人日本野球機構)は10月17日,12球団を代表するプロプレイヤーを選出する「『eBASEBALL プロリーグ』2020シーズン eドラフト会議 supported by リポビタンD」を開催した。

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 セントラル・リーグとパシフィック・リーグの12球団が,実際のプロ野球のように日本一を決定する日本シリーズを目指してペナントレースを戦い抜く「eBASEBALL プロリーグ」。PS4版「eBASEBALL パワフルプロ野球 2020」(以下,パワプロ2020)を競技タイトルとして行われる2020シーズンのドラフト会議は,新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止の観点から初のオンラインでの開催となり,各球団代表と候補者たちはそれぞれ別室から参加した。

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 2019シーズンに続き,選手枠は1球団4人。そのうち2人までが,前シーズン所属選手との継続契約が可能となる。指名は1巡目〜3巡目までは入札抽選方式となっており,全球団が一斉に選手を指名し,重複した際は抽選を実施。この抽選で外れた球団はあらためてほかの選手を指名し,各球団の選択選手が確定するまで繰り返す。4巡目は2019シーズンのeペナントレース下位から選手を指名する,ウェーバー制で行われた。

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 候補者は約8600人が参加したプロテストを通過した40人と「GEMSTONE e ドラフト会議 最後のひと枠争奪戦」の優勝者1人に,2019シーズンの日本一およびリーグ優勝球団に所属していた6人のプレイヤーを加えた計47人。埼玉西武ライオンズを除く11球団は2名の継続契約枠を使用しているため,47人の中からプロに指名される人数は26人となる。

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 Web生配信も行われたドラフト会議では,選手の読み上げはフリーアナウンサーの関野浩之さん,進行を同じくフリーアナウンサーの清水久嗣さん,解説をゲームキャスターの田中一朗さんがそれぞれ担当。ゲストとして,プロ野球OBでeBASEBALLプロリーグ応援監督を務める真中 満氏,自身も9年の野球経験があるというスポーツ好きのタレント・坪井ミサトさん,元西武のeBASEBALL代表プレイヤーで同球団のアドバイザーを務める緒方寛海氏が出演した。

協賛企業である大正製薬から,リポビタンDのキャラクター・リポビタンマンが登場。解説者やゲストと一緒に「ファイト イッパーツ!」のポーズでエールを送った
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 指名を行う各球団からは,広島東洋カープの安仁屋宗八氏や北海道日本ハムファイターズの田中賢介氏といった多くのプロ野球OBのほか,球団マスコットのスライリー(広島),トラッキー(阪神タイガース),クラッチ(東北楽天ゴールデンイーグルス),実際のプロ野球にて福岡ソフトバンクホークスを応援する姿が話題になったPepperなども球団代表として参加した。

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 西武を除く11球団が2名の継続契約枠を使用しているため,1巡目と2巡目の指名は西武のみが行った。1巡目には2019シーズンにロッテに所属していた町田和隆選手を,2巡目には2019シーズンにヤクルトに所属していた加藤誉士典選手を選択。「まずは優勝経験のある2人を選んだ。チームの軸となってくれることを期待している」と,2019シーズンのリーグ優勝チームから1人ずつ指名したことについてコメントした。

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 全球団が入札抽選となった3巡目では,西武,阪神,広島,ソフトバンク,オリックスの5球団が脇 直希選手(2019シーズンは中日に所属)を指名。抽選は,会場に並べられた封筒を各球団がリモートで選択し,それをスタッフが開封する形で発表された。5球団の競合の結果,指名権を得たのは阪神。抽選に挑んだトラッキーは自身の“脇”を指さし,脇選手を獲得できた喜びをアピールした。

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 読売ジャイアンツの球団職員で,2019シーズンは巨人でプレイした坂東秀憲選手は,巨人に加えてまさかの横浜DeNAベイスターズからの指名を受け驚きの表情を見せる。抽選の結果,指名権を獲得したのは巨人。複数球団からの指名された喜びとともに複雑な心境であったであろう坂東選手は,ホッとした様子でその結果を見届けていた。
 2019シーズンはロッテで活躍した柳 虎士郎選手は,ロッテに加えヤクルトが獲得に名乗りを上げた。2019シーズンのセ・パ優勝チームによる争奪戦はロッテに軍配。リーグ優勝メンバーの1人を再度獲得できたことに喜びを見せた。
 柳選手の指名権を獲得できなかったヤクルトと脇選手を逃したオリックスは,藤本洋介選手を指名。2019シーズンに続きヤクルト入りか,それとも新天地となるオリックスか。注目の抽選は,オリックスが指名権を獲得した。

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 ドラフト会議終了後に行われたメディア向けの会見では,各球団からそれぞれ予測範囲内の選手を獲得できて納得いく結果となったことや,各選手に大きな期待をもって指名が行われたことが語られた。ドラフトの結果と各球団のコメントを本稿の最後にまとめたので,詳細はこちらを確認してほしい。

 2019シーズンとほぼ同じメンバーを揃えたチームから,他球団での実績のある選手を指名し戦力補強をしたチーム,今回初めてドラフトに参加した新戦力を加えたチームなど,球団によってその編成はさまざまだ。注目の2020シーズンは,12月5日からいよいよスタートする。


2020シーズン eドラフト会議 結果


 以下,表記は名前(敬称略)とプレイヤーネーム。なお「eBASEBALL プロリーグ」2020シーズンでは,選手名は本名での登録となる。

■セントラル・リーグ
・東京ヤクルトスワローズ
 継続契約:大川泰広(オオカワ ヤスヒロ)/ BOW川
 継続契約:高良匡史(タカラ マサフミ )/ えぞひぐま
 3巡目:渡部隼人(ワタナベ ハヤト)/ じゃい犬
 4巡目:矢吹圭介(ヤブキ ケイスケ)/ ケースケ

・読売ジャイアンツ
 継続契約:舘野弘樹(タテノ ヒロキ)/ てぃーの
 継続契約:吉田友樹(ヨシダ ユウキ)/ たいじ
 3巡目:坂東秀憲(バンドウ ヒデノリ)/ どぅーけん
 4巡目:高川 健(タカガワ ケン)/ ころころ

・中日ドラゴンズ
 継続契約:菅原翔太(スガワラ ショウタ)/ ぶんた
 継続契約:新井宇輝(アライ タカキ)/ みかん
 3巡目:岡久将吾(オカヒサ ショウゴ)/ デジうち
 4巡目:嶋崎 幹(シマザキ モトキ)/ m.o.m.o

・横浜DeNAベイスターズ
 継続契約:河合祐哉(カワイ ユウヤ)/ AO
 継続契約:大茂英寿(オオシゲ ヒデトシ)/ ヒデナガトモ
 3巡目:辻 晴(ツジ ハル)/ パワヒ
 4巡目:山本遼太郎(ヤマモト リョウタロウ)/ ふが

・広島東洋カープ
 継続契約:倉前俊英(クラマエ トシヒデ)/ カイ
 継続契約:伊勢家雄次(イセ カユウジ)/ 泉川れい
 3巡目:野上隼紀(ノガミ ジュンキ)/ ネグレイ
 4巡目:山本慧(ヤマモト ケイ)/ がんだむ

・阪神タイガース
 継続契約:森翔真(モリ ショウマ)/ ショーラ
 継続契約:岸川虎太朗(キシカワ コタロウ)/ コタ
 3巡目:脇 直希(ワキ ナオキ)/ みぞれん
 4巡目:徳田直也(トクダ ナオヤ)/ 小早川

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■パシフィック・リーグ
・千葉ロッテマリーンズ
 継続契約:下山祐躍(シモヤマ ヨシヤ)/ スンスケ
 継続契約:清野敏稀(セイノ トシキ)/ イッキー
 3巡目:柳 虎士郎(ヤナギ コジロウ)/ ゆさ
 4巡目:大石直弥(オオイシ ナオヤ)/ ナオピー

・オリックス・バファローズ
 継続契約:指宿聖也(イブスキ セイヤ)/ みっすん
 継続契約:高川 悠(タカガワ ユウ)/ スーム
 3巡目:藤本洋介(フジモト ヨウスケ)/ めし原
 4巡目:前田恭兵(マエダ キョウヘイ)/ マエピー

・東北楽天ゴールデンイーグルス
 継続契約:三輪貴史(ミワ タカフミ)/ ねお
 継続契約:井上将旭(イノウエ マサアキ)/ MASA
 3巡目:荒木颯太(アラキ ソウタ)/ あらき
 4巡目:村上翔太(ムラカミ ショウタ)/ U・ω・U

・福岡ソフトバンクホークス
 継続契約:加賀谷颯太(カガヤ ソウタ)/ ケーバック
 継続契約:平山大輝(ヒラヤマ ダイキ)/ ひらD
 3巡目:大上拓海(ダイジョウ タクミ)/ どいや
 4巡目:原 健四郎(ハラ ケンシロウ)/ 拳王

・北海道日本ハムファイターズ
 継続契約:木滑達也(キナメリ タツヤ)/ ビッシュ
 継続契約:及川裕也(オイカワ ユウヤ)/ JOY
 3巡目:佐藤優太(サトウ ユウタ)/ JIJITO
 4巡目:岡坂雄大(オカサカ ユウダイ)/ おかおき

・埼玉西武ライオンズ
 1巡目:町田和隆(マチダ カズタカ)/ あんちもん
 2巡目:加藤誉士典(カトウ ヨシノリ)/ TAKU
 3巡目:香川真輝(カガワ マサキ)/ うどん
 4巡目:毛利隼也(モウリ シュンヤ)/ しお

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■プロプレイヤーのコメント
・阪神タイガース / 脇 直希選手(最多指名選手)
 3巡目でどこかの球団から指名があればうれしいと思っていたのですが,5球団が競合するような評価を球団からして頂けたのはとてもうれしかったです。そのなかでご縁があって阪神タイガースに決まったので,日本一を目指して,開幕戦に向けて全力で準備し,魂を込めてシーズン開幕を迎えられるように頑張りたいと思います。

・埼玉西武ライオンズ / 町田 和隆選手(全体1位指名選手)
全体の1位で指名されてとても光栄に思っています。埼玉西武ライオンズは2018年の日本一チームでしたが,昨シーズンは残念ながら最下位になってしまったので,今年は自分の力で王者・ライオンズを日本一にできたらいいなと思います。必ずパ・リーグで優勝して,日本一になって王座を奪回したいと思います。


■12球団担当者のコメント
<セントラル・リーグ>
・東京ヤクルトスワローズ
 昨年,リーグ優勝を果たすことができたが,今年は「挑戦」をテーマにeドラフトに臨んだ。渡部選手,矢吹選手という非常に力を持った2人が戦力に加わり,非常に良かった。

・読売ジャイアンツ
 昨年と同じ,3年連続のメンバーとなった。チームワークが非常に重要だということを昨年強く感じたので,同じメンバーを揃えることができて本当に良かった。

・中日ドラゴンズ
 非常に良いeドラフトだった。昨年活躍した脇選手が他球団に行くことは非常に残念だが,反面昨年活躍した選手が,複数球団の指名を受けたことは喜ばしいこと。嶋崎選手も一昨年頑張ってくれた選手なので,獲得できて良かった。

・横浜 DeNA ベイスターズ
 大成功だった。坂東選手の重複は予想していなかった。辻選手,山本選手が獲れて,年齢もキャリアもバランスが取れている。一昨年,セ・リーグを制覇したチームのように,強くたくましいチームになってくれると思う。

・広島東洋カープ
 脇選手の競合は予想外。3人目4人目は,結果として良い選手が獲れた。非常に良かったと思う。

・阪神タイガース
 戦略通り。競合したが,思い通りの結果。継続の2人を含め,優勝を狙える戦力になっている。

< パシフィック・リーグ >
・千葉ロッテマリーンズ
 昨年実績のある3名に加えて,千葉に縁のある良い選手を獲得できたと思う。12球団で一番熱いプレイをお願いしたいと選手に伝えた。熱いチームを作って日本一を目指したい。

・オリックス・バファローズ
 新しく2名を獲得でき,昨シーズンに近い良いeドラフトができたのではないかと思う。藤本選手には頭脳的なところ,前田選手には2年間の悔しさを爆発させてほしい。新しいオリックスが出来上がったのではないかと思う。日本一を目指して,チーム一丸となって戦ってほしい。

・東北楽天ゴールデンイーグルス
 先ほど顔合わせで4名と話したが,非常にバランスがよくて,継続選手の三輪選手を中心とした,良いeドラフトができたと思う。

・福岡ソフトバンクホークス
 上位にリストアップしていた選手を想定していた方から2人を指名できたので良かった。最初は抽選で外してしまったが,それ以降は非常に良かったと思う。野球も常に1位を目指すということで,「eBASEBALL プロリーグ」でも,今年は1位を狙っていきたい。先程選手にお会いしたが,原選手は年齢からも落ち着いており,大上選手も2年目にかける意気込みを感じられ,良かった。

・北海道日本ハムファイターズ
 3年前から,北海道のプレイヤーを中心にeドラフトをしてきているので,引き続き,同じ戦略で臨んだ。彼らが思う存分活躍できるように私達も後押しをしていきたい。継続の2選手も,今日指名した2選手も,ファイターズを希望してくれているので,北海道を背負って「eBASEBALL プロリーグ」を盛り上げてくれることを期待している。

・埼玉西武ライオンズ
 ドキドキしていたのですが,出揃ってみると良い選手がたくさんいるなと思って臨んだ。今回のeドラフトは,正直ほぼ100点。3巡目は外してしまったが,アドバイザーの緒方 寛海さんのアドバイスに沿ってほとんど狙った通りの4名が獲得できた。見ていて楽しいチームにできるようにということで選んだ。

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