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印刷2021/05/12 23:00

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まさに異次元のおもしろさ? PS5専用アクション「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」の詳細と開発者インタビューをお届け

 ソニー・インタラクティブエンターテイメント(以下,SIE)は,2021年6月11日に発売を予定しているPlayStation 5専用アクションゲーム「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」(以下,パラレル・トラブル)のプレス向けイベントを開催し,本作の新要素を含む新たな情報を公開した。

画像集#002のサムネイル/まさに異次元のおもしろさ? PS5専用アクション「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」の詳細と開発者インタビューをお届け

 「ラチェット&クランク」シリーズは,「Marvel's Spider-Man」でも高い技術力を見せたInsomniac Gamesが手掛けている。シリーズの出発点となったのは2002年で,そこから2016年の「ラチェット&クランク THE GAME」までに16タイトルもの作品が展開されきた。
 機械技術に長けたキツネのような外観を持つロンバックス族の生き残り“ラチェット”と,謎のアンドロイド種族“ゾーニ”に属する小さなロボット“クランク”というデコボココンビが,友情を育みながらロボット軍団と戦うというストーリーで,PSプラットフォーム専用のアクションアドベンチャーとして高い知名度を誇るシリーズでもある。

 そんなシリーズの17作目となるパラレル・トラブルは,まだ数の少ないPS5専用のタイトルだ。Insomniac Gamesが開発するということで,PS5のマシンパワーを活かしたゲームプレイに大きな期待がかかるところだろう。
 本作の制作が明かされたのは,SIEが2020年6月に配信したデジタルイベント「PS5 - THE FUTURE OF GAMING SHOW」でのこと。それ以降,積極的な情報公開は見られなかったが,発売から残すところ1か月にして,いよいよそのベールを脱ぎ始めたのだ。

レイトレイ―シング,パーティクル効果,デプス・オブ・フィールド。4Kネイティブの美しいリアルタイムレンダリングが満載
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ネファリウスが皇帝に!? 新キャラ“リベット”はラチェットと二心同体


 銀河の中心地の1つであるコルソンVの都市“メガロポリス”では,宇宙を救ったヒーローとしてラチェットとクランクを称える,凱旋パレードが行われていた。お祭りムードの中でクランクは,パラレルワールドへの次元の裂け目を開ける能力を持つデバイス“ディメンジョネイター”を修復したものを,長年の友情の印としてラチェットに渡そうとしていた。
 その瞬間,どこからともなくロボット犯罪者であるネファリウスが現れ,ディメンジョネイターを奪い去ってしまう。ラチェットはクランクと共にネファリウスを追うため,再び宇宙を冒険することになるわけだ。


 別次元へ逃げたネファリウスを追っていくうちに,ラチェットとクランクはロンバット族と思われる女の子“リベット”と出会う。淡いラベンダーカラーの体毛と,ロボットアームになった右腕が特徴で,ネファリウスを“ネファリウス皇帝”と呼んでいることから,どんな次元に住んでいるのか想像できるだろう。

ドクター・ネファリウスは「自分が負けない世界」を見つけてしまったようだ。筆者も自分の世界を見つけてみたいものだ
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 リベットは,帝国に立ち向かうレジスタンスきっての切れ者として活動している,勝気そうなキャラクターだが,強大な敵を前にして弱気になるような一面も持ち合わせている。その風貌はどこかラチェットと似ているが,クリエイティブ・ディレクターのマイク・デイリー氏によると,リベットはパラレルワールドにおけるラチェット自身なのだとか。

右手はロボットアーム。レンチではなくハンマーを手に,悪の帝国からの解放を目指すリベット
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 今回お披露目されたデモ映像は,リベットがクランクを背負って,惑星トレンIVの鉱山地区“モロノス峡谷”に降り立つ場面から始まった。どうやらリベットとクランクは,旅の途中でラチェットとは別のパラレルワールドに飛ばされてしまったようで,彼を探している最中のようだ。

 この惑星は,2009年の「ラチェット&クランク FUTURE2」にも登場しており,本作では“フィックサー”と呼ばれるロボットに会うために,ボスキャラの1人“ピエール・ルフェール”が率いるロボット海賊団と戦うことになる。
 デモでは,何でも修理できるというフィクサーの情報を聞きつけたリベットとクランクが,破壊されてしまっている“ブリゾン”(紫色のクリスタル)を見てもらうという筋書きになっていた。



パラレルワールドを次から次へと冒険する圧巻のスピード感


 パラレル・トラブルでは,次元の裂け目に飛び込むようにして,さまざまなパラレルワールドを冒険していく。注目すべきは次元間を移動するときのロード時間だ。新しいワールドに切り替わるので,本来であればロードが挟まるところだろうが,本作では一瞬にして新しい世界が目の前に広がるのだ。PS5に搭載されている高速SSDとアーキテクチャのなせる技ともいえ,息もつけないほどのスピード感でゲームが進んでいく。

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 ゲームシステムも,これまでのシリーズの基本をしっかりと踏襲しており,“ガラメカ”と呼ばれる奇抜な武器の数々を手にして,行く手を阻む敵と戦っていく。敵を倒したり,木箱などのオブジェクトを粉砕したりすると,ボルトやナットといったジャンクが手に入り,これでガラメカをアップグレードしていくのだ。
 また,レールの上を滑りながら移動し,タイミングを合わせてジャンプすることで隣のレールに移るといった,スピード感のあるリアルタイム・イベントも健在だ。


 「ラチェット&クランク FUTURE2」で登場したガラメカの“ホバーブーツ”には,短距離を高速で移動する“ファントムダッシュ”という機能が備わった。これは,敵の攻撃を避けるのに有効で,ジャンプと組み合わせることで特徴的な動きも可能になる。

 またラチェットとリベットは,グローブガジェットの1つである“リフトテザー”から放たれるワイヤーを次元の裂け目に引っ掛けることで,簡単に次元間を移動できる。同じように今回のデモ映像では,リベットが鍵縄スキル“スピンショット”を多用し,鉱山の渓谷やパイレーツ船へと飛び回っていく様子が印象的だった。
 ちなみに,次元の裂け目は大きく分けて2種類ある。まったく別の次元に向かうための紫の裂け目と,同じマップ内で瞬間移動できる黄色の裂け目だ。リフトテザーが利用できるのは黄色の裂け目のみで,狙いを定めればオレンジ色にハイライトされる。

次元の裂け目は,ほかにも謎解きに使うものや,サイドクエスト用のものがあるそうだ
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 デモ映像ではほかにも,基本武器となる「バーストピストル」,ショックキャノンを彷彿とさせるダブルバレルショットガン「エンフォーサー」,電撃系の「ライトニングロッド」,空中を跳ね回る「リコシェット」といったガラメカも紹介された。
 また,氷結系エネルギーで敵を攻撃しながら周囲に種をまき散らしていく「グリーンスプリンクラー」や,同じく空中から敵を攻撃してくれるマッシュルーム型ドローンの「ミスターファンガイ」,ヒュージョングレネードのように落下地点で砕け散る「シャッターボム」,弾頭が地下に潜ってから敵の前に出現して爆破する「ドリルハウンド」,太いエネルギーのビームを炸裂させる「ネガトロンコライダー」なども確認でき,ガラメカのバリエーションはかなりありそうだ。
 なお,バーストピストルなどを含むこれらの武器はすべて,アダプティブトリガーに対応しており,半押しと全押しによって強度,範囲,スピードが変更できる。

「ラチェット&クランク」シリーズの基本はガンシューティング。新世代感のある美しいグラフィックスの中で,奇抜な武器のアップグレードを楽しもう
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遠くまで見渡せるステージも,本作の大きな特徴。高速で近付いても,ビルや山並みが突然表示される“ポッピング”が起こらない
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クリエイティブ・ディレクターに単独インタビュー。新しいラチェットはPS5のパワーをフル活用


4Gamer:
 さっそくですが,「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」の開発はいつごろから始まったのでしょうか。

Insomniac Gamesでクリエイティブ・ディレクターを務めるマーク・デイリー(Mark Daly)氏
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マーク・デイリー(以下,デイリー)氏:
 PS5が正式にアナウンスされる前,もっと言えばInsomniac GamesがSIE傘下に入った2019年8月よりも前のことですね。時期的に,次のラチェットは次世代機向けになるということは分かっており,PS5はどのような機能を有するのかなど,大まかなことは教えてもらえていたので,それに合わせてゲームデザインを決めていったのです。なので,「パラレル・トラブル」の中核をなすゲームシステムは,ほぼ最初から決まっていました。

4Gamer:
 リベットは右腕にロボットアームを装着していて能力が高そうですが,ラチェットとはプレイフィールやアビリティに差はあるのでしょうか。

デイリー氏:
 はじめにお伝えしておきたいのは,リベットはパラレルワールドにおけるラチェット自身だということです。つまり,ラチェットとリベットは,性別や見た目こそ違いますが,人格は同じなんです。ラチェットの世界にリベットはいませんし,リベットの世界にはラチェットはいません。

 そのうえで我々が考慮したのは,キャラクターが変わっても新しい操作を学ばなくて良いということです。1つのシステムを学んで,それをずっと使っていくことで,プレイヤー自身の成長を感じてほしいのです。
 またラチェットとリベットの進捗は統一されていて,それぞれのミッションで獲得した武器や戦闘で得たものはすべて共有されます。

それぞれのワールドで英雄視されている似たもの同士だが,実は本当に一心同体のような存在として描かれている
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4Gamer:
 しかし,先ほど見せていただいたリベットのデモでは,リベットは機械化された右腕の手のひらにエネルギーを注ぎ込んで,“スピンショット”というアビリティを獲得していました。生身の腕があるラチェットはどのようになるのでしょう。

デイリー氏:
 あれはキャラクターの能力というよりも,ステージのギミックとして捉えていただくと分かりやすいかと思います。スピンショットも,リベットがあのステージで獲得して体験できるものです。一方でラチェットには,グリッチというプログラムを使い,ウィルスに感染したコンピューター端末を正常化させていくゲームプレイが用意されています。基本操作ではなく,ステージでの体験を変化させることで,飽きが来ないように工夫しているのです。

4Gamer:
 武器ホイール(手持ち武器を交換するためのインターフェイス)は8スロットでしたが,デモ映像のリベットは,明らかに8種類以上の武器を使いこなしているようでした。

デイリー氏:
 ええ,確実に8種類以上使ってます(笑)。実は,最初に武器ホイールの8スロットが埋まった時点で,もう1つのホイールがアンロックされるんです。さらに言えば,方向キーにお気に入りの武器を登録できるので,ホイールを開くことなく切り替えることも可能です。

4Gamer:
 武器はシリーズらしくド派手なものが多いですが,デイリーさんは何がお気に入りですか。

デイリー氏:
 私は毎日のようにゲームをテストし,いろいろな問題に向き合ってきましたから,とにかく一番自分の中でしっくりと来ていない武器を使うことにしているんです。その上で,新しい世代のゲームを満喫できると言う意味では,ネガトロンコライダーをオススメしたいですね。パワーチャージに時間が必要ですが,アダプティブトリガーで指に感じるフィードバックをお楽しみいただけるはずですよ。

4Gamer:
 レールグラインドでの移動速度やファントムダッシュを多用する戦闘など,これまでのシリーズと比べても,ずいぶんとゲームのスピードが上がっているように感じました。

「ラチェット&クランク」シリーズではおなじみのレールグラインディング。これまでよりも,かなりスピード感が向上しているように見えるのは間違いではないようだ
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デイリー氏:
 本作では,PS5のマシンパワーを前提とすることで,ステージを広く作り込むことができました。それに合わせてスピード感を失わないように,新しいメカニクスを取り入れてペースアップを図ったのです。スピード感があるというのは,逆に言えば前作で感じられたかもしれない“モッサリ感”がなくなったということでもあり,より満足できるプレイフィールに仕上がっているという自信があります。

4Gamer:
 スピードアップしたレールグラインドのシーンは,とてもスリリングで迫力がありました。

デイリー氏:
 レールグラインドもスピードは向上していますが,画面に表示されるボタンを時間内に押すというリアルタイム・イベントを基本にしているのは,これまでと同じです。ただ,本作ではさらなる没入感を演出するために,途中でウォールランに切り替えたり,リフトテザーやスウィングを行ったりと,さまざまなアクションを組み合わせています。

4Gamer:
 デモ映像では,前作にあったダブルジャンプが確認できませんでしたが,これもペースアップと何か関係があるのでしょうか。

デイリー氏:
 いえ。ダブルジャンプはありますよ。ただ,今回のデモでは新しい移動手段であるファントムダッシュをお見せしたかったので,そちらを多様しました。ダブルジャンプ自体,ホバーブーツの動きなども加わることで,アニメーションのバリエーションが増えていて,以前ほど分かりやすいものになっていないのかもしれません。
 もちろん,ファントムダッシュで相手を左右に交わしながら攻撃するのも良いですし,高さを生かしてダブルジャンプで敵とやり合いたいというプレイヤーもいるでしょうから,こうしたトラバーサル(移動法)の柔軟性は重視し,プレイヤーが好むように操作していただければよ思います。

4Gamer:
 トレンIVなど,ほかのシリーズで登場した惑星がデモでフィーチャーされていましたが,ほかにもこういった惑星はあるのでしょうか。

デイリー氏:
 これまでのシリーズに登場した惑星は少なからず存在します。ただ,4K解像度で見違えるほど美しく細かいグラフィックスになっていますし,惑星の中のロケーションも異なるので,「ああ,ここだ」と感じられるようなものは少ないかもしれません。なので,すべて新しい惑星だと考えてもらえればと。

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ディーボのマーク・マザーボー氏を中心にした音楽集団Mutato Muzikaがサウンドトラックを担当。彼らにとっては10年ぶりのゲームソング提供なるが,近年彼らが多く手掛ける壮大なオーケストラ調のBGMになっている
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4Gamer:
 本作のサウンドトラックは,テクノポップの祖「ディーボ(Devo)」の中核メンバーだったマーク・マザーボー(Mark Motherbaugh)さん率いる音楽集団Mutato Muzikaが手掛けていますが,どういったやり取りがあったのでしょうか。

イリー氏:
 同じロサンゼルス近郊ということもあり,かなり早い段階から密接に連絡を取り合うことで,我々が表現したいものも理解してもらえました。惑星の1つ1つにテーマソングがありますが,さらにアクションが始まったり,逆にシーンが落ち着いたりと,ムードのリアルタイムでの変化といった,彼らの過去の創作活動であまりなかった部分も見事に表現してもらえています。

4Gamer:
 PS5はオーディオ技術にも力を入れていますが,本作ではどのように活用されていますか。

デイリー氏:
 敵の攻撃やビークルが近付いてくる音,頭上で物が飛び交う音,ゲームプレイ中はいろいろな音があらゆる場所から発せられますが,それらが完全に混じり合わないように工夫してデザインしています。敵の攻撃や会話など重要な音を強調するなど,しっかりと聞き分けられる,非常に鮮明なサウンドに仕上がったと思っております。アクションのないところで立ち止まって,風の音や羽虫が通り過ぎていく環境音を楽しむのも良いかもしれません。。

4Gamer:
 最後になりますが,「ラチェット&クランク」シリーズは,ボリュームの面で指摘されることもありましたが,今回はいかがでしょうか。

デイリー氏:
 ストーリーだけに集中した場合は,「ラチェット&クランク INTO THE NEXUS」や「ラチェット&クランク FUTURE2」くらいのボリュームだと思ってください。ただし,今回はサイドクエストやシークレットのようなオプションをほぼすべての惑星に用意しているので,そういった部分も楽しんでいただければボリュームは気にならないと思います。探索が十分でないままクリアしてしまった場合も,もう一度プレイするきっかけになると考えています。

 また,クリアすると“チャレンジモード”が開放されます。これは,プレイヤーがそれまでアップグレードしてきたガラメカをそのまま継承し,より強力になった敵と戦う難度の高いものです。このモードには,初回プレイにはなかった新しい武器やアップグレードも出てきます。
 これらに加えて,“コンバットアリーナ”というモードもあり,プレイヤーは特定のボスキャラと戦うことで,ガラメカのレベルを上げることができます。このようにクリア後のコンテンツも充実しているので,これまで以上にじっくりと「パラレル・トラブル」を満喫していただけるはずですよ。

4Gamer:
 ありがとうございました。1か月後に迫った発売を楽しみにしておきます。


 「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」は,日本でも完全日本語化されて2021年6月10日にリリースされる予定で,「スタンダードエディション」「デジタルデラックスエディション」の2つが,PlayStation Storeで予約販売されている。パッケージもしくはダウンロード版を予約購入した人には,「ピクセライザー(武器ガラメカ)」と「カーボノックスアーマーセット」のコードが付属するとのこと。

 PS5のパワーを活かしたゲーム体験を提供してくれそうな「パラレル・トラブル」。もし運良くPS5を購入できているのであれば,プレイする価値は十分にありそうだ。

予約特典のピクセライザーとカーボノックスアーマーセット
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「ラチェット&クランク パラレル・トラブル」公式サイト

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