紹介記事
明日発売の「RIDE4」を紹介。忠実に再現されたバイクや天候変化のシステムが魅力の,リアルライディングシミュレータシリーズ最新作
RIDEシリーズは,忠実に再現された実在する各国のバイクメーカーのバイクを使って,世界中のサーキットなどでレースが楽しめるバイクレースシミュレータだ。本稿では,さまざまな部分でクオリティが高められているという本作の魅力を紹介しよう。
世界各国のバイクメーカー22社の往年の名車から最新レース車両まで250車種以上のバイクと,実在サーキットなど34種類以上のコースを収録
本作には,ホンダ,ヤマハ,スズキ,カワサキの日本メーカーほか,アプリリア,ドゥカティ,トライアンフなど世界各国のバイクメーカー22社の市販車から最新のレース車両まで,250種類以上のバイクが収録されている。日本メーカーでは,ホンダ VFR750R RC30,ヤマハ YZF-R7,スズキ GSX1100S KATANA,カワサキ ZX-7RRといった古い車種を含む100種類以上のラインナップとなっている。
すべてのバイクのモデリングは,3DスキャンやCADを駆使して前作「RIDE3」から作り直されており,カウルの形状やメーターパネル回りなどのほか,使用されている部品の素材や質感,さらにヘッドライトの内外パーツまで緻密に再現しているという。また,エンジン音を実車からサンプリングしており,バイクごとのエンジン音の違いが楽しめるのはバイクファンは見逃せないところだろう。
バイクごとに,エンジン,トランスミッション,ブレーキ,サスペンション,チェーン,リム,タイヤ,ミラーといったところをカスタマイズすることができ,より高性能のパーツを組み込むことで強化できる。また,サスペンションやギア比,加速力,ブレーキの利き具合も調整が可能だ。
バイクのパフォーマンスは数字で表されており,カスタマイズすることでパフォーマンスを高められる |
セッティングはスライドバーで調整できる。作成したデータは保存/ロードが可能だ |
バイクだけでなくライダーも,ヘルメットやバイザー,レーシングスーツ,ブーツ,膝当てといったライダーギアをカスタマイズできる。ライダーギアは,最初は一部のアイテムのみ使用できるが,ゲームを進めていくことでアンロックされていき,使用できるアイテムが増えていく。また,スタート時の足の置き方やライディングフォーム,さらにブレーキレバーを握る指の本数などマニアックな部分まで設定できるこだわりようだ。
コースは,日本の鈴鹿,筑波,菅生,岡山国際や,イギリスのブランズハッチ,ドニントンパーク,ドイツのニュルブルクリンク,アメリカのインテルラゴス,ラグナ・セカなどの有名サーキットのほか,日光をモチーフにしたと思われる「Kanto」といったオリジナルのロードコースなど34種類以上のコースが収録されている。実在サーキットもバイク同様に作り直されおり,細部まで完全再現されているようだ。
ライダー人生を歩むキャリアモードや時間帯や天候が移り変わる耐久レースも体験できるゲームモード
メインとなるゲームモードが,駆け出しのライダーから世界でプロライダーを目指す「キャリア」モードだ。キャリアモードは,EUリーグ,ASIAリーグ,アメリカリーグという3エリアで戦う「地域リーグ」があり,さらにワンステップ上の「ワールドリーグ」,そして最終的な目標となるスーパーバイク世界選手権や世界耐久選手権に挑戦する「ファイナルリーグ」へとステップアップしていくことになる。
最初は,地域リーグの1つのエリアを選んで,まずは「ライセンス」に挑戦する。ライセンスには,「タイムアタック」やコース上のゲートを規定速度で通過する「トラックテスト」,制限時間内にコース上のバイクを規定数追い抜く「デイチャレンジ」といった課題が用意されており,これらをすべてクリアすると,さまざまなグループのイベントに参戦できるようになる。ちなみに,このライセンスはチュートリアル的なものかと思っていたが,タイム設定などのクリア条件がシビアなものもあってかなり苦戦させられた。心して挑もう。
1つのグループは,いくつかのイベントで構成されており,イベントに挑戦した結果で獲得できるポイントの累積によって,ロックされているグループがアンロックされていく流れになっている。
また,イベントごとにそれぞれ金,銀,銅と3つの達成目標が用意されており,それぞれのグループに用意されているすべてのイベントを銅以上でクリアすると,トロフィーが獲得できる。これがやり込み要素にもなっているので,腕に自信のある人は,すべてのイベントで“金クリア”を目指してほしいところだ。
キャリアモードのほかには「レース」モードがあり,バイクやトラック,天候などを自由に設定してレースができる「シングルレース」,時間帯や天候が変わる長丁場の「耐久レース」のほか,サーキットごとのラップタイムがサーバーにアップロードされて,世界中のプレイヤーとタイムを競える「タイムトライアル」が楽しめる。もちろん,オンラインレースが楽しめる「マルチプレイヤー」も用意されている。
タイムトライアルでは,ランキングにあるプレイヤーのゴーストと走れるので,ライン取りや走りを参考にできる |
耐久レースでは,ピットストップをしてタイヤ交換や給油が必要になる。タイヤ選択や給油量を迷っているとタイムロスになる |
バイクレースの醍醐味や難しさを存分に味わえるリアルライディングシミュレータに挑戦しよう
本作では,バイクを倒してコーナーに進入し,今度はバイクを起こしながらコーナーを立ち上がったり,素早く左右にバイクを切り返しながら連続したコーナーを走り抜けたりといったバイクレースの醍醐味を楽しめる。それに加えて,ライバルと接触したり,コースアウトしたりすると簡単に“転倒”してしまうバイクならではの緊張感や難しさが味わえるのも本作の魅力だ。
今回,新たにタイヤの摩耗と温度という要素が追加されたことで,より実践的な走りが求められるようになっている。タイヤは,コーナーをアグレッシブに攻めれば摩耗が激しくなってスリップしやすくなるため,やさしいライディングでタイヤを温存する走りをしながらレース運びをしなければならない。とはいえ,こういった走りはタイヤ温度にも影響するため,タイヤにやさしい走りをしすぎるとタイヤ温度が下がってスリップしやすくなってしまうので,タイヤの摩耗と温度のバランスは重要となるのだ。
「ダイナミックウェザーシステム」によって動的に変化する時間帯や天候も,より良い順位やタイムを狙ううえで注意しておきたいポイントだ。これにより,ドライ路面からウェット路面へ,フルウェット路面からドライへといった路面状況の変化に順応する走りをしなければならず,リアリティが格段に向上している印象だ。とくにピットインでのタイヤ交換や給油が必要になる耐久レースでは,天候の変化も含めたレース戦略がカギとなる。
本作はバイクレースゲームではなく,リアルライディングシミュレータということもあり,コーナーリング中の前後の体重移動や,前輪 / 後輪のブレーキを別々に使用できるといったところも再現されており,実際にバイクに乗っている人ならば,さまざまなテクニックを使ってライディングを楽しめそうだ。
もちろん,挙動の再現具合を調整する「シミュレーションレベル」や「自動ブレーキ」,フロントとリアのブレーキを同時にコントロールしてくれる「ジョイントブレーキ」などのライディングエイド(サポート機能)も充実しており,バイクファンやバイクレースファン以外の人もバイクレースの醍醐味や難しさを体験できると思うので,興味のある人はぜひ遊んでみてほしい。
走行中にアンチウィリー(AW),エンジンブレーキ(EB),トラクションコントロール(TCS)といった電子制御装置の設定を変更できる |
さまざまなプレイ視点が用意されており,外部視点が一番プレイしやすい。乗ってる感が得られるライダー視点の臨場感が凄いが難しい |
「RIDE4」公式サイト
キーワード
RIDE 4(C)2020 Published and Developed by Milestone S.r.l. All rights reserved. Licensed to and published in Japan by EXNOA LLC. All manufacturers, accessory suppliers, names, tracks, sponsors, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners.
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