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CoDシリーズ最新作は「Call of Duty: Black Ops Cold War」。第二次世界大戦,そして冷戦時代に実在したスパイに着想を得た作品となる模様
「Know Your History」と題されたティザー映像は,1970年代にカナダに亡命した元KGBのYuri Bezmenov(ユーリ・ベズミナフ)氏が1984年に受けたテレビインタビューの映像を軸に構成したもの。そこでは,コードネーム「ペルセウス」という黒幕がゲームで描かれることが示唆されている。ペルセウスとは,第二次世界大戦期に推進された「マンハッタン計画」を諜報したと,1995年公開の「ヴェノナ文書」で明らかにされたスパイだが,その素性や行方については,現在まで謎のままだ。
今回のトレイラーは,メディアを使ったプロパガンダを担当していたというベズミナフ氏が,ソビエト連邦のアメリカに対する情報戦略は長期におよぶと解説しているものであり,具体的には「Demoralization」(国家としての士気を低下させる),「Destabilization」(民間の反政府運動を先導するなどで不安定化させる),「Crisis」(危機的状況に陥れる),そしてそれを「Normalization」(常態化)するという4段階を,それぞれ15年から20年という長いスパンで行うことだとしている。
ペルセウスのような存在が地下に潜って世界を操っているという陰謀が描かれるのだとすれば,冷戦時代(1945年から1989年頃まで)という「ブラックオプス」の原点回帰的なストーリーになると思われる。あるいは,第二次世界大戦から75年を経た今を“常態化”の進んだ状況であると捉え,現代を舞台にしている可能性もある。
8月に入ってからすでに7500万のプレイヤーが参加しているという「Call of Duty: Warzone」がオンライン専用コンテンツとしてのポジションを確立している今,多くのファンが求めているのはクラシカルなストーリーや,“コンパクトな対戦”を重視したシリーズ作品かもしれない。“Black Ops Cold War”がどういった形で登場するのか,続報を楽しみにしておこう。
「Call of Duty」公式サイト
- 関連タイトル:
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