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[TGS 2020]「『サガ』シリーズ TGS2020 スペシャル生放送」レポート。シリーズ30周年で沸く3作品の最新情報が明らかに。総合ディレクター河津氏のサプライズ発言も!?
今年で30周年を迎えた人気RPG「サガ」シリーズの「Sa・Ga COLLECTION」,「ロマンシング サガ リ・ユニバース」(iOS/Android),「インペリアル サガ エクリプス」について,総合ディレクターの河津秋敏氏と,それぞれの開発陣が最新情報を明らかにした。本稿ではそのレポートをお届けしよう。
※画像は配信映像をキャプチャしたものです
最初の情報は12月15日に発売予定の「Sa・Ga COLLECTION」から。「サガ」シリーズの原点となる,ゲームボーイで発売された「魔界塔士サ・ガ」シリーズ3タイトルを収録したものだ。
「ファイナルファンタジーII」の完成後,河津氏が,石井浩一氏,時田貴司氏,伊藤裕之氏といった若手スタッフを集め,「FF」ではできないことをやろうという企画で始まったのが,この「魔界塔士サ・ガ」である。
初めてのモノクロ画面の携帯ゲーム機での開発にはかなりの苦労があり,とくに炎など色があることで説明の必要がなかった部分の表現が大変だったという。また携帯ゲーム機でプレイするということで,電池の持ちを意識したゲームデザインを行い,どこでもセーブできたり,あまり長時間かからずに遊べるようしたりと,工夫を重ねたそうだ。
また続編の「サ・ガ2 秘宝伝説」では田中弘道氏が開発に参加したことで,ゲームの完成度が前作以上に上がり,ユーザーの満足度も高くなったことを明かした。伊藤賢治氏も,このサ・ガ2からの参加。入社時にはすでに開発が始まっていて,同じくサウンドの植松伸夫氏からバトルの3曲のうち2曲を作ることを命じられ,そこから自身の“バトル曲人生”が始まったと語った。
なお,この「Sa・Ga COLLECTION」には,伊藤氏の新曲が収録されている。3作品の楽曲のテイストを含めたメドレー的な内容で,新旧のファンに楽しんでもらえるような曲に仕上げたとのこと。この曲はゲームのメインメニューで流れるもので,「Sa・Ga COLLECTION」の公式サイトでも聴くことができる。
本作のプロデューサー三浦宏之氏は,原作のプレイ感覚を大事にするという方針で開発を進めたとコメント。高速プレイモードの追加や,Nintendo Switchの3つのプレイモードへの対応などが行われたほか,Switchを縦持ちして仮想パッドを使うことで,当時に近い感覚でゲームを楽しめるようになっている。
12月15日にDL版で発売予定の本作だが,12月20日までは早期購入特典として10%オフの価格となっているほか,スクウェア・エニックス e-STOREで限定販売される「サガ 30周年記念BOX【神】」も現在予約受付中だ。
「Sa・Ga COLLECTION」公式サイト
続いては,スマホゲーム「ロマンシング サガ リ・ユニバース」の情報コーナーだ。現在はイベント「サガ30周年記念 Sa・Ga祭」が10月1日4:00まで実施されている。
レイドでは「かみ」も登場したが,プレイヤー達の熱意により,想定よりもずっと早く倒されてしまったと「サガ」シリーズプロデューサーの市川雅統氏は語る。アカツキのクリエイティブプロデューサー兼エンジニアの島崎清山氏も,「HPを1000億に設定して,3時間は持つだろうと予想していたんですが,一瞬で倒されてしまい,リアルタイムで参加できなかった人には本当に申し訳なかったです」と述べていた。その一方で,もしあの参加人数で本当に時間がかかるようだったら,かみが倒される前にサーバーが落ちてしまったかもしれないという,緊急事態寸前だったことも明かされた。
かみとのバトルは後からでも楽しむことができ,伊藤氏のアレンジサウンドも聴くことができる。伊藤氏は久しぶりの植松氏楽曲のアレンジに「緊張した」とコメント。この曲には,ちょっとした仕掛けを入れていたという。
転調するところにボス戦の楽曲「激闘」のフレーズが入っていることはMCの結さんも気づいたそうだが,実はもう1か所,ギターソロのアドリブ後にサルーインのフレーズが入っているのだ。島崎氏は社内で時折やっていたイントロクイズ大会でシリーズの曲をよく聴いていたので,伊藤氏の仕掛けに気づくことができたそうである。
9月30日からは新イベント「聖石洞窟に潜む影」も実施される。最大5000ジュエルや各種聖石,音符メダル,練達の証といった報酬がもらえるイベントで,稀に「聖石洞窟の箱[期間限定]」をドロップする宝箱も出現。ボスにはジュエルビーストが登場する。
またイベント期間中は,ログインボーナスやUDXガチャ,育成応援キャンペーンなども合わせて実施される。プレイヤーからのアンケートを受けてのアップデートも年内に行われる予定で,とくに要望の多かったオーラム(ゲーム内のお金)のカンストについては,10月前半にオーラムをアイテムに変換する仕様が実装予定となっている。
このほか,TGSスペシャル生放送を記念して,プレイヤー全員に3000ジュエルがプレゼントされることも告知された。
「ロマンシング サガ リ・ユニバース」公式サイト
最後の情報はブラウザゲーム「インペリアル サガ エクリプス」について。こちらは10月31日にサービス1周年を迎え,そのカウントダウンキャンペーンが実施される。
基本ルールやシステム面のアップデートが行われるほか,シリーズイベント第2弾として「ロマンシング サ・ガ」をフィーチャーした,「−ロマサガ1−決戦!サルーイン」を開催。目玉となる報酬は「★5 マルダーの盾」「★5 メモリアル・ロマサガ1」,新キャラクターはグレイとシルバーとなる。「とにかく報酬がおいしいイベントなので,ぜひ遊んでほしい」と,本作の開発を手がけるシンク・アンド・フィールのディレクター藤本洋介氏は話していた。
また本作の今後のストーリー展開について,シナリオを手がけるベニー松山氏が解説した。新たに実装される外伝「過去視」では,主人公に敵対する「真影帝国」の過去が外伝章として描かれるという。詳細はまだ秘密だが,敵側なのに情が入ってしまう内容になるとのこと。松山氏は「10秒で泣ける真影帝国」というキャッチフレーズを掲げていた。またメインストーリーの7章もアニバーサリーの前後に実装予定。こちらでも本作のタイトルを象徴するような出来事が待ち受けていて,そのストーリーに関連するイベントも開催される予定だ。
ここで披露された各種情報は,あくまで1周年へのカウントダウン期間中のもので,もちろん1周年記念の生放送も準備中とのこと。新たなバトルモードなど,新企画も進行中なので,楽しみにしていてほしいと藤本氏は語った。
「インペリアル サガ エクリプス」公式サイト
最後に河津氏は,今回のオンライン開催は想像もしていなかったと述べつつ,開発はテレワークで進められているので順調だと報告。30周年イヤーは残り2か月半となるが,もしかするとそのあいだに何か発表できるかもしれないと期待を持たせ,放送は終了となった。
4Gamerの「東京ゲームショウ2020 オンライン」特設ページ
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ロマンシング サガ リ・ユニバース
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