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「サクラ革命 〜華咲く乙女たち〜」先行体験会が開催。開発ディレクターと作曲家,咲良しの役が登壇したトークショウを中心にレポート
本稿では,「サクラ」シリーズの音楽を担当する作曲家・田中公平氏と「サクラ革命」のメインヒロイン・咲良しのを演じる岸本萌佳さん,そして開発ディレクターを務めるディライトワークスの池 大輔氏ら3名によるトークショウの模様を中心にお伝えしていこう。
「サクラ革命 〜華咲く乙女たち〜」公式サイト
「サクラ革命 〜華咲く乙女たち〜」ダウンロードページ
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田中氏は最初の挨拶で,自身が「サクラ革命」の歌唱楽曲を担当していることに言及した。作詞担当の畑 亜貴氏が持つ才能を引き出すべく日々努力しているとのことで,「これから良い曲がどんどん出てきます」と自信をのぞかせた。
また岸本さんは自身が演じる咲良しのについて,「良くも悪くも世間知らず。素直でまっすぐなキャラクターなので,この体験会でそれを感じてくださるといいなと思います。バトルシーンではカッコいいしのちゃんを見ていただけるかと」と語った。
岸本さんの声について問われた田中氏は,「裏表のない声なので,しのと同じだなと。戦隊モノで言えばレッド。向こう見ずで単純で,ちょっとバカで(笑)。でもすごく明るくて熱血という感じです」と回答。また「帝国華撃団・青ヶ島花組」のキャラクター3名が揃うと光と影が生まれるとのことで,岸本さんは「3人の関係がすごくステキなので,注目していただければ」とコメントした。帝国華撃団・青ヶ島花組が歌う本作の主題歌「SAKURA HIKARU Revolution」は,各所の音楽ストリーミングサービスで配信中だ(※)。
※大帝國華撃団B.L.A.C.K.が歌う「Wonderful Future」も配信中。
トークでは,田中氏が岸本さんに向けて「形が変わったとは言え,20年以上続くシリーズをあなた(岸本さん)が背負うのはすごく大変だと思う。これから『サクラ』ワールドを背負ってくれる覚悟はありますか」と問いかける一幕もあった。岸本さんは「はい,もちろん!」と即答し,会場は大きな拍手に包まれた。
田中氏はこの問いかけについて「歴史があるシリーズなので,本当に大変。ファンの方々の想いもそれぞれ違う。昔からの方も新しい方も全部ひっくるめて『サクラ』ワールドなので,それを背負うには相当の覚悟がいる。それで聞いてみたかった」と真意を明かしていた。
池氏もまた「サクラ」シリーズの歴史に言及し,「自分自身が1プレイヤーでもあったので,『サクラ』の名を冠するタイトルを世に送り出すことに対してプレッシャーを感じる。下手なものを出したら皆さんに申し訳ないし,一生懸命作ったけれども,大丈夫かなという想いがある」と心境を語った。
また本作は物語を中心にしたタイトルとして開発しているとのことで,池氏は「1人でも多くの人に,良い物語だと思ってもらえると嬉しい」と見どころをアピールした。さらに「今回体験していただける部分には,岸本さんの演技がたくさん入っているので,楽しんでほしい」と話していた。
ちなみに岸本さんの台本は,ほかの声優陣と比較してかなり分厚かったという。岸本さん自身もこんなに多くのセリフを演じたのは初めてだったそうで,「シナリオやボイス収録前のすり合わせから,スタッフの皆さんがすごく力を入れて作っていることが伝わってきて,私自身にも力が入りました」とコメントした。
池氏の印象について問われた田中氏は,「うさんくさいんですよ」と一言。さらに「でも,うさんくさい人ほど仕事ができる」とフォローし,「プレイしてみれば分かるけど,池君の情熱がものすごく感じられる。よく『サクラ』でここまでのものを作ったなと感動した」と絶賛。
それを受けた池氏は,「脚本を手がけた松崎さん(松崎史也氏)が『サクラ』だけでなく広井さん(広井王子氏)の作品のファンだったので,オファーして本当に良かった。しのの可愛らしさと物語の良さが伝わると嬉しい」と話していた。
約90分の先行プレイののちスタートしたトークショウの後半では,まず田中氏が「サクラ革命」について「お話を中心にサクサク進む。面白い」とあらためて称賛しつつ,「もし気に入らない部分があったら,SNSなどに投稿してほしい。それによって今後の方針が決まることもある。ぜひ本音を書いてください」と来場者に呼びかけた。
また池氏は来場者が本作をプレイする様子を見て,「大丈夫かな」と緊張していたという。田中氏と同じく,「少しでも面白いと思ったところや,ここを直してほしいというころも,ぜひSNSに投稿してください。皆さんの声は皆で見ています」と話していた。
岸本さんは,来場者と同じタイミングで「サクラ革命」をプレイしたとのことで,感想は「早く先を読みたいし,でもボイスもじっくりと聞きたいしという感じでした。何とか時間中にあせびちゃんと合流できました」というもの。
池氏によると,物語をじっくりと楽しみたいという人向けに,見返し機能が配信開始から早々のアップデートにて実装されるとのこと。「サクラ革命」では主人公の性別を自由に変更できるので,男女を変えて物語中におけるリアクションの違いを比較することも可能だそうだ。
話題は,「サクラ革命」のサービス開始にも及んだ。田中氏によると水面下では何度も延期されていたそうだ。池氏は「田中先生にはご迷惑をおかけしてきましたが,今日皆さんにプレイしていただいたのはリリースするものと同じバージョン。予定どおり12月15日に配信します」と明言した。
一方,田中氏は「いろんなゲームに関わってきたけど,当初の予定どおり出た試しがない。『どうなの?』と聞くと『順調に遅れてます』と返ってくる」「今回は2020年内に配信開始ということで,私の許容範囲内」と苦笑いしていた。
また岸本さんによると,最初のボイス収録は1年以上前だったという。今回の先行プレイでは,その当時収録したボイスをあらためて聞くことになったわけだが,時間が経っていることもあって新鮮な気持ちになれたとのこと。
そのほかトークでは,田中氏から「こういう楽曲が聞きたい」というリクエストがあれば公式SNSなどに投稿してほしいという呼びかけも行われた。また池氏も「乙女(キャラクター)の信頼度が上がると,ホーム画面でのリアクションが変わったり,キャラクターエピソードが変わったりするような設計を考えています。まずは骨格の部分に力を入れているが,皆さんがリクエストをくださるなら,それに応えていきたい」と意気込みを見せていた。
トークの最後には,池氏が来場者に感謝の意を示すと共に,「スマホゲームは,皆さんと一緒に成長していくもの。スタッフ全員でSNSをチェックしているので,意見があれば投稿していただければ,答えていきます。ぜひ応援よろしくお願いします」と語った。
岸本さんは,「皆さんに楽しんでいただけていたらいいな,と思っています。感想をSNSなどに書いていただけたら私も読みます。リリース後もどんどん変化していくタイトルだと思いますので,応援よろしくお願いします」とコメント。
そして田中氏が「こうやって形になって,皆さんに届くことが一番嬉しい」とし,「舞台『新サクラ大戦 the Stage』もどんな感じになるのかと興味を持って観ていただけて,すごく好評だった。『サクラ革命』も同じように好評になると大変嬉しい。『サクラ』ワールドを続けるのは,ファンの皆さんの思いが強すぎて本当に大変なんですよ。全員に応えるのは難しいけど,『サクラ革命』は『サクラ革命』,舞台は舞台,新作は新作といったように皆さんに愛してもらえるよう頑張っていきますので,これからもよろしくお願いします」と語り,トークを締めくくった。
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Original Game (C)SEGA / (C)DELiGHTWORKS
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